5月2日水曜日。雨。高円寺へ行って来ました。何年ぶりでしょうか。『骨董ファン』編集部があった、西洋堂へ来たのが最後だとすると、平成13年にアンティークモール銀座がオープンしたのだから、12年ぶりかな‥? "光陰矢のごとし"ではありませんが、ホントに早いなぁ。トシとるわけだわ。(駅前ガラクタ商店街 その35参照)
ひさしぶりに高円寺にきた目的は、No.107でご案内した 「taimichi×hachimakura 古文房具の魅力展」です。ハチマクラさんのオープンと同時に入店しようと、朝から準備し、抱っこ紐の中に娘を入れて、うかがったのでした。だって、混雑していたら、子供づれだと入れないと思ったからです。雨なのも幸いで、すいていました。
「古文房具の魅力展」のお話は後にするとして、今回ご紹介するのは、赤ちゃんの玩具、起き上がりこぼしの形をした貯金箱です。本日ハチマクラさんにて買いました。真っ赤な洋服に、金色のリボン、くりくりっとした目の可愛い貯金箱です。底に新聞が貼られ、赤く塗られているあたりも、時代を感じますね。赤ちゃんというには、ちょっと大きくなりましたが、娘と一緒にきたから出会えたのかな、なんて思ったりして。やきものなので、あたたかい感じのする貯金箱なのです。
入口に、セルロイドのキューピーのお面もあったので、一緒につれて帰ることにしました。思いがけず、可愛らしい昔のモノに出会えたので、嬉しかったです。ちなみに、貯金箱の高さは105ミリと、小さめです。
話を「古文房具の魅力展」に戻しまして、高円寺駅南口を出ると、駅から続くアーケードを通り、キョロキョロ。娘は抱っこ紐の中から、キョロキョロ。何度となく通った商店街なのに、12年も経っていますからね~。懐かしいと思うお店は、アジア雑貨を商う、仲屋むげん堂くらいで(当時はここになかったけど)、はじめてきた街のように思えました。高円寺南4丁目の交差点をわたり、中華料理店七面鳥の先に見えたのが、ハチマクラさん。ガラス越しに、こまごましたモノが、たくさん並んでいるのが見えて、ワクワクしてきました。娘を抱っこしているので、緊張しながら店内に入り、奥にあるたいみちさんの展示に無事到着。リュックサックを床に置いて、しばし見学させていただきました。
クレヨン、消しゴム、単語カード、鉛筆削りなど、古い文房具がずらりと並んでいます。 たいみちさんが、ディスプレイについて、あれこれ考えて工夫されたのだなぁと思いつつ、これだけの文房具を準備するのも、移動するのも大変だったと思います。
鉛筆、カラフルでステキ。どれも、未使用ですね。 無針紙綴器もありましたよ。
奥に入りたいのですが、娘の足がぶつかりそうなので、断念。もっと近づいて撮影したいのに、無理。でもいいんです。来たことに意義があるんです、なんてね。
一番見たかったのはコレ。スズメクレヨン‥‥。いいなぁ。 可愛い~。
画鋲もたくさんありますね~。
鉛筆の形をした鉛筆削り、いいなぁ。ひとりブツブツいいながら、時折、モノに手をのばす娘を怒りつつ、早々に退散。
古文房具の魅力展を見たあとは、店内をひとまわりして、貯金箱とお面を買ったのですが、お店のご主人は、私の様子に見かねて、品物をリュックサックに入れてくださいました。ありがとうございました。本当に短時間でしたが、楽しかったです。
*5月6日(日)まで開催中です*
帰り道、はじめて高円寺へ行きました。ハチマクラさんのすぐ近くなんです(ナナメ前)。雨にぬれた紅葉が、とてもきれいで感激。秋は素晴らしいでしょうね。
高円寺って、駅名としか思っていませんでしたが、美しいお寺でした。なんだか観光地に来た気分になり、しばし雨宿り。
娘も屋根の下に入って、雨を眺めています。雨の音しか聞こえない、静かな昼下がり。と思ったら、消防自動車がサイレンを鳴らして、何台も走っていきました。大丈夫だったでしょうか。過ぎ去ったあとは、ふたたび静かな高円寺。
こんな小さな冒険の積み重ねで、いろんなことを覚えていくんでしょうね。