No.132 昔の絵葉書に見る鶴岡八幡宮の大銀杏と、鶴岡八幡宮参拝

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平成22(2010)年3月10日。神奈川県鎌倉市にある鶴岡八幡宮の、大きな大きな銀杏の木が倒れたと、ニュースで流れた時は、何度かお参りをしたことがある私にとっても、寂しいことでした。子供を授かりたいと願って訪れたこともありました。御朱印帳を見ると、平成20年の9月にお参りしたのが最後です。おかげさまで、このニュースを見た時は、お腹の中に娘がいました。それも、臨月間近だったために、お参りに行けず、その後もお礼参りに行くことができませんでしたが、先日、旦那サンが出張の折、ふと行ってみようと思い立ち、ベビーカーとリュックサック姿で、娘と行って来ました。混雑を避けようと、まずは東京駅から東海道線に乗ったのですが、はじめて新幹線を見た娘が、「新幹線、バイバイ」と手を振ったのでビックリ。何気なく話していることも、どんどん覚えていくんですね~。

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今回は、ひさしぶりの鶴岡八幡宮参拝を記念して、明治時代の鶴岡八幡宮絵葉書をご紹介したいと思います。ご覧ください。銀杏の大木の見事さを。緑の葉がふさふさと茂った夏。葉が散った冬の2枚です。100年以上前から、鎌倉の土地を見守ってきた、雄大な大銀杏はもちろんのこと、美しい鶴岡八幡宮の姿に感激です。ちょっと気になったのは、夏も冬も、着物姿の女性が日傘をさしているところ。今ほど日焼けに気を使った時代ではないと思うのですが(使っていたのかな?)、日傘も持たず、紫外線100%あびている自分を思うと、えらいなぁと感心したりして。

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現在銀杏の木は、太い樹幹だけ残っていましたが、その存在感は見事なもので、迫力があり、なんだか嬉しくなりました。もっと近くに寄りたかったのですが、娘を追いかけるのに必死で、御朱印をいただくのがせいいっぱい。来たことに意義があると、自分にいい聞かせての、参拝となりました。

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新たに御朱印帳もいただいたのですが、表紙に私の名前も描いてくださいました。

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昨日までの雨もやみ、午後からは青空が広がりはじめました。ちょうど七夕の飾りがしてあり、真っ青な空を背景に、なんて美しいのだろうと眺めました。娘も「きれえ~」と嬉しそう。

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絵馬も蓮の葉で、たくさんの願いが描かれていました。娘は風が吹くとカラカラと音がするので、興味しんしん。

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2人だけのお出かけでは、娘が寝ない限り、お店に入って食事をするという気持ちにはなりません(落ちついて食べれないし)。そんな親子にも優しい鎌倉は、参道でおにぎりなど売っていて、椅子もあります。娘はしらすおにぎりを食べ、私は、大人になった今だからこそ食べたいと思う、アイス茄子をいただきました。アイス茄子とは、キンキンに冷えた茄子のお漬物です。暑かったし、塩分補給にもいいですね。とても美味しかったです。

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おしまいに、大好きな漫画をご紹介します。吉田秋生さんが描かれた、『海街diary4 帰れないふたり』です。鎌倉を舞台に、人々の日常をていねいに描いた漫画で、表紙には鶴岡八幡宮の大銀杏が描かれています。吉田さんのコメントに、「八幡さまの大銀杏が倒れて大ショック。あたり前のようにそこにあったものを失う喪失感は想像以上でした。 -中略ー 表紙はあえてかつての大銀杏にしました。再生の願いをこめて。」とありました。この表紙を見た時から、絵葉書と一緒にご紹介したいと思っていました。

 


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    さえきあすか -asuka saeki-
    忘れ去られてしまいそうな、昔なつかしいモノたちに魅せられて、コツコツ集めています。古くさいけど、あたたかくて、あたらしい。そんな愛すべきガラクタたちをご紹介します。

    旧サイト連載:
    駅前ガラクタ商店街
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このページは、さえきあすかが2012年7月16日 12:12に書いたブログ記事です。

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