7月のはじめに、古道具・月天のTさんが、わが家に遊びに来ました。お会いしたのは、昨年夏の骨董ジャンボリー以来でしょうか。も~。なんて時間が経つのは早いのでしょう。メールや電話では連絡していたのですが、下北沢にあるお店に行きたいと思いつつも、うちからは乗り換えが何度かあって、ちょっと行きづらい‥‥。それに、子供と一緒となると、神社や公園と違いますから、ジッとしていないしなぁと思ったり。そうこうしているうちに、わが家に足を運んでもらうことになりまして、ひさしぶりに古道具のお話をしたのでした。
東郷神社の骨董市が懐かしいね、なんて話から、あの頃は陽も登る前の早朝から、コレクターの方々がやってきて、トラックから荷物を出すと同時に物色して、競走するかのように、お目当てのモノを探していたっけ。今は大半の骨董市が早朝開催じゃなくなりましたが、風情があったというか、独特の光景で、私は大好きでした。そして、モノ探しの後は、原宿駅の近くにあった喫茶店で、戦利品を見せ合ったり、物々交換をしていた先輩コレクターたちがいました。そんな様子を思い浮かべながらのお話です。
この日、Tさんにゆずっていただいたのが、コレです。なんだと思いますか? ご覧のとおり、ペン先の形をしていますが、なんと水入れ&文鎮なんです。ローマ字で「MIZUIRE」、「BUNCHIN」、「M.O」と描いてあります。 以前から意識していたモノでしたが、縁がありませんでした。ひさしぶりに見たのですが、やっぱりカッコイイです!
大きさは、全長88ミリ。幅32ミリです。水入れですから中は空洞なので、文鎮というほど、重たくはありません。
裏面はこのとおり。金属製です。思うに、水入れとしては不適切な素材だと思うのですが、案外種類があったりします。
実物のペンを並べてみると、こんな感じで、書斎の机の上に、さりげなく置いてあったら、目が合うたびにホレボレするような、魅力的な文具だと思うのです。