2012年11月アーカイブ

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これは、なにかといいますと‥‥。 

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パッケージに描かれた絵からもおわかりのように、やかんの口元に差し込んで、蒸気によって毛糸をのばすというアイディア商品、その名も"最新式扇形湯伸器"といいます。

毛糸のセーターは買ったほうが、だんぜん安い今となっては、あまり馴染みのない商品ですが、セーターが高価だった頃は、着られなくなったセーターをほどいて、新たに編みあげていました。そんな時、この最新式扇形湯伸器は、大活躍したのではないでしょうか。 

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思い起こしてみると、私が子供の頃は、まだまだセーターは高かったので、母がほどいて編み直してくれました。その時に活躍したのが、私の両手です。ほどいた毛糸を両手に巻いて、お手伝いをしていたっけ。今のように部屋も明るくなくて、暖房もストーブとコタツでしたが、ストーブの上に置いたやかんから、常に湯気がでていて、ストーブの匂いも、冬の匂いって感じがして、懐かしく思い出します。

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この最新式扇形湯伸器、私は2種類持っています。白地に青い文字がステキです。

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余談ですが、妊娠、出産を経て、ようやく商店街や地下街のお店で、自分用の衣料品を見れるようになりました。驚いたのは、この3年で洋服の値段が、メチャメチャ安くなったということです。「こんな可愛いデザインでこの値段?」と驚くこと数知れず。もちろんセーターもびっくりするくらい安いです。なので、気に入った物は、色違いで3枚くらい買ったりして、いつも同じようなカッコをしている私です。

 

おまけ 

なんだか急に冬がやってきました。29日の朝は、ついに4℃です。

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美しい紅葉を見たいと、娘と一緒に東大の銀杏を見に行きました。 

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とってもきれいな日に見ることができ、娘も大喜び。 

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銀杏の並木道は、それはそれは見事で、撮影する人たちでいっぱい。 

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そこに葉っぱをひろっては投げる娘もまじっていました。 

 

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今回ご紹介するのは、福助足袋のお金受け皿2枚です。お金受け皿というと、意識して見ないとピンとこないかも知れませんが、スーパーのレジでも、書店でも、だいたいのお店には当たり前のように存在しますよね。でも、たまに昔からある喫茶店などで、年季の入った革製の受け皿を見ると、ちょっと嬉しくなるというか、いいなぁと思うのです。

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未使用で、状態のよいこの受け皿は、厚手の紙製で、中央に描かれた、福助足袋のトレードマークである福助が、なんともステキです。

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小さいほうは、直径130ミリ、高さ20ミリ。大きい方は、直径155ミリ、高さ27ミリです。 ひと昔前のお金の受け皿って、いろんな企業のモノがありますが(いずれご紹介します)、もう少し大きいモノばかりなので、この受け皿に出会った時は、嬉しかったです。

そうそう、福助足袋といえば、昭和17年に発行された社史『福助足袋の六十年(近世足袋文化史)』が手元にあります。

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福助足袋は、明治15(1882)年に 足袋装束店"丸福"として、大阪府堺市大町に創業し、明治33(1900)年に"福助"と商標を変え、昭和39(1964)年に、"福助株式会社"に社名を変更し、現在に至ります。足袋はもちろんのこと、ストッキングやソックスの老舗メーカーとして頑張っておられることは、私が書くまでもありませんが、今年、平成24(2012)年には、創業130年を迎えられました。すごいですね(詳しくは福助株式会社のHPをご覧ください)。

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社史の中には、白黒写真で、当時の街並みや看板、商品などがたくさん紹介されています。浅草の十二階にも、"福助足袋"の大きな文字がかかっています。 

 

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ある日の夕方、JR水道橋駅と、平行に流れる神田川に架かった水道橋を渡っていたら、空中をヒラヒラと舞う、小さなコウモリを無数見つけました。「いったいどこに住んでいるんだろう?」と思いながら、大都会の東京でも、コウモリってたくさんいるのだと感心しました。

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今回ご紹介するのは、そんなコウモリのクリップです。斬新なデザインのクリップだと思うのですが、いかがでしょうか。 

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コウモリというと、なんとなく不気味に思われるかも知れませんが、古いモノにはチョコチョコでてくる縁起物です(No.37参照)。お皿や着物では何度となく見てきましたが、文房具、それもクリップは、はじめて見ました。コウモリの下に描かれている唐草模様のようなものは、雲をイメージしているのではないかと思うのですが、シンプルなデザインの中にも、品があるといいましょうか、真面目につくったクリップだと思います。 

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雲(?)には、まるい穴が開いているので、壁につけて使うこともできます。縁起物として壁に飾ってもステキですね。ちなみに、横幅60ミリ、縦60ミリで、金属製です。 

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青と水色の色紙をはさんでみました。写真だとわかりづらいのですが、コウモリの体の毛並みも、実に細かく描かれているのです。作者のこだわりを感じます。 

 

おまけ 

少し前になりますが、埼玉県は大宮の先にある、蓮田のコスモス畑を見てきました。

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たくさん咲いていると見事です。感激しました。 

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近頃「リモコンがない!」と大騒ぎをすることが多くなりました。決まって探すのはDVD用のリモコンです。いいわけになりますが、小さい子供がいるので、ついついその辺に置いてしまい、行方が不明になってしまうのです。そのたびに、リモコンって便利なんだか不便なんだか、動くことが平気な私としては、スイッチのほうが便利ではないか?と思うのでした。

考えてみたら、ひと昔前にはリモコンなんて存在しなかったわけで、離れた場所からリモコンで家電を動かすことは、夢といいますか、カッコイイことだったと思います。それに、もっと前になると、部屋の中にコンセントもありませんでした。コンセントのない時代は、天井の照明から電気を拝借していたのです。まぁ、当時は今ほど家電製品もなかったのですが、そんな時代を想像してみると、ちょっと楽しくなりますし、電気のありがたみを感じます。

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今回ご紹介するのは、ひと昔の家電といいますか、アイディアグッズといいますか。その名も"ターンスイッチ"といいます。見ていただくとおわかりのように、ソケットがありますから、照明器具の一種なのですが、ソケットの先につながっている陶製のまるいモノ、それがターンスイッチとなります。 

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パテントナンバーから調べてみると、昭和2年に"倒置ニ因ル電路開閉器"として登録されていました。使用方法は商品名のごとく、このまるいスイッチをひっくり返すことで、電気をつけたり、消したりすることができるというもの。離れた場所から電気をつけたり、消したりするという発想は、リモコンの先祖みたいな存在といえなくもないですね。 

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全体を写してみると、天井からつるために、コードがとても長いです。枕もとにこのスイッチを置いていたのでしょうね。ソケットもスイッチも、茶色い陶器製で、まるで化粧品のような植物をあしらったデザインもステキだと思います。

 

おしまいに

1カ月くらい前に、青空レトロ雑貨店の方から、「モールのひよこの完品がありますよ」とご連絡をいただきました(No.144参照)。大江戸骨董市に出店しておられると聞き、先日娘と一緒にうかがったのですが、どういうわけか娘の機嫌が悪くて、会場をまったく見ることなく、退散することになりました。青空レトロ雑貨店の方には、ちらりとご挨拶だけして‥‥。すみませんでした。 

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帰り道、不機嫌な私とご機嫌ナナメの娘は、自転車で東京駅を通過しがてら眺めました。本当にきれいになっていて、多くの方が記念撮影をしていましたよ。銀杏の葉も少し黄色くなりはじめていました。 

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青い空と陸橋をバックに、道路標示の看板がステキでしたので、パチリ。

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おまけ 100円の子供用椅子

子供が日に日に大きくなると、椅子の高さも気になるようになりました。そしたら近所の100円ショップで椅子を発見! 本人が座るかどうかわかりませんが、1つ100円だなんて。むむむ。安すぎます。とりあえず買ってみると、娘は気に入った様子で座りました。しばらく使えそうです。

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後日、りんごの椅子もあったのですが、そんなにあってもね~。 

 

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前回にひきつづき、宇都宮のお話です。

先にも書きましたが、私にとってはなにやら縁があると思われる"ANTIQUE  道具や  福や"さん。店内に入ると、雪谷大塚のお店で何度かお会いしたご主人がいらっしゃいました。もちろん、私のことは覚えておられるはずもなく(2年も前の話だし)、雪谷大塚のお店でお会いした話をしたところ、ちょっとビックリしておられました。そりゃそうですよね。ここは宇都宮ですから。でも、怪しい者ではない(?)と理解してくださると、気さくにお話をしてくださり、楽しいひとときを過ごすことができました。

今回ご紹介するのは、ガラスの金魚と一緒に求めたモノで、小さな地球儀と、お花の水滴です。 地球儀には、南極に昭和基地が描いてあるので、昭和32(1957)年以降につくられたモノですが、高さは110ミリと、とても小さい上に、紙貼りで、土台も木製というのが"レトロ"って感じで気に入りました。

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水滴は、ご覧のとおり、オレンジと黄色がとても鮮やかな、元気いっぱいって感じのデザインに惹かれました。全長75ミリ。横幅50ミリです。

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求めたモノを3点並べると、こんな感じ。小さくとも、とても可愛いモノたちです。ささやかな旅のヨイ記念となりました。

 

おしまいに、二荒山神社から‥‥。

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正面の階段を、エッサエッサと登ると、なんとも懐かしい気分になりました。 

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迎えてくれたのは、3羽の鳩。 

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でも不思議ですね。5年ぶりなのに、境内を歩いていると、そんなに時間が経っているように思えないのです。景色が変わっていないからでしょうか。 感謝の思いで、お参りをしました。

 

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    さえきあすか -asuka saeki-
    忘れ去られてしまいそうな、昔なつかしいモノたちに魅せられて、コツコツ集めています。古くさいけど、あたたかくて、あたらしい。そんな愛すべきガラクタたちをご紹介します。

    旧サイト連載:
    駅前ガラクタ商店街
    …昭和以前の生活雑貨録

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