No.149  昭和2年登録"倒置ニ因ル電路開閉器"こと"ターンスイッチ"

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近頃「リモコンがない!」と大騒ぎをすることが多くなりました。決まって探すのはDVD用のリモコンです。いいわけになりますが、小さい子供がいるので、ついついその辺に置いてしまい、行方が不明になってしまうのです。そのたびに、リモコンって便利なんだか不便なんだか、動くことが平気な私としては、スイッチのほうが便利ではないか?と思うのでした。

考えてみたら、ひと昔前にはリモコンなんて存在しなかったわけで、離れた場所からリモコンで家電を動かすことは、夢といいますか、カッコイイことだったと思います。それに、もっと前になると、部屋の中にコンセントもありませんでした。コンセントのない時代は、天井の照明から電気を拝借していたのです。まぁ、当時は今ほど家電製品もなかったのですが、そんな時代を想像してみると、ちょっと楽しくなりますし、電気のありがたみを感じます。

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今回ご紹介するのは、ひと昔の家電といいますか、アイディアグッズといいますか。その名も"ターンスイッチ"といいます。見ていただくとおわかりのように、ソケットがありますから、照明器具の一種なのですが、ソケットの先につながっている陶製のまるいモノ、それがターンスイッチとなります。 

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パテントナンバーから調べてみると、昭和2年に"倒置ニ因ル電路開閉器"として登録されていました。使用方法は商品名のごとく、このまるいスイッチをひっくり返すことで、電気をつけたり、消したりすることができるというもの。離れた場所から電気をつけたり、消したりするという発想は、リモコンの先祖みたいな存在といえなくもないですね。 

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全体を写してみると、天井からつるために、コードがとても長いです。枕もとにこのスイッチを置いていたのでしょうね。ソケットもスイッチも、茶色い陶器製で、まるで化粧品のような植物をあしらったデザインもステキだと思います。

 

おしまいに

1カ月くらい前に、青空レトロ雑貨店の方から、「モールのひよこの完品がありますよ」とご連絡をいただきました(No.144参照)。大江戸骨董市に出店しておられると聞き、先日娘と一緒にうかがったのですが、どういうわけか娘の機嫌が悪くて、会場をまったく見ることなく、退散することになりました。青空レトロ雑貨店の方には、ちらりとご挨拶だけして‥‥。すみませんでした。 

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帰り道、不機嫌な私とご機嫌ナナメの娘は、自転車で東京駅を通過しがてら眺めました。本当にきれいになっていて、多くの方が記念撮影をしていましたよ。銀杏の葉も少し黄色くなりはじめていました。 

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青い空と陸橋をバックに、道路標示の看板がステキでしたので、パチリ。

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おまけ 100円の子供用椅子

子供が日に日に大きくなると、椅子の高さも気になるようになりました。そしたら近所の100円ショップで椅子を発見! 本人が座るかどうかわかりませんが、1つ100円だなんて。むむむ。安すぎます。とりあえず買ってみると、娘は気に入った様子で座りました。しばらく使えそうです。

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後日、りんごの椅子もあったのですが、そんなにあってもね~。 

 


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    さえきあすか -asuka saeki-
    忘れ去られてしまいそうな、昔なつかしいモノたちに魅せられて、コツコツ集めています。古くさいけど、あたたかくて、あたらしい。そんな愛すべきガラクタたちをご紹介します。

    旧サイト連載:
    駅前ガラクタ商店街
    …昭和以前の生活雑貨録

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このページは、さえきあすかが2012年11月 8日 06:30に書いたブログ記事です。

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