No.74 昭和三年十月 鉄道省伯備線全通記念 米子市全景絵葉書

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6回にわたって書いてきた里帰りの話ですが、最後にご紹介するのは、米子城跡から見下ろしたと思われる、「米子市全景」の絵葉書です。昔の絵葉書を意識するようになってから、大山や日本海、皆生温泉の絵葉書は見てきたのですが、民家が密集した米子市全景の絵葉書に出会えたのは、とても嬉しかったです。でも、この絵葉書は「米子市全景」の横書きの文字が、右からではなく、左から書いてあります。「意外に古くないのかな? いつ頃なんだろう」と、ひっくり返してみると、「昭和三年十月 鑯道省 伯備線全通記念」と書いてありました。発行された年代が記されていたのは、ありがたいです。それにしても、昭和初期の米子って、こんな感じだったのですね。城下町らしい、今からは想像できない町並みに、感激しました。

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さて、最終日は、米子城近くにある加茂川・中海の遊覧船に乗ってみることにしました。米子で生まれ育ったとはいえ、川から米子を見たことはありません。なんでも、商家として栄えた米子の下町風情を巡る観光遊覧船だそうで、写真でご覧のとおり、白壁土蔵前の天神橋付近の旧加茂川から出発し、下町から中海へ出ます。中海では水鳥公園、粟島を目前にUターンし、再び加茂川へ入り、天神橋に戻るという、約40分のコースなのです。

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今まで意識したことがありませんでしたが、旧加茂川には、橋が何本もかかっており、高さが低いので、くぐる時は、なんだかワクワクしました。

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川に面した町並みも、懐かしい感じで、のんびりイイ気分。少々曇りなのは残念ですが、11月だというのに、気温が20度近くあったのが幸いで、娘も楽しそうです。

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旧加茂川から中海にでると、粟島を目前に船はUターン。目の前には伯耆富士こと、大好きな大山が見えました。余談ですが、テレビを見ていたら、大山がいきなり出てきたので驚き、「なんのCM????」と見ていると、「天使のララ」っていう美容にいい商品のコマーシャルでした。試したことはありませんが、頑張って欲しいと思いました。

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さて、穏やかで、優しい水面を静かに船で走りながら、ぼーっと景色を眺めていたら、境港から米子まで、中海を通って、定期的に観光船を出せたら面白いのに‥‥と思いました。波の荒い日本海は無理ですが、中海なら、定期的に船を出すのは大丈夫そうです。細長い弓ヶ浜半島を移動する交通手段は、境港線を走る汽車とバスですが(自家用車、タクシー除く)、本数が少ないし、その間に"船"という選択肢もあると、楽しいと思うのです。新潟のように広範囲ではなくても、レンタサイクルも用意し、自転車も船に乗せることができるようにして、観光客はもちろん、市内の人や釣り人も利用する交通手段。でも、それだけだと採算が合わないので、米子港に"道の駅"のような市場をつくって、境港から毎日新鮮な魚を運ぶなどして、米子港近辺にも活気を取り戻していただく‥‥。

そんなのがあったら楽しいと思うんだけどなぁ、などと、妄想をしながら、最後に、昔の米子港の絵葉書をご紹介して、里帰りの話はおしまいにしたいと思います。

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旧加茂川の河口から眺めた、米子港だと思います。

  


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    さえきあすか -asuka saeki-
    忘れ去られてしまいそうな、昔なつかしいモノたちに魅せられて、コツコツ集めています。古くさいけど、あたたかくて、あたらしい。そんな愛すべきガラクタたちをご紹介します。

    旧サイト連載:
    駅前ガラクタ商店街
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このページは、さえきあすかが2011年12月14日 05:05に書いたブログ記事です。

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