No.116 硬質硝子製 GLASS,HONE 安全カミソリ刃砥と靍護稲荷神社

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これは、なんだと思いますか?

黒い硝子でできた、カミソリ刃の砥石ならぬ、砥硝子?なんです(ふだんは、カタカナで"ガラス"って書くのですが、商品名が"硝子"なので、硝子と書きます)。そえれも安全カミソリ用です。調べてみると、"安全カミソリ"と呼ばれるT型をしたカミソリは、とても歴史が古くて、明治13(1880)年にアメリカ人が発明したそうですが、刃の交換が出来ず、たびたび砥ぐ必要がありました。それを替え刃というアイディアで大ヒットさせたのが、キング・キャンプ・ジレット氏。明治36(1903)年のことだそうです。

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この安全カミソリ刃砥は、物資が不足した時代に代用品としてつくられたモノだと思いましたが、違うそうです。昔はコップの内側で、刃を砥いだりしたとか。

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瓦を小さくしたような形で、光に当てても透けることのない、真っ黒な硝子です。 大きさは縦60ミリ、横65ミリ、高さ15ミリ。

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紙のケースには、三越のラベルが貼ってありますから、三越デパートで売られていたことがわかります。

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気になる使用法は、「本品は水をつけて、左右に砥げば一枚の刃で何回も新刃と同じ位御使用が出来ます」とのこと。使用経験のある方がおられたら、お話をうかがってみたいです。ちなみに、箱の横に「安全カミソリ刃砥」と書いてあります。

そうそう、カミソリの博物館があることがわかりました。昭和7(1932)年に創業された、フェザー安全剃刀(株)の博物館、"カミソリ文化伝承館・フェザーミュージアム"です。古いカミソリや、関連した道具など約5000点を展示してあるとか。刃物の町といわれる岐阜県関市にあります。いつか訪れたいですね。

 

◇◇ 訂正とお詫び ◇◇

‥‥スミマセン。この安全カミソリ刃砥は、代用品ではないそうです。友人のHさんからご指摘いただきました(No.121参照)。また、戦前からつくられているモノには違いありませんが、このモノは戦後に販売されました。本文は訂正させていただきました。

 

気になる街角 靍護(かくご)稲荷神社

一瞬、どこの神社に来たんだっけ? と思ってしまったほど、驚いたのですが、この靍護稲荷神社は、上野松坂屋デパートの8階にあります。あまりにも美しく手入れがなされ、木々が美しく、つつじの花も見事だったので、まわりのビルの存在も忘れてしまいました。

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その上、ふっくらとした美味しそうな油揚げが、数枚お供えしてあり、感激!! 

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つつじといえば‥‥。

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4月29日の夕方、根津神社のつつじまつりに行きました。昨年はお天気に恵まれ、たくさんのつつじに驚いたっけ。今年は天気が悪くて、写真もいまひとつ。 でも、きれいでしたよ~。抱っこ紐の中にいた娘も、今では走って見てました。ちなみに、中央の遠くに見えるのは、スカイツリーです。

 


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    さえきあすか -asuka saeki-
    忘れ去られてしまいそうな、昔なつかしいモノたちに魅せられて、コツコツ集めています。古くさいけど、あたたかくて、あたらしい。そんな愛すべきガラクタたちをご紹介します。

    旧サイト連載:
    駅前ガラクタ商店街
    …昭和以前の生活雑貨録

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このブログ記事について

このページは、さえきあすかが2012年5月15日 08:00に書いたブログ記事です。

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