2012年8月アーカイブ

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こちらも、今回骨董ジャンボリーからやったきた缶です。緑色なのでつい‥‥。ご覧のとおり、コーヒーの缶で、粉のコーヒーが入っていたと思われます。金色の髪の毛の男の子が、大きなコーヒーカップを右手に持ち、左手にはスプーンを持っている、可愛らしい絵柄です。「コーヒー」、「糖」の文字は大きく描かれ、下には、「名古屋 戸田商店謹製 容量五十匁入り」の文字が、右横書きで小さく描かれています。カタカナの"ト"を、マルでかこんだ屋号の戸田商店は、名古屋にあったのですね。

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裏面も、だいぶ金色がはげていますが、とてもオシャレなデザインだと思います。「The COFFEE TO」、「MANUFACTRUED BY TODA&CO」と描いてあります。

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フタには、「茶匙ニ 二杯程ヲ 茶碗ニ入レ 熱湯ヲ注ギ能クカキ混ゼレバ 即席ニ 芳香馥郁タル コーヒーヲ 召上レマス」と描いてあり、 缶の大きさは、高さが107ミリ、直径が67ミリです。どう見ても、戦前に販売されたコーヒーの缶なのですが、インスタントコーヒーって、そんな昔からあったんですね。

インスタントコーヒーといえば、子供の頃から大好きな漫画家、陸奥A子先生の漫画の中に、女の子がインスタントコーヒーを飲むシーンが描いてあって、私も飲みたい!って、あこがれの思いで読んでいました。小学生の時の話です。広口のガラスビンに入った粉が、なんとなく大人っぽくて、かっこいいと思っていたっけ‥‥。漫画の影響なのか、今でもコーヒーは大好き。飲まない日はありません。なので、戦前生まれのコーヒーの缶も、台所に飾ったらステキだなぁと思い、つれて帰ることにしたのです。

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おまけ

娘とは公園など自然が多い場所ばかり行ってきたせいか、遊園地などにつれて行ったら、喜ぶより先に、びっくりして固まってしまいました。その姿に、これはイカンと思い、最近いろいろつれて行くように‥‥。こちらは、東京ドームの"アソボーノ"です。

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はじめて来た時は、水色のボールの中に座ったまま動かず‥‥。 

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今回は2度目なので、自分から動き、安心しました。2歳2ヶ月の娘です。 

 

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前回に続いて、骨董ジャンボリーのお話です。

ドキドキしながら会場に入り、まず向かったのは、古道具・月天さんです。お店に近づくと、店主Tさんと戦時史料研究家のHさんが、楽しそうに雑談していました。1時間遅れで必死に会場入りした私とは違い、すでにヨイ出会いがあったと思われるHさんは、なんだか嬉しそうです。しかし、私は話に参加する余裕はまったくなく、すぐに棚や床を物色しはじめました。その姿を見たHさんは、「さえきさん、目が怖いよ~」と引き気味です。「ひさしぶりだから、仕方ないの!」と反論しつつ、やってきたモノのひとつがこちら。晃陽マッチこと、ブリキ製のマッチケースです。 

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マッチケースは何度かご紹介していますが、形はNo.103でご紹介した、「本巣北方町 瀧口屋」と同じです(No.91No.105参照)。でも、こちらは高さが70ミリ、横幅95ミリと、少しだけ小さいのでした。残念ながら、マッチを擦る部分がとれていたり、状態は少々悪いのですが、鳥が描かれていることと、緑色の缶に惹かれ、パッと手に取っていました。台所の小物を緑色で集めているので、この缶を飾りたいと思ったのです。

ちなみに鳥は3種類描かれています。フタにはクジャク。ほかの2羽は、なんの鳥でしょうか。花や紫色の実、緑の葉と描かれ、一瞬外国の缶かと思いました。マッチとしても貴重ですが、とても可愛らしい、アンティークな缶なのです。

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マッチを擦る場所をはさんで、「専賣特許 耐水耐久 晃陽マッチ ぬれた布切で拭きとると、よく發火します」の文字と、「此容噐に随意の圖案等を印刷して、広告宣傳を兼ねたる進物として利用すれば偉大なる効果があります」と描いてあります。思えば、マッチを広告として使用する時代があったんですよね~。

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もう片方の面には、以下の文面が描いてあります。

◆メートル法比較記憶法

一尺は 0.3030メートル(れて見れ見れ)

一升は 1.804リットル(一天晴れよ)

一貫は 3.75キログラム(見てなごう)

一米は 3.3尺(見てみ)

一立は 0.5543升(まるで午後のよさ)

一瓩は 0.2666貫(まる天に六続き)

◆メートル法換算速算法

メートルを間に直すには 一割加へて二で割れ

メートルを尺に直すには 一割加へて三倍せよ

キログラムを貫に直すには 二割引いて三で割れ

貫をキログラムに直すには 四で割って十五倍せよ

キログラムを斤に直すには 五倍して三で割れ

斤をキログラムに直すには 五で割って三倍せよ又は0.6を掛けよ

単位が変わっていった時代が偲ばれます。身近に置いてあれば、実に便利なマッチだったのではないでしょうか。単位といえば、ガソとか、メガとかギガとか、すっごく弱い私です。

 

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古道具・月天さんのブースです。会場写真は取り忘れましたが、月天さんだけ撮りました。 

 

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8月3日金曜日。ドキドキしながら、電車に乗っていました。なぜかというと、すごーくひさしぶりに、骨董ジャンボリーの"初日"に行くからです。いったい何年ぶりでしょう。それは、あとで手帳で確認するとして、急がなくては‥‥。10時に子供をキッズルームに預けているので、会場につくのは11時。早くから並んで入場していた頃を思うと、なんとものんびりしたスタートですが、私的には、ドキドキものです。 掘り出し物に出会いたいなぁ。思えば、昨年は娘と一緒に来たっけ。早いもので1年経ちました。

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まず最初に、今回やって来たモノのひとつをご紹介しましょう。ペン立てです。アンチモニー製で、ずっしりと重たく、全体にぐるりと、スポーツをする子供たちが描かれています。ちょっとリアルで、可愛いという感じはしませんが、よくできているんです。高さは95ミリ。直径は70ミリです。

 

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再び向かう途中の話に戻りまして、いつもなら有明駅で降りるところを、国際展示場正門前で降りてしまいました。結果としては、日陰があるぶん、いくらか涼しく、これからは正門前で降りようと思ったのですが、自分の慌てぶりに笑ってしまいます。

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正門から、会場の東ホールまでは、ちょっと歩きます。そういえば、骨董市以外でもコミケに参加した時や、ミニコミを買いに来た時もあったなぁと、懐かしい思いで歩きました。

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動く歩道も、ひさしぶり~。

‥‥と、行くまでの写真は、3枚ほど撮ったのですが、会場では写真をほとんど撮りませんでした。どういうわけか、あまりにもドキドキしてしまい、モノを真剣に見ようと思えば思うほど、目が合わないというか、キランと視界に入ってこないといいますか。まぁ、子供を迎えに行くまでの3時間しか見られないという思いが、余計に焦らせたのかも知れません。そんな中で見つけたペン立てです。馴染みのない業者さんのところから、やって来ました。

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このペン立ては、普通に撮影すると、なにがなんだかよくわからないので、フラッシュをたいてみました。すると、本当に細かい仕上がりなのが、よくわかると思います。スポーツの種類は、野球、ボクシング、槍投げ、アメフト、スキー、テニス‥‥。背景には、丘のような、木が少し生えている景色も描かれ、下の15ミリの間には、ズラリとスポーツの道具、野球のバット、ボール、テニスラケット、バスケットボール、ゴルフなど、いろいろ描かれています。 

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ちょっと気になったのは、テニスをしている少年です。ヘルメットをかぶっているように見えるのですが‥‥。 こんなに、きっちりつくってあるのですから、なにかしら意味といいますか、素性があると思うのですが、残念ながら、銘が入っていないので、どういう意図でつくられたモノなのかわかりません。でも、見事なペン立てだと思うと同時に、オリンピックの年にふさわしい出会いだと思うのです(ちょうど開催中ですしね!)。 日本ガンバレ!

 

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    さえきあすか -asuka saeki-
    忘れ去られてしまいそうな、昔なつかしいモノたちに魅せられて、コツコツ集めています。古くさいけど、あたたかくて、あたらしい。そんな愛すべきガラクタたちをご紹介します。

    旧サイト連載:
    駅前ガラクタ商店街
    …昭和以前の生活雑貨録

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