No.212 煙草"敷島"のパッケージを模した灰皿

212-1.JPG

今回ご紹介するのは、昔の煙草"敷島"のパッケージを模した、陶器の灰皿です。

縦110ミリ、横85ミリ、高さ40ミリの大きさで、3面に描かれた松林の緑が、クリーム色の生地に映えてとってもきれい。こういう本物をそっくり真似たグッズって、ちょっとそそられませんか? 敷島という煙草の普及ぶりもうかがえ、当時の世相も垣間見れる気がして、楽しくなりますね。

212-2.JPG

フタを開けると、四隅に煙草を置く溝を切った灰皿が。向こう側はマッチ箱立ても作りつけられて、ミニ煙草盆といった感じです。 

ちなみに、敷島は、明治37(1904)年から昭和18(1943)年まで発売された煙草で、両切りの多かった当時としては珍しく、吸い口を片方につけた「口付煙草」だったそうです。

212-3.JPG

煙草の包みでいうと、底にあたる面には、「カフェー美松 電70」の文字が。このお店が発注主で、きっと、お客様へのお配り物としたのでしょう。 愛煙家の多かった当時は、喜ばれたことでしょうね。

212-4.JPG

フタにも溝にしっくりはまるよう、四隅に凸部がつけられているのが、細やかな気遣いを感じさせます。

212-5.JPG

最近でも、キャラメルなどのお菓子や食品などが、大きなパッケージで売られていたり、Tシャツや鞄など、同じデザインのグッズとして販売されていて、人気を呼んでいるのを見たことがあります。煙草のパッケージをまねた灰皿を見ていると、今も昔も、このあたりの感覚は変わらないのだなぁ、と思ったのでした。 

 

おまけ

212-6.JPG

先日、千葉県鴨川市へ家族で一泊してきました。あいにくのお天気で、残念だったのですが、菜の花畑でお花を摘んだり、帰り道の途中にあった木工家具と焼き物のお店に立ち寄って、信楽焼の小さな丸いふくろう3羽を求めたりしました。

ふくろうの種類が豊富で、どれもかわいらしく、すごーく悩んでいたのですが、娘の「これがいい!」のひと言で決定。むむむ。まぁ、いっかぁと思いながら、連れて帰ったのでした。娘によると、3羽のふくろうは「お父さん、お母さん、あたし」だそうです。 

 


...トップページへ

Author


    さえきあすか -asuka saeki-
    忘れ去られてしまいそうな、昔なつかしいモノたちに魅せられて、コツコツ集めています。古くさいけど、あたたかくて、あたらしい。そんな愛すべきガラクタたちをご紹介します。

    旧サイト連載:
    駅前ガラクタ商店街
    …昭和以前の生活雑貨録

さえきあすかの本

Powered by Movable Type 5.03

2014年3月

            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          

このブログ記事について

このページは、さえきあすかが2014年3月17日 20:40に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「No.211 昔の画鋲入れ「CHERRY PINS」」です。

次のブログ記事は「No.213 鎌倉で求めた、大理石の置時計」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。