今回ご紹介するのは、昔の煙草"敷島"のパッケージを模した、陶器の灰皿です。
縦110ミリ、横85ミリ、高さ40ミリの大きさで、3面に描かれた松林の緑が、クリーム色の生地に映えてとってもきれい。こういう本物をそっくり真似たグッズって、ちょっとそそられませんか? 敷島という煙草の普及ぶりもうかがえ、当時の世相も垣間見れる気がして、楽しくなりますね。
フタを開けると、四隅に煙草を置く溝を切った灰皿が。向こう側はマッチ箱立ても作りつけられて、ミニ煙草盆といった感じです。
ちなみに、敷島は、明治37(1904)年から昭和18(1943)年まで発売された煙草で、両切りの多かった当時としては珍しく、吸い口を片方につけた「口付煙草」だったそうです。
煙草の包みでいうと、底にあたる面には、「カフェー美松 電70」の文字が。このお店が発注主で、きっと、お客様へのお配り物としたのでしょう。 愛煙家の多かった当時は、喜ばれたことでしょうね。
フタにも溝にしっくりはまるよう、四隅に凸部がつけられているのが、細やかな気遣いを感じさせます。
最近でも、キャラメルなどのお菓子や食品などが、大きなパッケージで売られていたり、Tシャツや鞄など、同じデザインのグッズとして販売されていて、人気を呼んでいるのを見たことがあります。煙草のパッケージをまねた灰皿を見ていると、今も昔も、このあたりの感覚は変わらないのだなぁ、と思ったのでした。
おまけ
先日、千葉県鴨川市へ家族で一泊してきました。あいにくのお天気で、残念だったのですが、菜の花畑でお花を摘んだり、帰り道の途中にあった木工家具と焼き物のお店に立ち寄って、信楽焼の小さな丸いふくろう3羽を求めたりしました。
ふくろうの種類が豊富で、どれもかわいらしく、すごーく悩んでいたのですが、娘の「これがいい!」のひと言で決定。むむむ。まぁ、いっかぁと思いながら、連れて帰ったのでした。娘によると、3羽のふくろうは「お父さん、お母さん、あたし」だそうです。