大正末、雑誌「アサヒグラフ」で連載され、大人気を博した漫画『正チャンの冒険』のことは、アンティーク好きの皆さんならご存知かと思います。このたび、『正チャンの冒険』が生誕90年ということで、公式ホームページがオープンしたとうかがい、さっそく拝見してみました。
漫画の一部が試し読みできるのはもちろん、美しい表紙の単行本のコレクション、作者である樺島勝一さんの紹介やグッズの販売コーナーもあるなど、正チャンを知らない方でも楽しめ、引き込まれてゆく内容だと思いました。
かぶっているボンボンつきの毛糸の帽子から、"正チャン帽"という言葉が流行し、今に至るも使われているほど、オシャレで印象深い漫画だったようですね。正チャンはじめ、登場するキャラクターのファッションも古さを感じさせず、絵として見ても、色づかいがとてもステキなんです。
オシャレな正チャンにくらべてわが身を振り返ると、娘の幼稚園への付き添いで保護者や先生との接触が増えたせいか、ついつい地味な紺や黒に走ってしまうありさま。正チャンの鮮やかな色づかいを眺めていると、しばし現実を忘れて心が洗われるようです。
正チャンにちなんだ品をご覧に入れましょう。以前、No.52でご紹介しましたコースターを、『正チャン資料室』でも、ご紹介していただきました。現在でも新鮮に映るこの絵柄が、多くの方にの目に触れると思うと、とても嬉しいです。
大陸らしい?水辺の風景に、カメラを構える正チャンと相棒のリスさん。このコースターも可愛いですよね。上の飛行船、このカメラと、当時最新の流行を取り入れた絵柄で、モダンな感じがします。
そうそう、今年の冬は寒かったですから、私も正チャン帽には大いにお世話になりました!