身近に、オリンピックに出た人がいました。だから、子供の頃の夢のひとつに、オリンピック選手があったりして‥‥。スポーツとは無縁の体型となった今の自分としては、書くことすら恥ずかしいのですが、子供の頃のあこがれであり、夢ですから、まぁ、いいかなと思いました(恥は書き捨て?)。だからなのでしょうか。古いモノを集めるようになって、業者さんの口から聞く、「幻のオリンピックグッズ」という言葉には、ビビビッと過剰反応して、醤油瓶や湯呑など、見せてもらうたびに、感激したものです。
ちなみに、今さら書くまでもないのですが、"幻のオリンピック"とは、皇紀2600年の昭和15(1940)年に、日本で開催されるはずだったオリンピックのことです。1940年に開催する"第12回のオリンピック"を、日本で開催することが、昭和11(1936)年に決定し、準備を進めたものの、戦争の長期化が予想されたことにより、昭和13(1938)年に正式に辞退したとか。
そんな幻のオリンピックグッズではありませんが、幻のオリンピックの前、昭和11(1936)年に開催された、"第11回ベルリンオリンピック"関連の、鉢とお皿をご紹介したいと思います。見ていただくと、おわかりのように、鉢とお皿には、日の丸の国旗と、棒高跳び選手、選手のまわりには黒色で、五輪が描いてあります。このモデルは、ベルリンオリンピックで活躍した、西田修平選手と大江季雄選手らしく、なんでも、同じ記録でありながら、西田選手は銀メダル。大江選手は銅メダルとなってしまい、日本に帰国後、メダルを2つにわって、つなぎ合わせたことから、「友情のメダル」(日本オリンピック委員会HPより)といわれ、教科書にも載ったほど有名なお話だそうです。
大きさは、鉢が直径200ミリ。高さ60ミリで、お皿は直径215ミリです。つくりはいまひとつで、図柄から色がはみ出ていたり、お皿などは大きく曲がっていたりします。でも、とても明るい色合いなので、食卓では映えるんです。このテのお皿はイイですね。なんといっても、丈夫ですし、見ているだけでも楽しいのですが、使ったほうが、より味わい深いと思います。以前ご紹介した雀のお皿なども同様で、わが家では、出番が多い器たちなのです。
おしまいに、ひさしぶりに気温が12度というあたたかい日に、小石川後楽園に娘と行ってきました。前回行ったのは9月で、田んぼと案山子に驚いたっけ‥‥。その田んぼも、今は次の田植えに備えて休憩中。たくさんの小鳥たちが、嬉しそうに田んぼに降りて、なにかつついています。田舎に帰った時に見たツワブキも、フワフワの種をつけていて、夕陽にキラキラ輝いて、とてもきれいでした。
でも、振り返ると、うしろには東京ドームと東京ドームホテルがあるのです。なんとも不思議な気がします。残念ながら、梅の花は少ししか咲いていませんでした。