2012年3月アーカイブ

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No.91でご紹介しました、東京ジャイアンツの"水洗マッチケース"につづき、またまた"水洗マッチ"をご紹介します。それも本体に、「專賣特許四四五九一 東京水洗マッチ製造所」と描かれ、「使用法 發火具合ノ、悪イ時ハ、藥板ニ水ヲ附テ、強クオ拭キ下サイ。水ニヌレタママデモ良ク發火シマス。故ニ、水洗マッチト申マス」と、使用方法から自己紹介(?)まで描かれているのです。読んでみて納得。マッチを擦る部分は、洗っても使えるんですね。

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四角の中に描かれた「本巣北方町 瀧口屋 電話十九番」ですが、岐阜県本巣郡北方町のことのようです。いままで、縁のなかった地名ですが、地図を見てみると、大垣の近くです。大垣といえば、青春18キップでの旅行中に、乗り換えでお世話になった駅で、席取りのために何度も走った、思い出深い駅です。また行ってみたいですね。

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ブリキでできた、この水洗マッチは、高さが78ミリ。横幅が98ミリです。何回か見たことがあるので、たくさんつくられたのでしょうか。

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構造は、薬板が貼られている以外は普通の箱です。マッチといっても、大きめの箱なので、この中に小さな紙箱のマッチを複数入れて使っていたようです。小さいと見つかりにくいマッチも、この缶にまとめておけば、見つかりやすいし、湿気ないし、一石二鳥だと思います。

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思えば、今はマッチに変わる物がたくさんありますが、昔は火をつけることは、マッチの重要な仕事でした。お風呂に台所、ストーブ、お線香と、 生活の中で大活躍だったのです。

 

おまけ

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上野動物園にて。色がきれいだったので、パチリ。 

 

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ご紹介するのは、ぞうさん。それも、金属製のフックです。壁に取り付けて、鼻に帽子など掛けるのです。なかなかよいデザインのフックだと思うのですが、いかがでしょう。フックって、今回はじめてご紹介しますが、いろんな種類があるモノのひとつ。いつか、わが家の壁や柱につけて使うのだと思いながら、何点か集めてきましたが、賃貸マンションでは無理があり、なかなか実現に至りません。

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でも、さりげなく、こんなフックが壁についていたら、ステキだと思いませんか? それもアンティーク。裏面には「JAPAN」の文字が入っています。鼻や耳のシワなど、細部にいたるまで、細かくつくられているのもステキですね。 

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正面から見ると「パオーン」と今にも鳴き出しそうで、なんだか笑っているようにも見えます。 

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そういえば、娘が「ぞうさん」といえるようになったのは、いつ頃だったかな‥‥? チュンチュン(雀)、ガーガー(あひる、鴨)、ポッポ(鳩)、カーカー(カラス)、ペンペン(ペンギン)、ワンワン(最近いぬというように)、パカパカ(馬)、ニャーニャー(猫)の次くらいだったような。特徴があるわりには、覚えるのは後のほうでした。やっぱり身近にいないからでしょうか。

 

気になる街角  

お彼岸のある日、上野動物園からアドバルーンが見えました。都内で珍しいと思い、慌てて撮影したのですが、パンダの形をしています。それも、ピンク色の耳です。ピンクのパンダといえば"さくらパンダ"。大丸・松坂屋のマスコットではありませんか。なので、上野松坂屋デパートがあげているのだとわかりました。 

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さっそく調べると、アドバルーンは、期間限定の17、18、20日の3日間あげるそうで、なんと40年ぶりだとか。最後にあげたのは、上野動物園に初めてパンダのカンカンとランランが来た昭和47(1972)年で、昨年再び上野動物園にパンダが来たので、アドバルーンをあげる計画があったそうですが、震災で中止になり、今回パンダ公開1周年を機に実現したとか。むむむ。これは間近で見なくては。慌てて最終日に行ってみることにしました。‥‥だって、アドバルーンって、楽しいじゃないですか。娘にも見せてあげたい。 

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最終日は晴天に恵まれ、パンダはふわふわと気持ちよさそうに、浮かんでいました。娘も巨大な風船に興味しんしん。「パンダ~」、「ふ~せん」と指をさしては、不思議そうに見上げています。  

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なんだか、眺めているだけで、眠たくなる、いえ、穏やかな気分になります。 

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余談ですが、若かりし頃、アドバルーンをあげるお手伝いを数回したことがあります。アドバルーンが飛んでいかないように、下で見張っているのですが、あの頃は時間がたくさんあったなぁと、しみじみ思ったりして。 

 

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最近、緑色に惹かれます。もともと、コルゲンコーワのケロちゃんが大好きだし、台所も緑色のフライパンや鍋、缶など置いていたり、緑は好きな色のひとつ。春目前となりまして、木々に小さな芽がでてきて、きれいだなぁと眺めていたりします。 そんなことを思っていたら、この緑色のビンが、「私を忘れてはいませんか?」といわんばかりに、でてきました。金属のフタには「Sakae」と文字が描かれた、シンプルな緑色のガラスビン。

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ラベルもないのですが、形からクリームのビンだと思われます。 

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クリームビンといえば、びん博士の著書である、『びんだま飛ばそ』(庄司太一著、PARCO出版発行)の中に、「泥だらけだった戦前戦後のクリームびんも、洗ってみれば、ほら、この通り。」って、イエロー、グリーン、ブルー、ピンク色などの、淡くて優しい色合いのクリームびんたちが、ラベルもフタもないんだけど、見開きでたくさん紹介されているのを見た時に、びん博士は、本当にびんが好きなんだなぁと、思ったっけ‥‥。

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厚くて、ボテッとした緑色のガラスビン、やっぱり可愛い。

 

3月中旬のこと。娘と2人で、はじめての小旅行へ行きました(里帰りはのぞく)。秋葉原から、つくばエキスプレスに乗り、浅草まで4分で着くのに驚き、快適なボックスシートの車輌に驚き、完全なおのぼりさん(死語?)状態で、向かったのは、みなと平駅。そこからタクシーで10分。目的地は、"ワープステーション江戸"です。

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NHKの大河ドラマなどで、撮影場所として使用されるここは、最近はずいぶん寂しい観光スポットとなっているらしいのですが、地面を走り回りたい娘と、その娘をギャーギャー騒ぎながら、追いかける母としては、安心して遊べる場所だと思いまして。ついでに、ケロちゃんの撮影も兼ねたいと‥‥。

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平日のせいか、お客様はまばら。おかげさまで、撮影し放題。のんびりとした景色に、ケロちゃんも嬉しそう。なにより娘も、広い不思議な街並みに、興味しんしんです。

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日本橋の真ん中に、ケロちゃんを置いてみました。

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そんな様子を見て、手伝う1歳の娘です。

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青い空に、白い雲がぷかぷかと、本当に気持ちいい。

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来てよかったと、しみじみ思いました。

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ベビーカーが借りれたのもラッキーで、娘は最後のほうでは、ケロちゃんをのせて押していました。ちなみに、娘は「ケロ」と呼び捨てです。なんだか友達のようで、微笑ましく眺めているのでした。 

  

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早いもので、昨年12月よりスタートしました"ガラクタ共存記"は、No.100を迎えることとなりました。単純に計算すると100個のモノたちをご紹介できたってことになります。産後の激変した生活環境の中で、すき間産業ではありませんが、空いた時間に少しずつ書いてきました。時々子供のことも書いているので、私にとっては、モノの記録であると同時に、育児の記録でもあったります。そういえば、以前バリバリに仕事をしておられた編集者の先輩が、出産後に「育児のブログはじめたから、読んでね」といわれた時は、ギャップに驚いたものですが、私も変わらないなぁと、産んでみて理解できたりして‥‥。

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今回は、100回記念ということで、私の持っているモノの中でも、すごくお気に入りの1品をご紹介したいと思います。くまのぬいぐるみです。くまというより、テディベアのほうがしっくりくるかな。それも"雪印バターキャラメル"の箱を抱えた、真っ白いテディベアなのです。 

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見た瞬間にひとめボレ。当時の私にとっては、少々高額ではありましたが、このご縁を逃したら、たぶんもう出会えないと思い、即決でつれて帰りました。その時に素性も調べたのですが、それについて書いたものがでてきません。昭和20年代のモノだと記憶しているのですが‥‥。でてきたら、またご紹介しますね。

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後ろ姿も可愛いです。

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セルロイドのケースは、ちょっと変色しているのですが、それもイイ感じ。ちなみにケースの高さは約30センチ。直径約15センチです。キャラメルに描かれたクマそっくりで、本当に可愛らしいのです。これからも、ひきつづきモノとの共存生活を書いていきたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。 

 

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平成22(2010)年から、わが家にいた黄色いベビーバスを処分しました。狭いシンクで使えるようにと、一番小さい物を買って、ギリギリ入ったベビーバス。小さくて首のすわらない赤ちゃんを、ドキドキしながら沐浴をさせたっけ‥‥。シンクで使わなくなったベビーバスは、つい最近まで、お風呂の前に置いて娘が使っていましたが、普通のお風呂に入れるようになり、少し寂しいけれど、場所をとる物なので、お別れすることにしたのです。

今回ご紹介するのは、そんなベビーバスと同じ色の石鹸入れです。陶器でできた、可愛らしい黄色い石鹸入れ。それも、「資生堂石鹸」と文字が描かれています。

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この石鹸入れは、平成14(2002)年に下北沢にある"古道具・月天"にて求めました。ピンクと黄色の2色があり、「珍しいと思うよ。こんな石鹸入れを資生堂がつくっていたんだね」と、店主のTさんと話ながら、つれて帰ったのです。その後、静岡県掛川市にある"資生堂企業資料館"に問い合わせると、この石鹸入れこと、「LUCKY STAND」は、昭和13(1938)年につくられたモノで、当時の化粧品デーの期間中に、1円以上お買い上げいただいたお客さまに、抽選で1等から4等の景品を差し上げたそうですが、この石鹸入れ(別名「BASTAND」ともいうそうです)は、2等の景品で、4色くらいあったそうです。ちなみに当時お聞きした時は、ピンク、黄色、オレンジ、ブルーの4色が確認できているとのことでした。そのブルーの石鹸入れを、お世話になっている"川原の一本松"さんが、ご紹介されました。 なんて、きれいなブルーなのでしょう。まさに、スカイブルー。

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ひっくり返してみると、「意匠登録56419」と「SHISEIDO」、「LUCKY STAND」の文字が、緑色で描いてあります。

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そして、懐かしいお店で、グリーンの資生堂石鹸入れをご紹介しておられました(グリーンもあったのですね! 全部で5色ってことでしょうか)。"アンティークカフェ ギャラリー レイジーボーン" です。香川県にある骨董屋さんですが、以前は(だいぶ前だけど)、京都にお店がありました。京都にも何度かうかがい、香川にも行ったことがあります。本当にステキなお店で、また行きたい。なんだか嬉しかったので、リンクを貼ってしまいました。またいつか、お店にうかがいたいと思います。

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3月11日。東日本大震災から1年が過ぎたこの日は、家族3人で神奈川県三浦市にいました。2時46分前になると、防災無線から放送が流れ、家族で手を会わせました。

お亡くなりになられた方々のご冥福と、被災された方々の気持ちが、少しでも元気になりますように。被災した土地が1日も早く元気になりますように、心よりお祈りいたします。

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今回は、鞄の中にコルゲンコーワのケロちゃんをしのばせていました。ひさしぶりに外に出たケロちゃんは、ご機嫌の様子。ケロちゃんを見つけた娘は、「あっ、ケロ」と抱っこしたり、つれて歩いたり。ビクビクしながら、持たせていました。

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あ~。イイ気分。 ケロケロ。

 

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「ペンギン、ペンギン、うれしいな」と書かれた、この可愛らしい子供茶碗は、平成4(1992)年に埼玉県川越市にある蓮馨寺にて開催された、"川越呑龍骨董市"で求めたモノです。ずいぶん昔の話なので、もうこちらでの骨董市は、やっていないかもなぁと思ったら、現在でも開催されていて、うれしくなりました。なんでも毎月8日は、呑龍上人(どんりゅうじょうにん)の縁日で、蓮馨寺境内では、フリーマーケット&骨董市を開催しておられるご様子。川越もずいぶんと行ってないのですが、また行きたいですね。

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当時骨董市会場内で、5個売られていたこのお茶碗は、骨董にはまって間もない頃の私の視界に、ビュンと飛び込んできました。デザインされたペンギンはもちろんのこと、色がところどころはみ出ていたり、お茶碗の形がゆがんでいるところも、すごく可愛くて、ドキドキしながら業者さんに訪ねると(この頃は、業者さんに声をかけることすら、勇気がいったのでした)、最初はバラ売りはできないといわれたのですが、欲しそうに眺めている私を見て、いいよとのこと。喜んで2個つれて帰ることにしました。

ところが、後日平和島骨董市で、同じお茶碗が3個ほど、川越で求めた時の半額で売られていたのです。なんだか悔しくて追加しちゃいました。その時の業者さんが「この茶碗は、昭和21(1946)年から28(1953)年頃につくられたモノだよ。古くはないけど、ペンギンの絵っていうのは、なかなかないから可愛いよね」と話してくださいました(なぜこんなに細かく覚えているかというと、平成5(1993)年2月号の『TOKYO アンティークニュース 123号』に、『極楽レトロ おちゃわんの巻』で紹介したからです)。それで合計5個いるのですが、楽しそうに歌うペンギンたちは、本当にうれしそうで、見ている私までニコニコしてきます。

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このお茶碗を、ゴソゴソと、ひさしぶりに出してきた理由は、京都の骨董仲間Kちゃんが、「ペンギン、ペンギン、うれしいな」と書かれたお茶碗を買ったと、写真を贈ってくれたからです。それもKちゃんのお茶碗は緑色。「同じお茶碗持っているよ~」とメールをしたら、「同じ色ですか~?」と訪ねられたので、白色だとはわかっていたのですが、どうせならブログに登場させるかと思い、取り出してみると、文字は同じなのですが、ペンギンの構図がまったく違ったのでした。Kちゃんのペンギンは、歌っていないのです。むむむ。文字が一緒だから絵柄も一緒って、思い込んでいました。もしや、このお茶碗も何パターン&何色かあるのでしょうか。

ところで、このペンギン、サンスターのキャラクターに似ていると思いませんか? 昭和23(1948)年に会社のキャラクターにペンギンを使用したサンスターは、昭和26(1951)年よりテレビの天気予報で、「ペンギン、ペンギン、かわいいな」というフレーズの「ペンギンさん」(重園よし雄作詞、平岡照章作曲)という歌と、ペンギンを放映したそうです。なので、このお茶碗は、サンスターの影響かな? と思ったのですが、「ペンギンさん」の歌の3番には、「ペンギン、ペンギン、うれしいな」って歌詞があるのです。ちなみに、この歌がつくられたのは、昭和26(1951)年だそうです。このお茶碗は、この頃につくられたと思うのですが、前述の骨董屋さんの話だと違ったりして。また、昭和31(1956)年に、南極大陸観測を成功させた記念につくられたという説もあります。でもまぁ、だいたいそのあたりということで‥‥。

 

おまけ

娘の積み木です。昨年末頃から、縦にするとペンギンだそうで、「ペンペン」といいます。

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横にすると犬だそうで、「ワンワン」といいます。おもしろいなぁと、感心したのでした。 

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ペンギンといえば、3月4日に、江戸川区にある葛西臨海水族園のフンボルトペンギンの子供が逃げ出したとか‥‥。大丈夫でしょうか。元気だといいのですが、とても心配です。

 

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エンボスだらけのビンが好きってお話は、No.82 でも書きました。今回ご紹介するビンも、そのひとつで、ご覧ください。美味しそうな果物が、デコボコ、デコボコと、たくさん描かれているのです。ぶどう、いちご、メロン、レモン、みかん‥‥。なんて、夢のあるビンなのでしょうか。果物好きの私は、ついついうっとり眺めてしまいます。細い格子模様の上に描かれているのもステキですね。このビンは、昭和もはじめ頃のフルーツシロップのビンだそうです。

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ラベルを貼ることができるように、格子模様の入っていない楕円があり、ビンの底には、『TTC NET340cc』の文字があります。

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メロンも切る前のモノと、カットされたモノが描いてあります(たぶんメロンだと思う)。 

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うまく撮れていないのですが、上ほうにカット前のレモンが描かれ、半分にカットされたレモンも描いてあったりします。

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そのまま飾っても、ステキなビンですが、一輪ざしとして、お花を生けてもいいですね。ちなみに、ビンの高さは28センチ。底の直径は、6センチです。絵柄が可愛いので、黄色やピンクなどのガーベラが似合いそうです。

 

おしまいに、雛祭りの話など‥‥。

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今年は前日が1日中雨で、材料を買う余裕がありませんでしたが、3日は朝から頑張って準備しました(私なりに、ですが)。器は陶芸作家の小林玲子さんがつくられた、ブルーがきれいな大鉢をのぞいて、古いモノです。それもガラスの鉢以外は鳥柄で、お雛様のカマボコがのっているお皿は、おしどりですが、ほかは雀です。とても可愛らしい雀たちなので、いずれ、大きい写真でご紹介したいと思っているのでした。ちなみに、花瓶はセロリバース

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今年1年も、娘が健やかに育ってくれますように‥‥。 

 

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骨董市で、小さな黒いケースを見つけました。それは急ぎ足で通り過ぎたら、見つけることができなかったであろう、縦45ミリ、横25ミリの小さなケース。それも、古いモノにまじって、土やホコリで汚れていました。薬なのか、裁縫道具なのか、いったいなんのケースかしら? と思い、手にとってみると、セルロイドでできています。よく見ると、アールデコ調にデザインされた猫が描いてあるではありませんか! 見つけた瞬間、心の中で小さく「やった!」と叫び、なんでもないかのように、業者さんに値段を聞きました。ホコリで汚れている黒い小さなケースを、チラリと見た業者さんは、猫の存在に気づいていないのか、安いお値段で、ゆずってくださいました。嬉しい出会いです。

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フタを開けてみると、おっと危険! 黒い粉がふわっと飛びました。中身は真っ黒な粉。どうやら眉墨と思われます。ほとんど未使用なので、洗うのはやめて、このままとっておくことにしました。『モダン化粧誌 装いの80年』(ポーラ文化研究所編)によると、大正時代後半の眉墨は、すでに固型、液体、棒状、粉末と種類があり、色も茶の濃淡、灰色があったそうです。そして、眉の描き方に、和と洋の区別がつけられ、和装の場合は自然な弧を描き、洋服の場合は、多少直線的に長めに描くのがよいとされ、いかに自分にふさわしい眉を研究するかが、不可欠なことだったとか‥‥。すごいですね。お化粧が面倒と思っている私としては、ただただ頭の下がる思いです。でも、お化粧品の美しいビンたちと一緒に、この黒猫ケースが置いてあったら、なんだかしまるというか、カッコイイと思います。思えばセルロイドというと、赤やピンクなど、カラフルで可愛らしいイメージがあって、真っ黒いケースは、あまり見ないような気がします。 

そういえば、セルロイドで思い出したのですが、以前"セルロイドハウス横浜館"へ行きました。館内に飾られた、たくさんのセルロイドの商品を見ながら、中でも、セルロイドでつくられた、自転車のチェーンカバーに驚いたことを、よく覚えています。セルロイドの歴史を垣間見て、ますますセルロイドに興味がわいたのでした。そうそう、セルロイドで、とても可愛らしいお人形をつくっておられる、"セルロイド・ドリーム"の平井英一さんのパワーにも感激したっけ。平井さんがつくられた、セルロイドのお人形、ミーコちゃんは、本当に可愛らしいお人形で、もう少し娘が大きくなったら与えてみたいと、ひそかに思っているのです。

 

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おしまいに、公園に大きな地球儀を発見。1歳8ヶ月の娘です。 

 

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    さえきあすか -asuka saeki-
    忘れ去られてしまいそうな、昔なつかしいモノたちに魅せられて、コツコツ集めています。古くさいけど、あたたかくて、あたらしい。そんな愛すべきガラクタたちをご紹介します。

    旧サイト連載:
    駅前ガラクタ商店街
    …昭和以前の生活雑貨録

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