No.135 昭和初期(?)につくられた、不思議な絵柄の織部焼大皿

137-1.JPG

かれこれ、15年は前の話になりますが、やきもの好きな会社の同僚につれられて、本郷3丁目の雑居ビルに入っていた骨董店へ行ったことがあります(廃刊した雑誌に広告を出していたお店でしたが、今はあるのかな?)。薄暗いコンクリートの階段を登り、オレンジ色の灯りがついた薄暗い店内で、見せてもらったのは、古い唐津の陶片‥‥。くすんだベージュに、黒で描かれた模様の欠片を手のひらにのせながら、あ~でもない、こ~でもないと話し合う同僚と店主の姿を、なんて渋くてカッコイイんだと思いながら、眺めていました。

137-2.JPG

残念ながら、私は陶片の世界へ足を踏み入れることはありませんでしたが、そんなやきもの好きな彼女の影響もあって、日本各地でつくられるやきのもに興味が湧いてきました。当時は、備前焼、萩焼など西日本のやきものに惹かれていましたが、いつか求めたいと思っていたのが、織部です。深い緑色の、力強い姿がヨイなぁと思ったのです。

137-3.JPG

そんな思いが下地にあって、やってきたのがこの織部の大皿です。直径が40センチ以上もあります。重たく、どっしりとした仕上がりになっており、描かれた絵柄の意味は、よくわかりませんが(ご存知の方がおられたら、お教えいただきたいです)、実にダイナミックといいますか、迫力のある構図で、和風のような、洋風のような、不思議な魅力のある大皿だと思います。昭和初期のモノだそうです(古い木箱に入っていました)。実用品として使用するには、わが家はスペース不足でもあり、厳しいものがありますが、テーブルの上に置くだけでも絵になる存在感は、実に見事だと思うのです。私はこの大皿に、子供のお菓子など置いています。まとまって置けるので、便利ですよ。

おしまいになりましたが、もうすぐ骨董ジャンボリーが開催されますね。8月3日金曜日から5日までの3日間だそうです。ブログ内でご紹介しました、古道具・月天さん人形骨董・たけひさん、Luncoさんびん博士さん、かんぢやさん西洋アンティークmumuさん、谷中ひよこ堂さんあんてぃーく・かのんさんをはじめ、お世話になった骨董屋さんが出店されます。楽しみですね! 

  


...トップページへ

Author


    さえきあすか -asuka saeki-
    忘れ去られてしまいそうな、昔なつかしいモノたちに魅せられて、コツコツ集めています。古くさいけど、あたたかくて、あたらしい。そんな愛すべきガラクタたちをご紹介します。

    旧サイト連載:
    駅前ガラクタ商店街
    …昭和以前の生活雑貨録

さえきあすかの本

Powered by Movable Type 5.03

2014年1月

      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  

このブログ記事について

このページは、さえきあすかが2012年7月28日 09:50に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「No.134 戦闘機が描かれた真っ黒いガラスボタンと、故郷の夕焼け」です。

次のブログ記事は「No.136 クジラが描かれた小ビンと、隅田川花火大会を見る」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。