先日、帰省した時に、飛行機の中で娘がいただいたおもちゃです。細かい迷路をスタートからゴールまで、小さい玉を転がしてゆくという、実にシンプルなゲーム。スマホをかたどっているのが今風ですよね。
これが案外難しくて、3歳の娘はすぐに放りだしてしまい、親がもくもくとやっていました。いかにも素朴なおもちゃですが、ちょっと懐かしさもあって、熱中してしまいますよね。このゲームで思い出したのが、戦後間もなくにつくられた、同じような遊び方のゲーム3種です。
一見すると、銀色の縁取りの中に刷り物の絵がはめ込まれた、コースターか何かのようですが、これも一種の玉入れゲームです。直径は55ミリ。
イヌは針金のまゆ毛2本と、小さな玉2つを目にはめ込んでゆくという、福笑いのようなゲーム。ネコのそれは、目は同じですが、アルミのプレスらしいネズミを、黒い箱(ネズミ捕り?)に入れるというもの。右のパラシュートは、玉一つと人形を、パラシュートの下のくぼみへ入れるようにできています。
どれも、複数の玉やパーツを、ゆすったり叩いたりしてうまく入れてゆかなければなりませんから、娘がいただいた迷路より、数段難易度は高そうです。レトロちっくな絵柄とあわせて、しばし夢中になってしまいました。
注目してしまうのは、イヌとネコのそれに、「Made in occupied Japan」、占領下日本の銘があったこと。パラシュートのみ「JAPAN」だったので、独立回復後の製品かもしれません。このあたり、つくられた時代がしぼり込まれそうで、興味深いですよね。オキュパイドジャパンの品物は、過去にも何度がご紹介していますので、ご覧くださいませ(No.190、駅前ガラクタ商店街 その81)。
ひっくり返してみると、パラシュートのそれはグリーンの紙でしたが、ほか2点は、明らかに鏡仕上げになっていました。実は手鏡としてつくられて、ゲームの方はオマケだったのかしら? 考えてみると、文鎮もカガミがついているモノがあったりしましたから、いろいろな用途に使えるということは、案外重要だったのかも知れませんね(No.182、No.175、No.173参照)。
‥‥それにしても。子供の入園式から、本当に目の回る早さで過ぎ、ヘロヘロの毎日です。保護者の会で、ベルマークやテトラパックなどを集めるという作業も加わり、新たな発見数知れず。5月中旬からはお弁当も持たせなければなりません。不安だらけですが、頑張りたいと思います!