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文房具店に行って、惹かれるモノのひとつに"しおり"があります。そう、読みかけの書籍にはさむ、しおりです。観光地のお土産として、草花がはさまれたモノがあったりしますが、手のひらにのる細長いしおりは、なんとなくロマンチックといいますか、私の心にひっかかるモノのひとつなんです。

今回ご紹介するのは、セルロイドでつくられた、ひと昔前のしおりです。先端に黒猫が刻みこまれたモノは、特にお気に入りで、鼈甲っぽい色合いが、上品で高級なしおりに見せてくれます。 

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全体を写すとこんな感じで、長さは120ミリ。形からすると、ペーパーナイフを兼ねていたのでしょうね。

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もうひとつ猫のしおりを持っています。真っ赤な毛糸玉とじゃれている、まん丸な三毛猫です。 「江乃しま」の文字からすると、江ノ島のお土産屋さんで売られていたものではないでしょうか。長さは113ミリです。江ノ島のお土産といえば、ガラスの文鎮もありましたね。

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和風の感じがする三毛猫さんと、どこかハイカラな雰囲気の黒猫さん。2つ並べると違いが際立って、面白いですね。 

どちらも1枚もので、絵柄に入っている刻みは、機械で整形されたものでなく、彫刻刀か何かでひとつひとつ彫ったような感じがします。

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こちらはテニスラケット形のしおり。柄の部分にやはり「江之島」の文字がありました。昔もしおりはお土産のひとつとして、流通していたことがわかります。 長さは105ミリ。ほかにもいろんなデザインのしおりがあったのでしょうね。

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最後にカラフルな色合いの、セルロイド製しおり4点をご紹介します。長さ110ミリ、短冊型の頭に、鳩目で留めた三角の部品がつき、ページの上に差し込んで留められる工夫がされています。鳩目に通したモールも可愛らしいですね。近い時代の筆箱でも、同じセルロイド製で、こういった色遣いのものをよく見かけました。筆箱とお揃いで持てたら、ステキだなぁと思ったりして。 

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    さえきあすか -asuka saeki-
    忘れ去られてしまいそうな、昔なつかしいモノたちに魅せられて、コツコツ集めています。古くさいけど、あたたかくて、あたらしい。そんな愛すべきガラクタたちをご紹介します。

    旧サイト連載:
    駅前ガラクタ商店街
    …昭和以前の生活雑貨録

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