骨董市の最近のブログ記事

119-3.JPG

見てください。ボタンにまで、"仁丹"のマークが型押しされています。それも、直径8ミリの、ものすご~く小さなボタンにですよ! すごいと思いませんか? 

119-2.JPG

コレはなにかと申しますと、携帯用の仁丹ケース(横63ミリ、縦28ミリ、厚さ8ミリ)です。ご覧のとおり、葡萄模様の布張り製で、上品かつ豪華な仕上がりになっています。

仁丹のケースというと、金属製でさまざまな形のモノがありますから、集めておられる方も多く、とても人気があります。でも、布製はあまり見ないので、数が少ないと思うのですが、どうなのでしょう。 

119-1.JPG

実は、昨年夏の骨董ジャンボリーに行った時に(No.42参照)、古道具・月天の店主Tさんと、はじめてお会いした徳島のOさんとの会話で、この布張りの仁丹ケースの話になり、「ケースの中は、経木だったよね?」と聞かれたのですが、「確か、そうだと思ったけど、調べておきます」と、あいまいに返事をしておりました。現物が出てきましたので、伝言を兼ねて、ご紹介する次第です。

ご覧ください。経木が貼ってありました(写真だとわかりづらいのですが‥‥)。そして、トレードマークの仁丹の絵と、「懐中容器」、「実用新案登録」、「仁丹とようじ入」の文字が書かれています。

119-4.JPG

実にていねいなつくりで、シブイ仁丹ケースです。

119-5.JPG

こんなケースを持ち歩いている御仁は、粋といいますか、ステキですよね~。 

 

 

おまけ

自転車で皇居一周してきました。5月12日の夕方のことです。自転車で行ったのに、マラソンしている人にどんどん抜かれ、娘に「ガンバレ~」といわれ続ける始末。緩い上り坂では自転車を降りようかと思ったのですが、娘の応援に応えて、がんばりました(どれだけ運動不足なんだい!)。 

119-6.JPG

下り坂から見える景色。きれいです。

119-7.JPG

自転車を降りて、ちょっと休憩。 

119-8.JPG

ビルの中央には、東京駅。そろそろ修理が終わります。 

  

人気ブログランキングへ  

73-7.jpg

ご紹介する手彩色の美しい絵葉書は、靖国神社です。大きな鳥居をくぐって、本殿に向かう途中だと思われますが、まわりの木々も、まだそんなに大きくなく、すっきりとした印象です。カンカン帽姿の男性が何人か見え、大人の女性は、まだ着物姿で、子供の服装と、女性の日傘から、夏のようです。広々とした、陽当たりのよい境内を眺めていると、なんだか、のんびりした気分になります。さて、そんな靖国神社へ12月4日日曜日に行ってきました。

73-1.JPG

「うわぁ~」思わず大きな声をあげてしまいました。真っ青な空の下に、真っ黄色に紅葉した銀杏の大木が、ずらりと並んでいたからです。ところは先にご紹介しました靖国神社。この日は、京都からやってきた骨董仲間のKちゃんと、靖国神社青空骨董市で待ち合わせをしていました。1ヶ月くらい前から予定をいれていたのですが、前日まで雨で、気温も8度と低く、どうなることかと思っていましたが、4日は素晴らしい晴天で、気温も17度まで上がりました。お互いの日頃のオコナイがいいのかなぁ‥‥なんて思ったりして。1年7ヶ月ぶりの再会なのですが、娘は1歳6ヶ月。つまり彼女とは子供が生まれる1ヶ月前に、大きなお腹で会って以来です。

73-2.JPG

それにしても、なんて見事な紅葉なのでしょうか。風が強く吹くと、大量の黄色い葉が、ボワッと上空を舞い、とてもきれいで、ただただ見上げてしまいます。娘も不思議そうに見上げています。そして、山のように落ちている落ち葉を、拾ったり、蹴飛ばしたりと大忙しです。

73-3.JPG

骨董仲間のKちゃんは、私より8ツも年下なのですが、モノの好みが渋い上に、とても行動力のある女性で、かれこれ10年以上のおつきあいになります。考えてみたら、不思議なご縁です。古いモノが好きという気持ちで、つながったご縁。そんな彼女が骨董市に到着したのを遠くから見つけ、しばし眺めていたら、時間の流れを感じてしまいました。Kちゃんは、テコテコと歩きまくる娘を見て、成長の早さに驚いているようでした。

73-4.JPG

ひさしぶりに会うと、以前よく足を運んだ骨董屋の話になります。その中で、話題の中心になるのは、京都にあった"骨董鯨や"です。自分の買える範囲のモノにしか手を出さず、ひとつひとつのモノと、真剣に向き合っていた店主の話は、会うたびに2人の間にでる共通の話題なのです。お互いに20代の頃は、古いモノを求めて動き回っていましたが、ヤフーオークションがはじまり、古物の流れもどんどん変化する中で、今は小休止といった感じでしょうか。娘は落ち葉との格闘で疲れたのか、途中からは抱っこ紐の中で寝てくれ、コーヒーとケーキをいただきながら、あっという間に4時間が過ぎたのでした。骨董市では、モノとのご縁はありませんでしたが、美しい紅葉と、楽しい会話が大きな収穫となった1日でした。

73-5.JPG

次回は里帰り話の完結編を書くとして、まずは、このささやかなブログを読んでくださっている方と、管理人である刈部山本さんにお礼を申し上げたいと思います。12月10日で、"ガラクタ共存記"は、1年を迎えます。産後半年経って 、赤ちゃんとの生活にも慣れ(?)、大好きな古いモノと、子供のこと、日々の暮らしについて、ちょこちょこと書いてきました。ブログの作り方を刈部山本さんに教えていただいてからは、ペースもできてきて、なんとか1年続いたので、嬉しいです。

1年前の娘は、首はすわったものの、動けませんでした。あの頃の私は、娘が少しでも体調が悪いと不安で、外出しても、いつ泣きだすか不安で、今思えば、そんなに不安にならなくてもよかったかなぁ‥‥と思うのですが、心配がたくさんありました。それが今は、もう、目が離せないほど元気に動き回っています。赤ちゃんの成長って、すごいですね。子供と向き合うのは、楽しいことですが、たまには煮詰まることもあります。そんな時は、このブログがヨイ気分転換になっています。たぶん、何年か先に読み返したら、すごく懐かしく思える、濃い1年でした。

73-6.JPG

1年前、小石川植物園にて。6ヶ月の娘です。 

 

人気ブログランキングへ  

71-1.JPG

里帰りの話の途中ですが、11月17日(木)から21日(月)まで、東武百貨店池袋店8階にて、"池袋アンティークマーケット"が開催されました。最終日に行きましたので、その話を少し‥‥。本当は、土日に行けば8階屋上スカイデッキ広場にて、2日間限りの"大江戸骨董市in池袋東武"も、開催されていたのですが、残念ながら行くことができませんでした。でも、とにかく顔をだしたいと思った理由のひとつは、目白にお店を構えるランコさんが出店していたからです。案内状を送っていただき、ひさしぶりにお会いしたいと思ったのでした。

71-2.JPG

‥‥とその前に、話が前後しますが、今回ご紹介する"東京大正博覧会記念"のブリキ製飾り皿は、以前平和島骨董市で、ランコさんのところからやってきたモノです。残念ながら、池袋アンティークマーケットでは、モノとのご縁がなかったので、こちらをご紹介することにしました。東京大正博覧会といえば、今から97年前の大正3年に、上野の不忍池を舞台に盛大に開催された博覧会で、No.24でも、ガラスでできた教育文具文鎮をご紹介しましたが、会場の建物がプリントされた、カラフルなブリキの飾り皿も売っていたのですね。何種類かあるようで、不忍池の畔にある下町風俗資料館では、図柄の違うブリキの飾り皿が展示されていました。

71-3.JPG

手元にやってきたのは、3枚ですが、ブリキも大正時代のモノとなると、状態が悪いモノが多いのです。でも、この3枚は裏面もピカピカで状態がよく、嬉しい出会いだったことを覚えています。ランコさんって、着物をメインに商っておられますが、ガラクタも大好きで、おもしろいモノを掘り出してこられますよ。

まず1枚目に描かれた建物ですが、工業館と思われます。そして2枚目は美術館。3枚目は不忍池全体を描いた第二会場です(東京大正博覧会 絵葉書を参考にさせていただきました)。当時、博覧会会場で、ワクワクしながら、これらのお土産を購入していた様子を想像すると、なんだか楽しくなりますし、そんな博覧会が開催された土地を、97年後に、自分が散歩しているのだと思うと、これまた不思議な気持ちになるのです。 

71-4.JPG

不忍池といえば、故郷から帰ってきて散歩にいったら、すっかり秋になっていました。木々の葉は赤くなり、水鳥も増えています。 夕方に撮影したのですが、陽も短くなりましたね。東京では、夕陽をさえぎる高層ビルが多いので、余計に短く感じます。

71-6.JPG

話を池袋アンティークマーケットに戻しまして、東武デパートに入ると、ほうぼうに飾られていたのは、キラキラと輝くクリスマスのディスプレイです。もうすぐ12月ですもんね~。今年も残り少ないことを感じながら、8階の会場に入ると、アンティークのクリスマスグッズや玩具、アクセサリーに、和骨董、そしてたくさんの着物の前に、ランコさんがいました。「ランコさん、ひさしぶり!」って声をかえると、満面の笑みで、「なによ。ひさしぶりって、軽くいってくれるじゃない!」とひと言。普通の会話なんだけど、ランコさんが話すと妙に色っぽく感じるのは、声のトーンなのだと気づきました。例えるなら峰富士子に似ているかも。そんな発見をしつつ、短い時間でしたが、楽しい時間を過ごせました。

 

人気ブログランキングへ  
前の3件<… 1  2  3  4  5  6  7  8  9 …>
...トップページへ

Author


    さえきあすか -asuka saeki-
    忘れ去られてしまいそうな、昔なつかしいモノたちに魅せられて、コツコツ集めています。古くさいけど、あたたかくて、あたらしい。そんな愛すべきガラクタたちをご紹介します。

    旧サイト連載:
    駅前ガラクタ商店街
    …昭和以前の生活雑貨録

さえきあすかの本

Powered by Movable Type 5.03

2015年2月

1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28

このアーカイブについて

このページには、過去に書かれたブログ記事のうち骨董市カテゴリに属しているものが含まれています。

前のカテゴリは骨董屋です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。