骨董市の最近のブログ記事

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10月16日日曜日、大江戸骨董市へ行ってきました。それも、1人で、です。時間の都合で、30分しか見ることはできませんでしたが、娘と離れて行動するのは、ひさしぶりなので、抱っこ紐をつけていないお腹あたりが、スースーするなと思いつつも、いっきに会場をまわることができました。‥‥といっても、着いたのは午後2時。会場はたくさんの人であふれかえり、まぶしいほどの太陽の光が、射しこんでいました。それも、気温は30度。前回きた時は、とても寒かったのに、今年の天候は極端なことが多いです。 

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強い陽射しは、光と影のコントラストを鮮やかにしてくれ、木々の下に並ぶモノたちを、カッコよく照らしていました。パパッと写真を撮らせていただいたのですが、なんだか、東京じゃないみたいです。会場には、古いモノ以外にも、古布でつくられた手づくりのモノや、油絵などが売られており、ふらりとまわるだけでも、本当に楽しいし、娘の心配をしなくてよいので、いい気分転換になりました。

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ただ、時間がなかったので、じっくり見ることはできず、谷中ひよこ堂に並んでいた、積み木だけ買いました(残念ながら、オーナーには会えませんでした)。昭和20年代のモノだそうです。未使用な上に、色合いが独特で、可愛いと思ったのです。当然、娘用ですよ(?)

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メーカーは「WADA GANG」。箱の左下に小さく書いてあります。残念ながら住所は書いてありませんが、神奈川県小田原市にある、"株式会社ワダガング"の商品でしょうか? ワダガングの創業は大正6年と古く、木製玩具の老舗です。現在も、木製ゲームや教育玩具、インテリア雑貨などを、すべて社内でつくることができる、木製品総合製造メーカーとして、頑張っておられます。そんなワダガング製なら、ちょっと嬉しいです。実は、以前銀座で、ワダガングのゲームを見ました。木製なのに精巧なつくりで、玩具なのに、インテリアとして飾ってもカッコイイデザインに、旦那サンと「欲しいね~」なんて、話していたからです。

商品名は「Card Play いろはあそび」とありますから、積み木というよりは、文字を覚えるためのカードの要素が強いのかも知れません。でも、パッケージには、子供たちが積んでいる様子が描かれていますから、一石二鳥の玩具なのでした。裏面にはカタカナとローマ字が書いてあるのもポイントで、木目がいろいろあるのも、味わいがあっていいですね。「いろはうた」も、最近口にしたことはありませんが、「いろはにほへと ちりぬるを  わかよたれそ つねならむ  うゐのおくやま けふこえて あさきゆめみし ゑひもせす」でした。残念なのは、切り口がギザギザな積み木が、数個あること。時代が感じられて、コレクションとしてはいいのですが、娘が口に入れないように、気をつけたほうがよさそうです。

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そして、箱の横には「MATSUBISHI」の「110円」と書かれた値札が貼ってあり、「30.7.1」の日付スタンプも押してあります。「MATSUBISHI」といえば、松菱百貨店のことです。静岡県浜松市にて昭和12年に創業し、平成13年に倒産しました。ほかには、三重県津市に、昭和30年10月に、大門百貨店を継承して創業をはじめた松菱百貨店もありますが、スタンプの日付から、浜松の松菱百貨店で取り扱っていたと思われます。

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余談ですが、娘は最近、物をよく投げます。引き出しを開けてポンポンと‥‥。今のところ、古いモノに被害はないのですが、いえ、正確には骨董市で小鉢が割れたし、自宅でひとつ壊れました(幸い修理可能です)。成長過程の行動だと思いますが、私もこんな風に投げたのでしょうか? 記憶にありませんケド。ただ、実家には、ゴチャゴチャと物は置いていなかったし、母は仕事に出ていて、祖母に育てられましたから、私はいつも畑にいたそうです。だとすると、投げたのは野菜とか石ころなのかも知れません。家の中で、物を投げて困ったとは、聞いたことがありませんから。積み木は、投げても壊れませんから嬉しいです。

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そんな娘ですが、最近になって、自然と物を積むようになりました。たとえば缶詰とか缶ジュース、小さな箱などなど。真剣に積み上げている様子を見ていると、積み木って、子供の本能(?)としての行動から生まれた玩具なんだと、しみじみ思います。「いないないばー」にしても、子供が覚えやすい言葉が絵本になり、歌もそうやってできてきたのだと‥‥。娘のおかげで、古い玩具に対して、今までと違う目線で見ることができるようになりました。

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 古いモノではありませんが、油絵って並んでいるだけで、絵になりますね。絵なだけに(‥‥‥)。

 

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「寒い!」10月2日日曜日のことです。有楽町の国際フォーラムで開催されている大江戸骨董市の会場で、気温の低さに、多くの人からそんな言葉がもれていました。朝の9時過ぎで、16度くらいでしょうか? 前日は30度近い夏日でしたから、余計に寒さを感じます。抱っこ紐の中に、娘を入れていて、ちょうどいい暖かさですから、ジッとしている業者の方々は、さぞかし寒いだろうと思いました。

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大江戸骨董市といえば、都内で開催される、露天の骨董市、蚤の市の中で、一番盛況だと聞きつつも、場所柄上、すっぴん&ノーメークで行く勇気がなく、ついつい先延ばしにしてきました(なんたって有楽町ですから)。ところが、11月から2月まで、国際フォーラムが工事のため、骨董市が中止になると、出店しておられる谷中ひよこ堂のオーナーにお聞きし、行ってみようかなと思ったのでした。もちろん娘の散歩を兼ねて、自転車で、です。

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行ってみると、さすがです。お店も人もいっぱい‥‥。露天であるにもかかわらず、きちんとした受付もあります。受付には、横浜骨董市などで、お世話になっている男性がいたので、ご挨拶すると、「今までなにしてたのよ」と驚きの顔。抱っこしている子供を見て、「子供いたっけ?」と、またまた驚いています。「産んだのよ。だから数年忙しかったのよ」と私。「よかったね~。可愛い。ナボナ食べる?」と、喜んでくださいました。文字にすると変な感じなのですが、独特の話し方をされる男性で、お笑いのボケ担当って感じなのです(スミマセン)。ひさしぶりにお会いしたのに、お変わりなく、お元気で、とても嬉しくなりました。

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 ‥‥にしても、モノ探しには、ちと厳しい感じです。10キロを越えた娘を抱っこして、しゃがむのは、本当に重い! それに立ち止まるとぐずるし、階段を見つけると登るしで、落ち着いて見るのは不可能です。そんな中、手書きのノリタケの小さなお皿2枚と目が合いました(大きいほうは、直径110ミリ。小さいほうは、直径95ミリです)。カップもあったのでしょうが、お皿のみ並んでいます。今にもふっと風が吹いてきそうな、優しくて、あたたかい色合い。そして、なんだか懐かしくもある絵柄です。風車と家しかない静かな場所で、お散歩しているのは、お母さんと子供でしょうか。私も、こんな風に、穏やかに年を重ねたいものだ‥‥なんて、ジッと見ていたら、感情移入(?)してしまい、つれて帰ることにしました。こういう半端モノは、安価で気軽に買えるので、嬉しいですね。「田村製絲所」と書かれた、宣伝用の手鏡は、このテの鏡を何個か集めているので、その中に加えることにしたのでした。

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もっと見たいと思いましたが、小雨がパラパラ降ってきました。自転車ですから、慌てて帰ることに! 次回は、旦那サンにお願いして、1人でじっくり見たいなぁと思いながらも、楽しい時間を過ごせました。

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窓を開けたら、一面に青空が広がり、とても気持ちがいい、日曜日の朝です。まだ6時半ですが、この界隈は布団を干すのが大好きな人が多く、わが家をはじめ、数件がいっせいに布団を干しはじめました。洗濯をしながら、娘に"あつまれ!ワンワンわんだーらんど"を見せ、終わったら散歩を兼ねて、靖国神社青空骨董市へ行ってみようと思いました。

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50-7.JPG今回の骨董市は、今まで見た中で一番多い出店数でした。キラキラ太陽の光をあびて、木々の間に並ぶお店は、なんだかとてもきれいに思えます。ふと、小さな可愛らしいガラスの小鉢を見つけました。薄緑色で、細かい模様のプレスガラスもステキです。2つあり、お安くしていただき、これはびっきさんに紹介しようっと、なんて思いながら、ひき続き、キョロキョロと見てまわります。骨董市のすぐ近くには、おそばやカキ氷、アイスクリームなどを食べることができる外苑休憩所があり、それも、懐かしい感じのする古い建物で、足を踏み入れた途端に、観光地にきた気分になります。娘も大喜びで、椅子に乗ったり、降りたりを繰り返し、自動販売機に興味津々で、触って観察しています。もう少ししたら、抱っこ紐を使わなくなるんだなぁと思いながら、よそ見をした瞬間、ガシャンという嫌な音が‥‥。50-4.JPG

 

50-5.JPG一瞬の油断でした。娘がさきほど買ったばかりのガラスの小鉢を、地面に投げたのでした。娘が悪いのではありません。そばに置いた私の不注意です。当然のことながら、小鉢は2つとも割れていました。あ~あ~。‥‥‥。

ここからは、自分の気持ちをどう納得させるかなのですが、娘がケガをしたわけでなし、お財布を落としたわけでなし、自転車が盗まれたわけでなし‥‥と、もっと悪いことを想像しながら、大きく深呼吸をして、気持ちを切り替えたのでした。とはいっても、このまま何も買わずに帰るのは、なんだか納得がいきません。こういう気持ちの時が、一番危険なのですが、仕方ありません。またまた娘と会場へ戻り、キョロキョロ物色しつつも、ピンと来ず、なにもないなぁと思った最後のお店で、視界に飛び込んできたのが、京王線の各駅に置かれていたという、記念スタンプでした。それも、鳥が描いてあるのです。いろんな種類の鳥がありましたが、キジバトが欲しいと思いました。

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50-9.JPG実は、キジバトには縁がありまして、昨年ケガをしたキジバトを旦那サンが連れて帰ってきたのです。慌てて近所のお店で、子犬用のカゴや止まり木、鳩用の餌を買い、まずは弱った鳥は温めることだと、旦那サンは、使い捨てカイロをタオルに包んでカゴに入れ、様子を見ることにしました。しばらくすると、キジバトは賢いですね。自分に危害を加えないと思ったのか、餌を食べはじめました。

家の中にいるキジバトは、案外大きいので、玄関にカゴを置いたのですが、ドアを開けると、狭い玄関の半分を占領して、キジバトがいる光景が、なんともおかしく、ほとんど鳴かないキジバトが、もぞもぞ動きながら、私を見ている姿も、とても可愛かったです。そして、2週間が経ち、もう大丈夫だと、旦那サンが判断して、早朝ベランダから離したのですが、立派に飛んでいった時は、さびしかったけれど感激しました。そんな経験から、キジバトには思い入れがあるので、スタンプを買うことにしたのです。このスタンプには、"京王線 上北沢"の文字もあります。いつ頃まで使われたモノなのでしょうか。ほかにも何種類か鳥のスタンプがありましたから、京王線沿線には、鳥が多いということなのでしょうか。

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50-3.JPGしかし、自転車で帰る途中、カゴに入れた小鉢が、カシャカシャと、いかにも割れたという感じの音を立てるのが、なんとも空しく、申し訳ない気持ちになりました。今回のことを反省して、娘とモノは、距離を置くことにしたいと思います。

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    さえきあすか -asuka saeki-
    忘れ去られてしまいそうな、昔なつかしいモノたちに魅せられて、コツコツ集めています。古くさいけど、あたたかくて、あたらしい。そんな愛すべきガラクタたちをご紹介します。

    旧サイト連載:
    駅前ガラクタ商店街
    …昭和以前の生活雑貨録

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