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今回ご紹介するモノ2点は、骨董ジャンボリーから帰る直前に、戦時史料研究家のHさんに「オススメのお店があるんだよ」と、つれていってもらった骨董屋さんで求めたモノです。例によって、子供を迎えに行く時間が迫っていたので、大慌てで物色しました。

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この猫は、一見置き物かと思ったのですが、手にとってみると、ずっしりと重たい金属製のペン立てでした。それも、アールデコのデザインをした黒猫で、ところどころ色がはげているのは残念ですが、ビリケンのような目つきと、狛犬のような貫禄といいましょうか、なんともいえないデザインに惹かれました。 高さは115ミリ、最大横幅は65ミリです。

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そして、黒猫が置いてある棚の近くに並んでいたのが、この細長いお菓子の空き缶です。複数並んでいました。手にとってみると、戦前につくられた缶なのに、金色の文字もピカピカという状態の良さで、何十年経った今でも、こんなにまとまって出てくるのだと、感心しながら眺めちゃいました。 

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三立製菓株式会社でつくられた、『三立のチョコレートビスケット』です。色合いといい、デザインといい、ステキな缶だと思いませんか? 裏面に描かれた、嬉しそうにチョコレートビスケット缶を持つ女の子の絵柄も可愛らしく、その下の大きなビスケットも、とても美味しそうですね。缶の大きさは高さが235ミリ、直径は63ミリです。 

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ちなみに、「三立製菓株式会社」で検索すると、娘に何度か買っている"かにぱん"や、旦那サンが好きな"缶入りカンパン"などを、製造販売しているお菓子会社が出てきたのでビックリ! 調べてみると、創立は大正10年と古く、年表の中には"チョコレートビスケット"の商品名はありませんでしたが、大正13年には、浜松市にビスケット工場が完成したと書いてあります。もしかすると、こちらでつくられたお菓子なのでしょうか?

残念ながら、ビスケットの缶に住所が明記されていない上に、三を菱形で囲んだ社紋も見つけることができず、推測の域をでませんが、ここのお菓子の缶だとすると、なじみがあるだけに、とても嬉しい出会いです。

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おしまいに、戦時史料研究家のHさんがご紹介してくれた業者さんは、岡山県の方です。岡山というと、何度か訪れた倉敷懐かしマーケットをはじめ、何人か知っている業者さんがいる上に、私も山陰の生まれなので、親近感を覚えちゃいます。私の中では岡山の方って、とてもパワフルで、明るいイメージなんですよね。Hさんとも、とても親しくおつきあいされているようで、夜は食事をするっていってました。私も誘っていただいたのですが、お迎えがあるので残念。またの機会を楽しみにしています。

 

 

おまけ

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暑い、暑いと思っていたら、いきなり秋がやって来ました。部屋の窓から、とても美しい夕焼けが見えたので、娘と一緒に眺めました。空を眺めていたら、以前娘と飛行船を見上げたことを思い出しました。夜のお散歩で、娘はおんぶしていたっけ。‥‥そういえば、エルゴの抱っこ紐は、もう数カ月使っていません。本当にお世話になりました。 

 

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    さえきあすか -asuka saeki-
    忘れ去られてしまいそうな、昔なつかしいモノたちに魅せられて、コツコツ集めています。古くさいけど、あたたかくて、あたらしい。そんな愛すべきガラクタたちをご紹介します。

    旧サイト連載:
    駅前ガラクタ商店街
    …昭和以前の生活雑貨録

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