2012年4月アーカイブ

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またまた方位磁石がついた文房具をご紹介します。色鮮やかなブリキ製の鉛筆削りです。描かれているのは、夕刻でしょうか。オレンジ色の空を背景に、海原をゆく軍艦の艦隊なのです。そのまわりには万国旗がズラリと描かれ、真ん中(少し上ですが)には、方位磁石がかっこよく配置されています。だいぶ色がはげていますが、これも時代感たっぷりで、いい感じです。

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子供の頃、どういうわけか帆船が好きで、大きなポスターを部屋に飾っていました。私にとって真っ青な空を背景に、真っ青な海を進む帆船は、旅とか前進の象徴でした。そのせいなのか、この鉛筆削りと出会った時に、当時の自分を思い出し、夢のひとつだった、世界中を旅してみたいという気持ちを、ふと思い出したのです。残念ながら、その夢は実現に至っていませんが、当時は想像もしなかった古物収集という趣味のおかげで、古いモノを通してタイムスリップしながら、空想の旅へは出かけています。

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フタを開けると、中にたまった鉛筆の削りカスを捨てることができます。大きさは全長60ミリ、横幅40ミリ、高さ15ミリです。

 

気になる街角 *平成24(2012)年 お花見レポート②*

4月8日(日)、江東区の大横川にある桜を、家族3人で見てきました。ここの桜は、見事としかいいようがありません。今年は天気にも恵まれ、真っ青な空と桜を眺めることができました。昨年は、じっと不思議そうに桜を眺めていた娘ですが、今年もやっぱり不思議そうに眺めていました。

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毎年恒例の和船がたくさん出ています。風情があってヨイですね。 

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開業まで1ヶ月を切った東京スカイツリー。真っ青な空をバックに、大きくそびえ立っていました。真下から見た時は、迫力あったなぁ。しばらくは混むでしょうから、登るのは、かなり先になると思いますが、楽しみですね~。また、小さい子供がいる私とは無縁ですが、GWを目前に、都内では渋谷、お台場などでも、新しいショッピングモールなどが、続々とオープンしているようです。寒い日が結構あるので、ピンときていませんが、もうすぐ5月なのでした。

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≪ 以下 方位磁石付き文房具 参照 ≫

No.2 プロペラ型ペーパーウエイト

No.10 懐中時計型文鎮

No.60 キューピーのペーパーウエイト

No.81 犬の鉛筆削り

No.94 馬のペーパーウエイト

 

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今回ご紹介するのは、お人形用のバスルームセットです。バスタブと洗面台、トイレが白磁の陶器でできており、それぞれの底に「MADE IN JAPAN」の文字があります。ステキなバスセットだと思いませんか? トイレもよくできていますよね。元箱入りで、可愛かったのでつれて帰ったのですが、最近とても意識するようになりました。というのも、娘がおままごと遊びが大好きになり、「はい、どうぞ」、「かんぱーい」、「美味しいね」なんていいながら、プラスチックのおままごとで、毎日のように遊んでいるからです。 そして、人形遊びらしきこともはじめました。小さなぬいぐるみを、お茶わんにいれて、「ざっぷ~ん、あ~」なんていってるのです。お風呂に入れているようなのですが、「あ~」が気になります。

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私は子供の頃、あまりオモチャを買ってもらえなかったので、おままごとに執着した記憶はないのですが、娘を見ていると、1歳でありながら自然に遊びはじめるわけで、子供の成長の早さに、ただただ驚いています。それにしても、このセットにあわせて、台所やリビングなどもあったのでしょうか? すごく気になります。

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せっかくなので(?)、この陶器のバスセットにぴったりの、ケロちゃん家族もご紹介します。コルゲンコーワのケロちゃんの指人形です。お風呂に入っている姿がちょうどいい感じなのです。ニンマリとしたケロちゃんの楽しそうな表情は、いつ見ても癒されます。ちなみに、赤、黒、黄色、パパとママのケロちゃんたちは、指人形の中でも数が少ないようで、あまり見かけません。お気に入りです。

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嬉しいケロ。

 

おままごとといえば、最近わが家にやってきた、おままごとセットをご紹介します。妹が娘に贈ってきました。プラスチック製で、とても小さいんですけど、どこか懐かしい感じがします。お祭りの縁日で売っていたおままごとを思い出すからでしょうか。電気釜など、デザインも古めですし、チープな感じが、とても可愛らしいです。オタマやシャモジも可愛い~。

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同シリーズではありませんが、冷蔵庫も贈られてきました。卵なんて7ミリという小ささで、なくなりそうで怖いです。当然娘にはまだ早いので、すぐに手の届かない場所に隠しましたよ。底には「MADE IN JAPAN」の文字があり、最近では中国産が多いので、嬉しい気持ちになりました。そして、これらのおままごとセットも、ケロちゃんの指人形に、ぴったりの大きさです。でも、ケロちゃんで遊ばせることはありません。同サイズのアンパンマンや、バイキンマンたちがいるので、それで人形遊びをしてもらいます。

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おしまいに、娘がキッズルームにて、先生とはじめてつくった色紙のチューリップです。先生に手渡された時、感激してジーンときました。昨年の今頃は、ハイハイとつかまり立ちがやっとだったのにね。 

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嬉しかったので、ケロちゃんとも記念撮影。パチリ。

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娘は、童謡のチューリップの、「どのはな、みても~きれいだな~」って部分だけ、歌えるようになりました。自転車の後ろでも、大きな声で歌っていて、可愛いです。

 

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下北沢の、今はなき露崎商店(建物がなくなった時は、本当に驚きました)の2階に、古道具・月天があった頃、出会ったのは横幅74ミリ、縦40ミリ、厚さ15ミリの、細長い箱でした。金属製で、箱に描かれていたのは、"BUNGUBAKO"という文字。とっさに、「文具箱なんだ。可愛い!」とつぶやき、手にとってみると、小さいながらも、きちんとしたつくりで、手のひらにのせてギュッと握れるサイズも、ちょうどいいなぁと思いました。錨と桜が描かれているので、海軍が連想されますが、どうなのでしょう?

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フタを開けてみると、 朱肉に墨、残念ながら筆は入っていませんでしたが、筆記具が入るスペースもあり、筆が取り出しやすいように、フタを開けるとバネで筆が持ち上がる構造になっています。携帯用文具箱として、シンプルでありながら、実に機能的といいますか、凝っていますね。店主のTさんいわく、「携帯用の筆記用具入れは、たまに見かけるけど、もう少し小さいモノが意外と多く、だいたいシンプルな箱だから、文字がプレスしてあるこの文具箱の意匠は、出来のいいモノだと思うよ」と話してくれました。

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携帯用文具箱といえば、料理家の飛田和緒さんが、小さい桐の小箱に入った懐中硯を持ち歩いておられ、旅先などで葉書を書かれるという話を、ずいぶん前に読んで、いいなぁと思ったことがありました。左利きの私にとって、毛筆はうまく書けないので、敬遠しているのですが、筆で文字が美しく書けるのって、あこがれています。

 

気になるお店 雑貨&喫茶のお店・包み計画 

私の中で、関西が大ブームの時期がありました。カレンダーで21日が休日だとわかると、ワクワクしながら計画をたて、向かった京都、大阪、神戸。メインはもちろん骨董市。東寺、四天王寺をまわって、お気に入りの骨董屋、古本屋などのお店もまわること。今みたいにインターネットや携帯電話での情報収集はできなかったから、紙媒体から情報はゲット。モノとの出会いも今より緊張感がありました。だって、ヤフーオークションもないわけですから、探すのも大変というか、でも楽しい大変でした。

そんなモノ探しの旅の途中で、楽しみなことがもうひとつ。ステキな喫茶店で、コーヒーを飲むことです。純喫茶などを見つけては入り、出会ったモノを眺めたり、次に向かうエネルギーを補給したり、欠かせない場所でした。当時はデジカメもなかったから、写真に残っていないのが残念ですが、京都では特に、裏道に「こんなところに、ステキな喫茶店があるんだ」と思わされたものです。

そんな気持ちを、思い出させてくれたお店が、包み計画(クルミケイカク)です。

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もう時期オープンしてから1年が経ちます。見つけるのが難しいのではないかと思われる路地裏に、厳選された雑貨たちが並び、喫茶店も兼ねているお店、クルミケイカク‥‥。包むという文字が、包んであるものをはめこんだロゴもステキです。 

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育児に必死だった1年前から、散歩の途中に見つけて以来、何度か訪れました。古い家屋のせいか、それともオレンジ色のあたたかい照明のせいなのか。どこか懐かしく、時間がゆっくりと流れる感じがするお店なのです。なんでかなぁと思ったら、京都でこんな感じのお店があったのを思い出しました。 入口の大きなガラス戸のせいかな‥‥。

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真っ白な壁と、木目の美しい家具もステキです。ところどころに飾られた、ディスプレイ用のアンティーク雑貨や、手にとってみたくなる料理や雑貨などの書籍からも、店主のこだわりが伝わってきます。もちろん、コーヒーもケーキも美味しくて、エネルギー補給場所としては、うってつけなのでした。

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そして、すごーく個人的な思いですが、ここの女性店主が、前回ご紹介をした小さな哺乳瓶を譲ってくれた業者さんに、なんとなく似ているということもあり、余計に京都を思い出してしまうのかもしれないと思いました(京都の骨董屋から来た哺乳瓶でした)。

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見ているだけで楽しくなる、選び抜かれた雑貨がズラリ。 カフェオレを飲みながら、大きなガラス戸越しに、ぼんやり外を眺めます。

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ちなみに、包み計画のあるこの辺りは、明治45(1912)年に"三業地"に指定された場所でもあります。三業地とは、料亭、芸者置屋、揚屋(待屋)のある花街のことです。近年では、だいぶ建物の建て替えが進みましたが、現在も残る狭い石畳の路地や階段(井戸もあります)、丸窓の木造家屋などを眺めていると、当時の面影が偲ばれて、ワクワクします。昔の写真を飾ったお店があったり、着物のしみぬきや染物を商うお店もあります。詳しく知りたい方は、『東京 花街・粋な街』(上村俊彦著・街と暮らし社発行)を参考になさってください。街歩きも兼ねて、ほっこりしてみてくださいね。

 

おしまいに 

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4月10日の夜、娘をおんぶして散歩をしていたら、背後の娘が「ふうせん~」といいだしました。「え~。夜に風船は飛ばないと思うよ~」と振り返って夜空を見上げると、光輝く飛行船の姿が! 「本当だ。すご~い。かっこいい~。カメラ持ってくればよかった~」と話していたら、2日後ベランダから飛行船を発見。どうやら都内のお花見を兼ねて、連日飛行船が飛んでいるようです。大慌てで撮影し、娘と眺めたのでした。幸せなひとときです。

思えば、いつまで娘を抱っこ(おんぶ)できるのかな? 本当にエルゴの抱っこ紐 にはお世話になってきました。2歳を目前に、そろそろ終わりかなぁと思い、調べてみたら、4歳くらいまで使用可能だと書いてありました(私の腰が耐えれるかは別として)。‥‥あと2年は使えるのですね。すご過ぎるゾ。エルゴ。

 

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今回ご紹介するのは、今の季節にぴったりの1品。桜マークのエンボス入り哺乳瓶です。思えば、この不思議な形のビンが哺乳瓶だと知ったのは、いつ頃だったでしょう。最初に見た時は、尿瓶かと思ってしまい(本当にスミマセン)、ずいぶん小さいなぁと思ったりして‥‥。哺乳瓶だとわかってからは、いろんなデザインがあることに驚き、欲しいと思ったのですが、結構お値段がしたので、あきらめたこと数知れず。

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でも、この哺乳瓶は特別なんです。だって、とても小さいの。どれくらい小さいかというと、No.82でご紹介した、高さ22ミリのKBKビンと、高さ63ミリのインク瓶と一緒に撮影してみましょう。ね、とても小さくて、可愛らしい哺乳瓶でしょう。ビンに描かれた、大きな桜マークもステキですよね~。

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全長55ミリ。 横幅が33ミリです。

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裏面には「MADE IN JAPAN」の文字が‥‥。 

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求めた骨董屋さんによると、この哺乳瓶は、イギリスはロンドンの"ジュビリーマーケット"の中で、ビンばかり売っているお店に並んでいたそうです。たくさんのビンにまじって、桜マークを見つけた時は、とても嬉しかったと話してくれました。

なんでも、ビンばかり売っていた業者さんが、東京に来た時に、まとめて古いモノを買った中に、この哺乳瓶が入っていたそうで、他には輸出用のビスクドールなどがあったとか。なので、輸出用の人形遊びの哺乳瓶ではないか?とのことでした。つまり、この哺乳瓶は、小さいながらも東京からイギリスへ渡り、再び日本へ帰ってきたのでした。 ちなみに、求めたのは平成6(1994)年です。

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小さいながらも、ちゃんと立ちます。

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今にも割れてしまいそうな薄いガラスで、 気泡もポツポツ。

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手づくりの小さな紙箱に入って、私のもとへやってきました。 

 

◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ご案内 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

輸入・廃盤文房具の発掘メモのたいみちさんが、高円寺のハチマクラさんにて、
「taimichi×hachimakura 古文房具の魅力展」を開催されるそうです。
以下の"子供文鳥クレヨン"など、たいみちさんのコレクションですよ~。
興味のある方は、ぜひぜひ行ってみてください。
  

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 ★期間★4月21日~5月6日 (月・火は定休日) 

 ★時間★13:00~21:00 (最終日は19:00まで)

行きかたなどはハチマクラさんのサイトをご覧ください。

 

 

気になる街角 *平成24(2012)年 お花見レポート①*

4月7日(土)早朝の不忍池です。寒気の影響で、気温6度。寒い~。でも、すでにお花見の場所取りはスタートしていました。

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この時期の東京って、本当にきれいです。

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今年のお花見は、何ヶ所まわることができるかな。 

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娘も桜を指して、「さくら~」といえるようになりました。 

  

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今回ご紹介するのは、金属製のペン皿です。それも、デザインされているのが、縁起物のフクロウだったりします。シンプルでありながら、グッとくるデザインだと思いませんか? 細い格子模様の上に、立体的に描かれたアールデコっぽいデザイン。筆記具を置く手が、思わずゆっくりになって、ニンマリと眺めてしまいます。 

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ペン皿といえば、忘れられないモノがあります。ずいぶん前に京都の骨董屋さんで買い逃したペン皿です。水色のガラス製で、描かれていたのが野球少年でした。欲しかったのですが、ちょっと躊躇してしまい、今となっては買っておけばよかったなぁと、悔やまれます。こういう買い逃したモノって、何年経っても覚えているから、不思議なものですね。

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ペン皿は、金属やガラス以外にも、木製やベークライト、セルロイドなどを見てきました。案外種類があります。ステキなデザインのモノも多いので、筆記具に限らず、アクセサリーや鍵など、小さなモノを入れるのには重宝します。ちなみに、フクロウのペン皿の大きさは、全長225ミリ、横幅90ミリ、高さ14ミリです。 

 

余談ですが、娘をキッズルームなる場所に預けはじめました。お腹にきてから、3時間以上離れたことのない母子だったのですが、お互いのために‥‥。次なる前進です。初日は泣くこともなく、無事にスタートできました。娘のいない間に家の大掃除もはじめ、婚前から使用してきた電話機を替えたり、カーテンの洗濯、そして、肝心なのが洋服の見直しです。太ったことも大問題ですが、考えてみたら、妊娠してから今日まで、スーツとかきちんとした服って着ていないのです。約2年半もです。この間に、自分の好みも変化していました。

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そうそう、文房具関連の整理もしました。手帳です。私は13年前から、6穴のシステム手帳を愛用しているのですが、4年前には奮発して、"ファイロファックス社製の6穴システム手帳"を購入し、現在も大切に使用中です。そして、1年が終わったあとの手帳は、透明のプラスチック製"システムバインダー"に入れ替えて保存しています。でも、今回しげしげと見てみたら、平成11年から20年までのバインダーは、だいぶ汚れていたので、思い切って新調したのでした。そう、株式会社エイチ・エスの"マイシステムバインダーミニ"は、本当に便利。背表紙に"ラベルライターテプラ"で、年号、干支、自分の年齢、節目となる出来事をラベルにして貼り、それぞれの年に写したお気に入りの写真を入れて表紙にすると、手帳を取り出しただけで、その年にあった出来事が思い出せるからです。 バインダーを新しくすると、昔の写真も鮮やかに見え、ますます手帳をつけることが楽しくなったのでした。

 

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今年は寒い日が続いていたので、桜の満開はもう少し後だと思っていました。が、7日には満開。いっぺんに咲いてしまいました。早くまわらないと~。 そうそう、誕生日を迎えました。"ガラス集めてみました"のびっきさんも。お誕生日おめでとうございます。お互い楽しい1年にしたいですね。‥‥ふと思い出したのですが、以前、4、5月生まれの人は、物欲の強い人が多いといわれました。思えば、ビン収集の大家も、私の記憶に間違いなければ、4月生まれ。アルフィーの坂崎さんも。むむむ。そうなのかなぁ。

 

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No.91No.103にひきつづき、水洗マッチをご紹介します。今回は、明治5(1872)年に、東京で最初に発行された日刊紙『東京日日新聞』(現在の『毎日新聞』の前身)のマッチケースです。ご覧ください、思わず「月の沙漠を~はるばると~」と歌ってしまいそうな、夜の砂漠の絵が描かれたマッチケース。人が寝静まっている夜の間も、らくだとともにもくもくと歩く人のように、たんたんと新聞をつくっているというイメージで、このパッケージなのかしらん? と思ったのですが、どうなのでしょう。たぶん、なにかしら意味があると思うのですが、パッと見た時は、ちょっと暗いデザインだと思いました。

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横の2面にも、砂漠の絵が描かれ、正面には『東京日日新聞』の文字が、右横書きで描いてあります。箱の大きさは、縦60ミリ、横90ミリ、高さ35ミリです。

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そして、裏面には『大阪毎日新聞』、『點字新聞』、『エコノミスト』、『サンデー毎日』、『東京日日新聞』の文字がズラリ。それぞれの創刊した年を調べてみると、『大阪毎日新聞』は明治21(1888)年(前身紙『大阪日報』は、明治9(1876)年創刊)。『點字新聞』は大正11(1922)年。『エコノミスト』は大正12(1923)年。『サンデー毎日』は大正11(1922)年。『東京日日新聞』は先にも書きましたが、明治5(1872)年です。いまさらながら、現在も発行されているそれぞれの新聞、雑誌を思うと、歴史の深さに感心するのですが、『東京日日新聞』が、『毎日新聞』に改名されたのが、昭和18(1943)年なので、このマッチケースは、大正12年から昭和17年までの間につくられたことになります。

そういえば、童謡『月の沙漠』が発表されたのが、大正12(1923)年ですから、この絵柄は、『月の沙漠』の歌詞をイメージして描かれたのかも知れませんね。製造年もそのころと考えて、間違いないのではないでしょうか。

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No.103の瀧口屋水洗マッチと同様に、このケースにも、側面にマッチを擦る薬板がはめ込んであります。

 

おまけ

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『月の沙漠』が歌われた頃から、ここに立っていたんだろうなぁと、見上げた美しい巨木たち。小石川植物園にて。

 

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最初に見たのは歴史の教科書だったでしょうか。終戦後、シラミやチフスを撲滅するために、進駐軍によって、頭から白い粉をふりかけられる人々の写真を見たのは‥‥。あまりにも有名な殺虫剤の白い粉、その名も"DDT"。骨董市で、そんな"歴史の産物"ともいえる、DDTに出会った時は、本当に驚きました。それも、味の素でもつくっていたのですね。

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農薬ネットの中の"殺虫剤DDTの歴史"を読んでみると、DDTって、昭和20(1945)年代から昭和46(1971)年まで、日本では使用されたそうです。

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箱の大きさは、高さが115ミリ、横幅が100ミリ、奥行きが70ミリです。真っ赤な紙箱には、「強力殺虫剤 德用函 500g」と明記されています。

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私にとって殺虫剤の思い出といえば、実家の庭に置かれたラベルのない複数の一升ビンです。私が幼少の頃、明治生まれの祖母がつくった庭には、杏、梅、みかん、きんかん、いちじく、ビワ、桃、ぐみ、ぶどう、柿と、美味しい実のなる木が、たくさん植えてありました。それらを食べることは、楽しみではありましたが、虫もたくさんやってくるのです。そこで、一升ビンの登場です。ビンの中には薄められた殺虫剤らしきものが入っていて、祖母は杏などの木についたカナブンやカミキリムシを見つけては、頭をもいで、ビンにポイポイ入れていたのでした。ビンの中に黒い虫が増えていく様子は、子供心に不気味だったなぁ‥‥。でも、おかげで木から直接実を取って食べる経験を重ねられたのですから、今となっては感謝です。

 

おまけ

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三浦市の神社にて。うれしそうなケロちゃん。 

  

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    さえきあすか -asuka saeki-
    忘れ去られてしまいそうな、昔なつかしいモノたちに魅せられて、コツコツ集めています。古くさいけど、あたたかくて、あたらしい。そんな愛すべきガラクタたちをご紹介します。

    旧サイト連載:
    駅前ガラクタ商店街
    …昭和以前の生活雑貨録

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