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                  あけまして お芽でとう ございます           

                   本年もよろしくお願いいたします

                      平成24年 壬辰 元旦

 

あけまして、おめでとうの"め"を、新しい年にいい芽が出るようにと、"芽"と書くよう母に教わったのは、いつ頃だったでしょう。私が小学生の低学年だったと思います。この書き方は、母が疎開した先の学校の先生に習ったそうで、慣れない環境の中、芽が出てほしいと願って書いた、子供の頃の母の心境を、今になって、ぼんやりと思い浮かべています。

今回ご紹介するのは、新年らしく年賀状です。それも、キューピーさんたちが、赤いポストを囲んで、ポストの上のヒヨコをつかまえようとしている、そんな微笑ましい絵柄の絵葉書なのです。つまり、酉年の年賀状なんですが、そこはご愛嬌ということにして、ご紹介します。思えば、小さな子供は、赤い色が大好きです。娘もポストを見つけては、さわったり、たたいたりしていますし、消火器も大好き。見つけたら、走って行くほどです。育児教室でも、目が見える時期の赤ちゃんには、赤いまるい物を、目の上で、ゆっくり動かしなさいと習ったっけ。

 

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           ( 平成20年2月撮影 故郷の海から眺める日の出 )

 

さて、気がつくと平成も24年となりました。今年は辰年です。辰年で、一番印象に残っている人は、前の会社の社長です。昭和3年生まれでした。骨董や陶芸がお好きで、歯切れのいいサバサバとした人柄は、多くの方から慕われ、私も多くを学びました。ある日、「古い辰のモノが欲しい」という社長のひと言で、一緒に平和島骨董市へ行き、辰がデザインされた矢立(やたて)を求めました。矢立とは、携帯用の筆記用具で、万年筆や鉛筆などもない時代に、墨壷と筆を一緒に持ち歩くことができた、非常に便利な代物ですが、普段興味のなかったモノを探したので、とても新鮮で、楽しい時間だったことをよく覚えています。

今年は、どんな1年になるでしょうか。とにかく、まずは心身ともに健康で‥‥。昨年より、少しでも前進した年としたいものです。娘との会話も、少しづつ成立しはじめているので、今年は、いっぱい話したいと思います。

みなさんにとっても、楽しい1年となりますように。

 

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    さえきあすか -asuka saeki-
    忘れ去られてしまいそうな、昔なつかしいモノたちに魅せられて、コツコツ集めています。古くさいけど、あたたかくて、あたらしい。そんな愛すべきガラクタたちをご紹介します。

    旧サイト連載:
    駅前ガラクタ商店街
    …昭和以前の生活雑貨録

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