2012年6月アーカイブ

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これは、なんだと思いますか? 

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正解は、書道で使う墨(固形墨)です。それも、私の亡き祖母にとって、アイドルのような存在だった、二宮金次郎がパッケージに描かれており、「勞作尊重」、「全購買聯(ぜんこうばいれん)」、「クミアイ」、「貮ツ星(ふたつぼし)」、「定價金拾五銭」の文字と、桜の中に「共存共栄」の文字がデザインされたマークが描かれています。

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その上、墨本体にも、二宮金次郎が薪を背負いながら、読書をしている姿が型押しされているのです。家に帰ってから、パッケージを外して見た時は、とても驚きました。そして、二宮金次郎の上に描かれた、「勞作尊重」の文字は金色で描いてあるし、裏面の「クミアイ」は銀色で描かれ、共存共栄のマークは3つも型押しされ、マル公マークのラベルまで貼ってあるのです。なんて、手間のかかった墨なのでしょうか。

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大きさは、縦80ミリ。横20ミリです。 残念ながら、パッケージの裏側はやぶれていたのですが、未使用で、嬉しい出会いでした。

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この共存共栄マークは、戦前の物資が不足した時代につくられた商品に見ることができます。それも、ものすごく種類が多くて、戦時資料研究家のHさんですら、「多すぎるから、集めるのは大変です」といっておられました(このマークについては、もっとわかりやすいモノでご紹介したいと思います)。

さて、先に書きました、祖母のアイドル二宮金次郎について補足を‥‥。明治生まれの祖母にとって、薪を背負いながら勉強をする二宮金次郎は、孫の私にも真似をしてほしい存在でした。もちろん薪を背負えということではなく、時間を無駄にせず、勉強してほしいという意味です。なので、子供の頃はよく話を聞かされたものです。二宮金次郎改め二宮尊徳は、農業の向上に尽力された方でもあります。今になって思うと、台湾からの引揚者である祖母が、必死に勉強した農業は、土地改良を進めた二宮金次郎を思い浮かべながら、努力したのかも知れないと、思ったりもするのです。

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千葉県佐原の田んぼです。平成24年6月撮影。  

 

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今回ご紹介するのも、またまたマスクです。その名も"小學マスク"といいまして、商品名のとおり小学生に向けて販売されたマスクらしい‥‥。真っ黒いマスクは、これまでも大正末期から昭和初期の定番(?)として(No.11No.33No.125参照)、ご紹介しているので、違和感もなくなってきた頃だと思いますが、子供用というだけあって、ほかのマスクと比べると、サイズが小さいのが特徴です。

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前回ご紹介した、資生堂マスクと並べてみると、ご覧のとおり。小學マスクが硬いので、開いて撮影できず、わかりづらいのですが、確かに小さいです。

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縦75ミリ、横58ミリの箱も素晴らしいデザインですね。色合いといい、絵柄といい、実にインパクトがあります。でも、病気のせいなのでしょうか。男の子の顔が、いまひとつ元気がないように見えたりして。色白だからかな?

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裏面には、「文化小學マスクハ 最も高級艶皮製 通學ニ感胃及ビ呼吸器病其他悪疫流行ニ際シ 感染予防トシテ是非御使用ヲ」と書いてあります。マスクの構造としては、ゼネラルマスクと資生堂マスクは、中央に金属の穴が開いた板がつけられていますが、バンザイマスクと小學マスクは、マスク本体に穴が開けられ、呼吸がしやすいようになっています。

 

増殖する娘のアイドルグッズ

先日娘に手をひっぱられ、文京区は六義園の前にあるアンパンのお店、"フレーベル館えほんとおもちゃのお店"へ行きました。お店に入ると、娘は「ドキンちゃん~。ショクパンマン~。いいね~」といいながら、ショクパンマンのぬいぐるみ(見本用)をずっと抱っこしています。そして、棚の上にある巨大なショクパンマンのぬいぐるみを眺めては、「やっぱりいいね~」とひと言。‥‥ショクパンマンがそんなに好きだったのだと、はじめて知りました。

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気がつくと、わが家は、娘の好きなキャラクターがたくさん増えていました。だいたい洋服や靴にも書いてあるし。あげくの果ては、薬局でムヒにバイキンマンのストラップがついていると、喜んで買い、すぐにポーチにつけたりして‥‥(可愛いんだな。これが)。歌まで覚え出して、キリがありません。 

 

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遠くから見ただけで、パッと視界に飛び込んできたモノ‥‥。シンプルでありながら、実にインパクトのあるデザインのそれは、フタが日の丸の国旗になっているインキ瓶でした。 

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縦63ミリ、横58ミリ、高40ミリという、コンパクトなサイズですが、容器部分のガラスは、厚みがあり、しっかりとつくってあるので重たく、文鎮としても使えそうです。手前にはペンを置けるようになっていますから、ペンが転がることもなく、便利ですね。

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底は細かい格子模様になっていますが、左右と後ろは縦縞模様。前面のガラスだけ模様がはいっていません。つまり、インクの残りが一目瞭然なのです。小さいながらも気が利いているなぁと思ったりして‥‥。 国旗がデザインされた文房具では、鉛筆削りを持っていますが、インク瓶もあったのですね。

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そうそう、ガラス製のインク瓶といえば、以前扇子型のインキ瓶をご紹介しました。こちらも、凝ったデザインの、重たいガラス製で、ステキです。光に透かしてみると、気泡がたくさんはいっている、とろ~んとガラスで、眺めているだけで嬉しくなるのでした。

 

大田区にある、東京港野鳥公園に家族3人で行って来ました。想像以上に広くて感激しました。夏を感じる青くて広い空‥‥。下の方には、白い雲がもくもくと。気持ちいい~。

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干潟には、カニがたくさんいました。娘は、カニが大好きなので、何度も見に行きました。少し前なら、干潟に飛び降りたと思うのですが、最近は、少しだけ落ち着いてきた感じです。

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羽田が近いので、飛行機もたくさん眺めることができ、「ひこーきー」と喜んでいました。

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唐突ですが、私は冷房が苦手なんです。もともと気温差アレルギーが、ちょっとだけありまして、冷房がきいた電車やデパートなどに入る時は、マスク&上着かストールが欠かせません。 なので、これからの季節は、最新の注意(?)が必要だったりします。‥‥昔は平気だったんですけどね~。トシとともに代謝が悪くなっているのだと思います。

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ご紹介するのは、私にとって、今や欠かせないグッズのひとつであるマスクです。戦前のマスクといえば、ゼネラルマスクバンザイマスクと、2つご紹介してきましたが、今回は、なんと資生堂のマスクです。もちろん戦前のモノで、お値段は30銭。文字も"右横書き"で書いてあり、マスク本体も、真っ黒い布製です。内側を見てみると、息がしやすいように、中央には穴の開いた金属の板が付いています。 現在は、使い捨てのマスクが主流ですが、この時代のマスクは、実に凝っていたのですね。

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未使用、元箱入りで出会いました。資生堂だからそう思ってしまうのか、パッケージのデザインも、マスクの型部分に文字が描かれ、横縞模様も、オシャレな感じがします。 

 

気になる街角

週末に小石川後楽園に行ってきました。ちょうと菖蒲が見頃を迎えていて、とてもきれいでした。娘も「きれ~い」といって眺めていましたが、視線の先には大好きなカメが‥‥。

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思えば、田舎で暮らしていた頃は、とても敏感に季節の移り変わりを察知していたのですが、大人になると、いえ、都会で暮らすようになると、なかなか意識することもなくなっていました。でも、子供と一緒に幼児向けのテレビを見ていると、季節ごとのお話が多く、ついつい私も実物(?)を見せようと、走り回ってしまいます(出来る限りですが)。

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菖蒲って、そんなにマジマジと眺めたことはなかったのですが、こうして写真に撮ると、きれいですね~。感激しました。 

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色もいろんな種類があります。

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光があたると、葉が透けて、ますますきれいです。

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この日は閉園前に訪れたのですが、おとなりにある東京ドームでは、嵐のワクワク学校が開催されており、時折大きな音も聞こえました。でも、園内は菖蒲が美しく、蝶もヒラヒラ飛んでいますし、なんとも不思議な気分でした。

* 今までご紹介した小石川後楽園 No.95No.56 

 

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週に2回ほど、数時間娘をキッズルームに預けるようになって、その間に、たまった身辺整理をはじめ、たまに、自分自身のリハビリ(?)と称して、探検をしています。先日は、2年半ぶりに昔よく訪れていた街へ行ってみました。

すると、駅ビルに入っていたお店が、ほとんど変わっていてビックリ! 駅の外には大きな商店街もあるのですが、大規模な再開発の計画があるそうで、一角は全部閉店しているし、その先に長く続く商店街も、シャッターが閉まっているお店が多い上に、かなりの店舗が変わっていました。そんな中、当時お世話になった、なんでも格安に販売しておられる個人商店が頑張っている姿に、目頭が熱くなったりして‥‥。それにしても、たかが2年半とはいえ、ものすごい変化に、今さらながら時間の流れを思い、少し寂しく感じました。

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新しくできた雑貨屋さんに入ってみました。可愛らしいキッチン道具や、掃除グッズ、お弁当箱に大きな水玉模様の保冷バック、お揃いのペットボトルケースやポーチなど、「このデザインで、このお値段?」と思うほど、お安く提供されていて、驚きました。なにより、私の目線の変化も再認識。動物の絵柄のカバンとか、今までは見向きもしなかった物に目がいくのですから‥‥。そんな自分自身の変化を感じるのも、新鮮でオモシロイです。

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前置きが長くなりましたが、今回ご紹介するのは、最近流行り(?)の雑貨を見たので、昔流行った(と思われる)、装身具のオモチャをご紹介しましょう。そう、最近はあまり聞かない"装身具"という言葉が、フタの中央に可愛らしい文字で描いてあるのです。文字のまわりには、指輪、腕時計、ガマ口財布に笛、飛行機の描かれたペンダントヘッド、犬張子の根付が描かれていますが、中身のほうは、指輪とペンダントヘッドは、入っていませんでした。でも、野球少年の根付がステキですね。

財布と時計、根付の組み合わせはわかるのですが、なんで笛が? と疑問に思うのは私だけ? 当時笛が流行っていたのかな。現在なら、ガマ口の財布と笛は入らないでしょうが、根付は"ストラップ"と名前を変えて、キラキラした物が入っていそうです。財布に変わって、携帯電話なんか入っていそうですね。それにしても、小箱の内側が黄色というのがステキです(ちなみに箱の大きさは縦94ミリ、横134ミリです)。モノたちが明るくひきたちますし、開けた瞬間、子供たちの歓声があがったのではないでしょうか。そして、少し背伸びをして、大人の真似をしたに違いありません。

 

気になる街角

東京も梅雨入りし、あじさいの美しい季節になりました。文京区の白山神社では、"第28回文京あじさいまつり"が開催されています。

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初日の7日は、梅雨らしい雨でスタートしました。

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この期間は、歯ブラシの供養もしてくださいます。 

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神社の裏にある公園のあじさいも見事で、しばし見とれてしまいます。  

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おしまいに

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父の日に‥‥。顔だけ娘が書きました。 

 

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ひさしぶりに故郷のお話をしたいと思います。

実は、すごくステキな喫茶店と出会ったのです。それも、実家からわりと近くて、「なんでこんな場所に?」と、思わず声をあげてしまったほど‥‥。ご紹介するお茶碗は、その喫茶店のオーナーに教えていただいたお店で買いました。

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やってきたのは、戦前の子供茶碗2つです。左は旭日旗と戦車、飛行機が描かれ、右は旭日旗と、手をつないだ男の子と女の子、そして「オテテ ツナイデ」とカタカナで描いてあります。このテのお茶碗は、いろんな種類がありますが、いったい何種類あるのでしょう。うちにも数種類ありますが、「オテテ ツナイデ」は、はじめて見ました。

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戦車が描かれたお茶碗の底には、「岐1041」とあります。

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お茶碗がやってきたお店は、こんな店内です。骨董屋さんってわけではないんです。ちなみに、島根県にあります(撮影は、お店の方に許可をいただきました)。そういえば、このお店の方いわく、今30代の若い方々が、いろんなお店を開業しておられるそうです。いつまでも、若いつもりでいましたが、静かに世代交代は進んでいるのですね。

 

さて、話が前後していますが、肝心な喫茶店のお話に戻しましょう。鳥取県境港市財ノ木町にある、"モダン珈琲"さんです。

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どこが気に入ったって、店内を見てください。こだわっておかれたアンティークな家具たち。 

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オーナーが長年集めてこられたそうで、モノへの愛情が伝わってきます。

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ブルーのロッカーも、アクセントになっていてステキですね。 

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静かに流れるジャズのレコードに、故郷にいることも忘れてしまいます。 

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個人的に気になったのは、地元「中浜村巡回文庫」と書かれた本棚です。いいなぁ、コレ。 

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オーナーとは、もっとお話してみたかったのですが(次回お会いできることを、楽しみにしています!)、娘はいるし、骨董にまったく興味のない妹も一緒だったので、次回は、ひとりで行ってみたいと思っているのでした。そうそう、オーナーと「ブログで紹介したい」って話をしていたら、お店の常連さんに、「ブログに書かれると困るなぁ。知られたくないんだけどなぁ」といわれちゃいました。本当に好きな方にとって、隠れ家のような、大切に思われているモダン珈琲さんなのです(書いちゃいました。スミマセン)。

肝心の行き方ですが、米子空港から徒歩7分くらいでしょうか。空港から日本海に向かって歩いていくと、左側にあります(小さな看板も出ていますよ)。 

 

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モダン珈琲から、つきあたりにある日本海。大好きな海です。

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日本海を眺めて、リフレッシュして、お茶を飲むのもいいですね。

 

おしまいに

とても嬉しい出会いがありました。ジャーン!見てください。

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こういうのも現役で活躍している、故郷なのでした。 

 

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今回ご紹介するのは、「婦人にも楽に使用出来る 新鋭強力 耐水性 耐熱性 優良接着剤」と説明書に書かれた"更生の友"です。そう、接着剤なのですが、商品名がステキですよね。接着剤の商品名というと、"セメダイン"が有名ですが、"更生の友"だなんて、なんともわかりやすい商品名に、ニンマリしちゃいました。残念ながら、更生の友の歴史は、よくわかりませんが、セメダインの歴史は古く、大正時代にさかのぼるそうです。セメダインの創業者である今村善次郎さんは、国産の接着剤をつくりたいと、イギリス製の接着剤"メダイン"などに負けぬよう、外国製品を「攻め」「出す」という意味で、セメダインという商品名をつけられたとか‥‥。

そんな興味深い接着剤の歴史について、参考にさせていただいたのが、有限会社クボタ文具店さんのホームページです。余談ですが、クボタ文具店さんは、以前住んでいた、江戸川区鹿骨にあります。鹿骨(ししぼね)って、小松菜の産地としても有名で、私の暮らしていた場所は、まわりに小松菜のビニールハウスがたくさんありました。ガスもプロパンガスで、23区内なのに、東京も広いなぁと驚いたっけ。

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話を更生の友に戻しまして、説明書によると、模型飛行機の組み立てをはじめ、ベルト、靴底、鞄などの革製品、和洋家具、神仏具、骨董品、楽器、文具、陶器、玩具、硝子、漆器、自転車のチューブ、バケツ、洗面器などなど、万物接着!とのこと。そして、「接着剤の花形‥‥ナンデモヨクツク」、「資源活用・廃品更生‥‥非常時家庭の必需品」とも書かれています。発売元は、甲陽科學工業所。戦時中に発売されました。

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更生の友とは、"世田谷ボロ市"で出会いました。未使用でまとまって出たのです。商品名の楽しさとお値段の安さ(まとまって出ると安いですよね!)に、喜んでつれて帰ったのはいうまでもありません。約70年も前の接着剤は、試験管のような、細長いガラスビンの中で固まっており、もちろん使用は不可能。ちなみに、ビンは全長8センチです。 

 

気になる街角

この銘板、なんだと思いますか?

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上野松坂屋デパートの屋上で、娘と遊んでいたら、昭和39(1964)年に開催された東京オリンピックの、使用記念ポールが立っていたのです。たくさんのゲーム機に囲まれて、まわりの風景にとけこんでいたので、気がついたのは、つい最近のこと。びっくりしました。このポールは、当時オリンピック会場で、どこに使用されていたのでしょうか? ちょっと気になります。それにしても、上野松坂屋デパートは、行くたびに発見があって、おもしろいデパートだと思うのです(No.55No.102No.116参照)。

  

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ご紹介する、白い素焼きでできた全長120ミリ、横幅80ミリ、厚み28ミリの国策湯懐炉は、湯懐炉という商品名ですが、ご覧のとおり、ミニサイズの湯たんぽです。左上にフタがついていて、ここからお湯を入れるのです。でも、厚みはあるし、小さいとはいっても、そこそこの大きさはありますから、お湯を入れたら、暖かくても重かっただろうと思います。

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懐炉といえば、幼少の頃、祖母が使っていた白金カイロにベンジンを入れるのが、私の早朝の仕事だったことを思い出します。1年中乾布摩擦を欠かさない祖母の横で、寒い冬にだけやる仕事。今でも、あの独特の匂いを、懐かしく思い浮かべることができます。匂いの記憶って、案外忘れないものですよね。 

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裏面には、「三」の数字が書かれています。湯懐炉のサイズでしょうか? もっと小さいモノもあるのかな?

 

物資が不足した時代に産まれた"代用品"といえば、尊敬するコレクターがいます。戦時資料研究家のHさんです。5月末日に、ひさしぶりにお会いしました。いつ会ったのが最後かと、手帳で確認してみると、相撲関連グッズの有名なコレクター、景山忠弘さんが亡くなられて、しばらくしてからお会いしたのが最後で、約8年ぶり(年賀状やメールのやりとりはしていたんですケド)。そして、5月30日は景山さんの命日で、今年で10年経っていることがわかりました。早いですね。

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趣味の世界は、不思議です。続けていれば、何年経っても「ひさしぶり~」と逢うことができます。娘をキッズルームに預けている3時間、無駄な移動時間をつくらないように、うちの近所まで足を運んでくださり、お店を2つハシゴして、ひたすら話しました(笑)。近況報告やらモノの話やら、つきることがありません。びっくりするくらい、あっという間に時間が過ぎ、「また会いましょう」と別れたのでした。

そうそう、会話の中で、ご指摘が‥‥。No.116でご紹介しました、黒いガラスの安全カミソリ刃砥ですが、代用品ではないそうです。「戦前からあるモノだけど、あれは、戦後売られているね。30円だからね。カミソリは、コップの内側でも砥いだもんだよ」とニッコリ説明してくださいました。スミマセン。ありがとうございます。訂正します。最近、調べるより、写真を撮って更新することに、重きをおいている状況で、少々反省しつつも、育児の合間の息抜きでもあるので、ご了承いただきたく‥‥とかなんとか、ブツブツいいわけしたりして。でも、そんな指摘も、楽しそうというか、優しく諭してくださる姿に、年下でありながら、頭の下がる思いです。 感謝です。今後もご指導よろしくお願いいたします。

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さて、お花畑の写真は、家族3人で散歩へ行った木場公園にて撮りました。とてもきれいで、眺めているだけで癒されます。気がつくと、新緑の美しい季節になっていて、今年は春が短く、いっぺんに初夏を迎えた気がします。川の横には、"正義の味方引越センター"なる看板を発見。インパクトがあって、笑いました。

 

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インパクトのある看板といえば‥‥。場所は違いますが、こんなディスプレイも発見しました。ずらりと霊柩車のミニカーが並んでいます。葬儀屋さんなのですが、ついつい立ち止まって眺めてしまいました。霊柩車のミニカーも種類があるのですね~。霊柩車といえば、『The 霊柩車 日本人の創造力が生んだ傑作』(著:井上章一、著:町田忍 洋伝社発行)で、赤い霊柩車を見た時は、驚きました。今でこそ、サスペンス劇場にも登場するくらい有名ですが、地方によって、いろんなデザインがあるのだと、感心したものです。 

  

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5月27日、日曜日。夜7時より日本テレビで放映されました、"ザ!鉄腕!DASH!"(以下、鉄腕DASH)にて、わが家の住人である"タカラ式電話口自動消毒器"が、紹介されました。品物が紹介されたことは、もちろんですが、品物と一緒に「道具提供:さえきあすか」と出たのも、とても嬉しかったです。ありがとうございました。

ことのはじまりは、4月末日のこと。鉄腕DASHを製作しておられる方々が、わが家に品物を見に来られたのです。なんでも、「謎の道具の正体をつきとめろ!」と題して、番組内で昔の道具を取り上げ、TOKIOのメンバーに、どうやって使う道具なのか、当ててもらうというコーナーだそうです。

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お話を聞いていて感じたのは、製作している方々が、とても楽しみながら、昔の道具と向き合っていることでした。骨董市にも足を運ばれ、いろんな書籍も読んでおられるので、話していると、コレクターの方と趣味の話をしているような感じです。そして、いかにTOKIOのメンバーをうならせるか、わが家のよくわからないモノを眺めては、あれこれ楽しそうに考えておられる様子に、なんだかこっちまで嬉しくなりました。

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肝心のタカラ式電話口自動消毒器ですが、テレビで詳しく紹介された上に、ホームページでも詳しく紹介されていますので、そちらを見ていただくとして、用は商品名のごとく、受話器を消毒する道具なのです。スポンジ部分に消毒液をしみこませ、パチンと受話器にはめ込んで、フタをすることにより、 自動的に受話器が消毒され、病原菌の感染が防げるのでした。笑い話みたいですが、昔は電話線を伝って、結核などの病気がうつると、真面目に考えられていた時期もあるそうです。

 

 

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一緒に白い素焼きの"砂弾"も紹介されました。実はわが家にもいるのですが、うちのは「防火砂弾」と書かれており、砂で火を消す道具だと、ひと目でわかってしまいます。テレビで使われたのは、「砂弾」とだけ書かれ、飛行機などの絵柄も入ったカッコイイモノでした。驚いたのは、同じようなモノをつくり、効力の実験まで行われたことです。結果、砂で火を消すことができました。TOKIO&IKKOさんもビックリです。 

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そして、前もって撮影日を聞いていた私は、娘をベビーカーに乗せて見に行きました。平日とはいえ、ここで撮影するのか? と思うような、人の多い浅草の商店街を、TOKIOのリーダー城島さんと、長瀬さんが走っているのを見ることができ、感激です。「テレビで見るのと、同じ顔だぁ~」と思いながら、しばらく眺めていたら、わが家にこられたディレクターの方が、汗だくになって、がんばっておられました。ちなみに、娘はベビーカーでお昼寝中。街のところどころから見える、スカイツリーを横目に、昨年無謀にも自転車で娘と訪れた浅草を、ベビーカーで来れたことも、嬉しく思いつつ(No.35No.36参照)、舟和のソフトクリームを食べ、商店街を眺めて帰路についたのでした。

  

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    さえきあすか -asuka saeki-
    忘れ去られてしまいそうな、昔なつかしいモノたちに魅せられて、コツコツ集めています。古くさいけど、あたたかくて、あたらしい。そんな愛すべきガラクタたちをご紹介します。

    旧サイト連載:
    駅前ガラクタ商店街
    …昭和以前の生活雑貨録

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