故郷の最近のブログ記事

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昨年5月の話です。『名探偵コナン』が描かれた飛行船が、都内上空を飛んでいました。「コナンの飛行船だ!」思わず叫んだ私に、となりにいた旦那サンも、「おおおお!」と興奮気味。飛行船を見ると、ついつい声が出てしまう2人なのでした。なんかトクした気分になるんですよね。
名探偵コナンといえば、作者の青山剛昌先生が、故郷鳥取県の出身なので、身近に感じる漫画家のひとりです。余談になりますが、山陰本線の由良駅を降りると、青山先生の故郷ということで、"コナン通り"があり、"コナン大橋"や"青山剛昌ふるさと館"があります。また、同じく鳥取県出身である水木しげる先生の『ゲゲゲの鬼太郎』が描かれた"鬼太郎列車"も、米子から境港まで走っており、境港には"水木しげるロード"があります。なんだかアニメで有名になりつつある、鳥取なのでした。それにしても、飛行船にコナンとは、すごいなぁ。ついつい追いかけたいと思ったのですが、臨月に入っていた私は、発見できただけでもラツキーです。そう思って、見えなくなるまで眺めていたのでした。
しかし、そんな私の思いが通じたのか、飛行船が着陸した場所を、突き止めることができまして、撮影に成功したのは、嬉しい思い出です。地上に座って、くつろいでいるように見える飛行船は、見上げるのと違って、本当に大きくて、迫力がありました。家に帰って調べてみると、飛行船"名探偵コナン"号は、映画『天空の難破船』の宣伝用で、お値段は少々高いのですが、乗船もできました。映画は後日見ましたが、飛行船のシーンは、迫力があって見応えがありましたね~。
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こんなトシを重ねた大人まで、ワクワクする飛行船。それが昭和4年の東京上空に現れたら、どうなんでしょう。高層ビルもない、広い空に浮かぶ雄大な飛行船です。遠くからでも発見できて、子供たちは追いかけたに違いありません。手元に隅田川の上空を飛ぶツェッペリン伯爵号の絵葉書がありますが、さぞかし、驚き、感激して、首が痛くなるほどに見上げたのではないでしょうか。絵葉書には、「航程六五〇〇哩を美事征服帝都の上空に雄姿を現はしたるツエ伯號(両國橋上空)」と書いてあります。昭和初期の隅田川近辺は、まだまだ大きな建物が少ないこともよくわかりますし、いかにツェッペリンが大きいかもわかる、お気に入りの絵葉書なのです。

39-4.jpgさて、今回ご紹介するのは、大好きな飛行船が描かれた、アルミ製のカップです。それも携帯できるように、伸縮する構造になっており、つぶすととても小さくなる、便利なカップなのです。大きさは、直径65ミリ、最大の高さが70ミリになります。骨董ジャンボリーで出会った時は、興奮しました。でも、地味だからでしょうか。売っている業者さんは興味がないようで、とても安かったのも嬉しい。肝心の飛行船が描かれている場所は、カップのフタですが、少々稚拙な絵柄で、山なのか雲なのかわからないところを、飛行船と飛行機が飛んでいる様子が描いてあります。う~ん。実にシブイ。味わいのあるデザインです。こういう、チラリと過去の世相を垣間見ることができる、生活雑貨に出会うことも、私の楽しみのひとつなのです。
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おはじきを眺めていたら、ひんやりと冷たくて、きれいで、まるで雪の結晶のよう‥‥なんて思ってしまったのは、昨年の暮れから雪の話ばかりしているから。だって、故郷の鳥取県に大雪が降ったのです。それも、水分をいっぱい含んだ重たい雪が、急激に積ったために、交通機関は壊滅状態で、国道9号線では1000台もの車が動けず、漁港として有名な境港では、300隻を超える船が沈没しているとのこと。山間の集落では何日も停電が続き、東京でも、連日トップニュースで取り上げられました。新年から地元がこんなにテレビにでるなんて‥‥。実家に食料品を送ろうにも、宅配便もいつ届くかわからない状況で、いつでも送れるなんて思っていましたが、甘かったなぁと反省しました。やはりいつ起こるかわからない災害のために、保存食など準備しておいたほうがいいですね。

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ありがたいのは、離れた故郷の様子をインターネットで確認できることです。米子いんふぉねっと『暮らしと観光ガイド』の中の、"米子市日記"では、連日の大雪写真をあげてくれ、雪への驚きや、生活の大変さなどが書かれています。日記の写真は、美しいものが多くて、大好きな大山を楽しみに眺めてきましたが、雪もだいぶ少なくなり、安心しました。

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そしてもうひとつ、鳥取県立『夢みなとタワー』のライブ映像発信、"展望室からの眺め"は、暇があればいつも見ています。大雪の時は画面が真っ白でした。いったいどうなることかと思いましたが、普段は雲の流れから風向きを思い、朝焼けや夕焼けの美しさに目を細め、波の高さに力強い日本海を思う‥‥。帰りたいというわけではありません。「故郷は遠きにありて思うもの」なのです。

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雪に見立てたおはじきは、何年か前にまとまって出た時に「戦前のおはじきだよ」といわれて、ガラスを収集している友人と一緒に買いました。少々不格好ですが、そこが魅力のひとつです。梅、菊、桜の花の形をしているので、"花はじき"なのでしょうか? 中央には赤と黄色の塗料が塗られていたようですが、ほとんどとれてしまい、少しだけ残っています。そして、なんともいえない美しい色のガラス。たくさん気泡がはいっている青いおはじきは、泡を含んだ海の色にもよく似ています。

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    さえきあすか -asuka saeki-
    忘れ去られてしまいそうな、昔なつかしいモノたちに魅せられて、コツコツ集めています。古くさいけど、あたたかくて、あたらしい。そんな愛すべきガラクタたちをご紹介します。

    旧サイト連載:
    駅前ガラクタ商店街
    …昭和以前の生活雑貨録

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