故郷の最近のブログ記事

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今回ご紹介するのは、金属製のマッチケース。‥‥というか、マッチカバーというのかな。喫茶店などでもらってきたマッチ箱を、パチンと挟むようにして使うケースです。紙のマッチ箱がすり切れるのを防ぐと同時に、お洒落な小物に変身させるというすぐれモノ。懐に忍ばせるのも楽しくなったことでしょう。

このケースは、なんと資生堂の商品です。資生堂のロゴマークはもちろんのこと、「資生堂石鹸」の文字が、右横書きで書かれているのです。ステキなデザインをご覧ください。私のもとには、赤、緑、青の3色ありますが、ほかの色もあったのでしょうか。状態もよく、このケースにマッチを入れて持ち歩くなんて、すごいアイディアだわ!なんて思ったりして。 

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そんなことを思いながら、しげしげと眺めていたら、マッチにケースをつけるという発想が、昔からあったことに感心しました。使い捨てるだけであれば、別にケースなんてなくてもいいわけですから。そこに付加価値をつけるというのは、昔も今も変わらないのですね。

というのも、私、携帯電話をスマートフォンに変えて、4ヶ月ほどになりますが、スマートフォンのカバーというか、ケースの多さにビックリしたからです。品揃えが日本一という、秋葉原のヨドバシカメラに買いに行ったのですが、ものすごい量な上に、デザインの豊富なことといったら。アングリと口を開けてしまいました。

マッチが生活の中で重要だった時代には、マッチケースが産まれ、携帯電話が重要な時代には、携帯電話のケースが産まれ‥‥。いつの時代も変わらない、自分らしさを演出したくなる心を、たくみについた商品と言えるのではないでしょうか。 

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それにしても、こうして立てて並べると、書籍のようです。 上品で高級感あふれるデザインは、まさに資生堂さんならではですね。

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余談になりますが、私、スマートフォンにぜんぜん慣れません。前のシンプルな携帯電話のほうが、使いやすかったなぁと内心思っています。アプリもまだ使っておらず、メールはうちにくいから、ラインなど文字の少ない伝達方法が流行るわけだと、妙に納得したりして。まぁ、1年くらい使えば、慣れてくるかなと思っているのでした。

 

おまけ

山陰の大雨ニュースから、心配になって故郷に帰ってきました。幸い、私の実家のほうは、被害はありませんでしたが、帰った当日も島根県での大雨のニュースが、トップニュースで報道されていました。実家のほうも、夜中にはものすごい雷と雨が降り、朝にはやんだからよかったものの、これが長時間続いたらどうなったかと、恐くなったものです。

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今年は日本各地で、大雨でたいへんな思いをされている方が、たくさんいらっしゃいます。

1日も早く、被害にあわれた方々が心身ともに元気になりますように。 

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自然は怖いこともあるけれど、日本海からのぼる美しい朝日は、元気をくれます。 

 

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「あっ、見て!飛行機!」

このセリフは、1日に何度となく娘の口から出る言葉です。青空を飛ぶ飛行機、雲の間からでてきた飛行機、ビルの間を飛ぶ飛行機、夕焼けに向かう飛行機‥‥。彼女はどんなに遠くの小さな飛行機でも、見つけると嬉しそうに指をさします。彼女の影響で、飛行機を見つけることが上手くなった私は、旦那さんと眺めた、フランスの空を飛ぶ飛行機の多さに、驚いたことを思い出しました。

ご紹介するマッチケースは、昭和初期に「太平洋横断」という大きな目標をかかげて、帝国飛行協会が資金集めをした時に、配った景品のようです。財団法人日本航空協会発行の『協会75年史』によると、日本人による、国産飛行機の太平洋横断は、"空前絶後の大計画"として、当時の人々に夢を与えました。昭和も88年になる今日では、太平洋横断なんて当たり前の話ですが、昭和のはじめの航空事情思うと、ものすごい進歩ですね。

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残念ながら、空前絶後の大計画といわれた、太平洋横断は達成されませんでした。飛行訓練中に事故が起こってしまったこと、横断のために準備していた飛行機では、無着陸飛行は無理だと判断されたことなどが理由だったそうです。

このマッチケースは、縦60ミリ、横幅45ミリの小さなケースで、「援助せよ、同胞!」、「太平洋横断」、「無着陸飛行!!」、「東京丸の内 帝國飛行協會」の文字と、地図の上を飛ぶ飛行機が描かれています。太平洋に描かれた日の丸のデザインも、インパクトがあって、かっこいいですね。

フタを開けると、マッチを擦る部分が付いており、昔のマッチも残っていました。最近では、マッチってあまり使いませんが、ひと昔前は大活躍していたことが、マッチケースと出会うたびに思わされます。

No.91No.103No.105No.138参照

 

おまけ

3月中旬の里帰り。なんだか古い葉書のような感じに、伯耆大山が撮影できました。

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この時期は、こんなにすっきり見えることが少ないので、とても嬉しかったです。 

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弓浜半島の防風林、松林も美しく、青い空と流れるような白い雲がきれいでした。 

そして‥‥

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その横を離着陸する飛行機。娘は大興奮でした。  

 

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今回ご紹介するのは、小林商店の"潤製ライオン歯磨"のビンです。 高さ65ミリ、横幅70ミリの大きさで未使用品。つまり、中には当時のまま、歯磨き粉が封じ込められているのです。

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「磨歯ンオイラ」とロゴが入った茶色いフタは、よくある金属でなく、ファイバーかボール紙のような材質。物資不足の時代に生まれた品物であることが感じられますね。

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ビン本体のガラスも、大小の気泡がいっぱいで、フタと同じく時代を感じさせる品質です。歯磨き粉を出して洗ったら、気泡がよく見えて、また別の魅力があると思うのですが、せっかく未使用で出会ったので、このまま保存してみたいと思います。 

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ライオン歯磨は、何種類か持っていますが(130142参照)、ビンに入っているのは、わが家ではこれだけ。中味の色はご覧のとおり、黄色というか黄土色です。 

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底には、「LION」の文字が型押しされています。「株式会社小林商店~ライオン歯磨株式会社の年表」によると、この「潤製ライオン歯磨」は、昭和9年(1934)に、粉歯磨の欠点だった、飛び散る、むせるという点を改善して発売したそうです。

 

 

おまけ

先日故郷へ帰ってきました。幸い黄砂にもあわず、この時季としは珍しいほど晴天に恵まれ、大好きな大山を眺めることができました。

しかし、うちの娘は今、イヤイヤ時期突入中。もう~、モダン珈琲さんにも行けず‥‥。 ガッカリです。いつ終わるんでしょう。

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余談ですが、ついにエルゴの抱っこ紐を処分しました。飛行機に乗る時は使うかな?と思い、昨年の8月から押し入れにしまいっぱなしだったのですが、今回使いませんでしたので、感謝してお別れしました。一時は一生使うんじゃないかとまで思ったのですが、やはりそんなことはないのですね。 

 

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    さえきあすか -asuka saeki-
    忘れ去られてしまいそうな、昔なつかしいモノたちに魅せられて、コツコツ集めています。古くさいけど、あたたかくて、あたらしい。そんな愛すべきガラクタたちをご紹介します。

    旧サイト連載:
    駅前ガラクタ商店街
    …昭和以前の生活雑貨録

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