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1月28日水曜日、久しぶりに娘を連れて下北沢へ行ってきました。

下北沢の駅は、地下駅への改装をするためあちこちで工事をしていて、まるで迷路のよう。駅が変わると、周囲の街並みも変わって見え、なんだか私の記憶にある下北沢とは、ちがうところへ来た感じがしました。

今回は、変化の真っただ中にある下北沢と重なるような、さびしいお知らせです。

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長年のお付き合いだった古道具・月天さんが、下北沢から引っ越しされることになりました。今のお店が入っている建物が、新しく建て替えられることになったためです。人気もまばらな水曜日の午後、娘の手をひきながら、道の左側に見えてきた月天さん、訪ねるのも今回が最後になると思うと、しんみりしてしまいます。

店内をのぞくと、もうかなり整理されていて、壁面の大きな家具も撤去されていました。薄暗い店内なので、娘は入るのを嫌がるかと思いましたが、てくてくと入っていき、勝手に椅子に座り、きょろきょろ眺めています。店主のTさんは娘に「よくきたなぁ」とニッコリ。

思えば私にとって、下北沢は、アンティーク、古道具、ガラクタとの出会いの街でもありました。月天さんの他にも、木曜館、あんてぃかーゆは必ず訪ねたもので、この3つのお店で出会ったモノは数知れず‥‥。

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そんな古道具・月天さんから、今回連れて帰ったのは、ご覧のセルロイドの金魚さんです。

こげ茶色の渋い棚の上に、眠たげななんともユーモラスな顔で鎮座しており、色合いがカラフルだったこともあって、真っ先に視界に飛び込んできました。

もちろん、娘も見逃しません。「金魚さん、金魚さん」と話しかけています。顔があまりにも現代的(?)なので、ビニール製かと思い、手に取ってみると、ふわっと軽いセルロイドでできていて、ビックリ! 案外古い金魚なのですね。

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このふてぶてしい(?)、とぼけたような表情に、娘も大喜びです。

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底には、「JAPAN」の刻印もあります。全長は15センチ。

金魚さんに喜ぶ娘を見ながら、いつか、この金魚を見るたびに、下北沢の月天さんを最後に訪ねた、この日の光景を思い出すのかなぁ‥‥なんて、しみじみ。この他にも、ステキなモノたちをいくつかつれて帰りましたので、次回からご紹介したいと思います。

(つづく)

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1月10日土曜日、骨董ジャンボリーへ行って来ました。

毎度のごとく、4歳の娘を連れてのお出かけなので、じっくり見て回る余裕などないであろうことは織り込み済み。でも、電車を乗り継いでの外出というのは、娘にとっていい刺激になるだろうということもあり、ふたりでてくてく探検としゃれこんでみました。

会場で出会ったモノの中で、まず一番にご紹介したいのは、古びたスポンジに並べられた、小さな玩具の指輪たち。

一見、そんなに古いモノではない感じで、戦後も昭和40年代といったところでしょうか。スポンジもご覧のとおり、かなりガサガサに劣化していたあたり、指輪たちがすごしてきた時間を感じさせます。

小さかったころ、私もあこがれましたよ、キラキラと光る可愛らしい指輪! まとまって出ていたせいか、価格の方も割とリーズナブルだったので、写真に撮ってから娘にプレゼントすることにしました。 

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石の部分は、当然のことながらプラスチックですが、エメラルド、サファイア、オパール、ルビー、ムーンストーンなどをイメージした、ほどよく色あせながらもキレイなカラーリングは、ずらりと並んだ数の効果もあるのでしょう、とても愛らしく感じました。

指輪で思い出したのですが、私のお友達に、水晶で素敵なジュエリーを作っている方がおられます。この方、幼い時にお母さんに買ってもらい、お気に入りだったオモチャのハートを、自ら18金で指輪に仕立てられていました。

何十年も親しんでいたものを、自分でジュエリーにできるだけでもすごい話ですが、世界にひとつだけしかない装身具って、なんだか素敵じゃないですか? 


私の家から、電車でビックサイトへとなると、やはり往復とも「ゆりかもめ」で決まり。やはり眺めも素晴らしいし、電車は小さくてかわいらしいし、乗っていて楽しくなりますよね! 

行きは新橋から始発なので、眺めのよい一番後ろの席に座り、娘がつれてきたひよこのぬいぐるみと、橋を渡ったときに写真を撮ってみました。 周りを囲んだフェンスが、永遠に続くような不思議な光景。晴れていてよかった!

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次につづきます。 

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今日31日で、今年も終わり‥‥でも、なにかすっぽりと抜けたように、例年とは違う年の瀬です。夏に義父が亡くなったので、我が家は喪中のため、年賀状もお正月飾りもない、ふだんよりちょっとだけ慌ただしさの少ない大晦日‥‥。

不謹慎ではありますが、正直、少し楽ちんです。喪中って、失った人を想う期間であると同時に、悲しみを抑えて頑張ってきた家族への、休息でもあるように思えました。

さて、今回は「来年は福を招いてね!」という願いをこめて、棚に飾ってあった招き猫を取り出して、虫干しもかねてパチリ。

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前列の3匹は、いずれも素焼きに胡粉を塗った、素朴な泥人形です。左と真ん中は、「大入」と書かれた千両箱でしょうか、その上には小判らしきものが積まれ、それを踏み台にして福を招いているという景気の良さ。今は右のような、大判を抱えて招いている方が一般的でしょうか。高さは、右の猫さんで10センチほどです。

しかし、真ん中手前の猫さん、目が細いせいか、ちょっと怖い顔で、福が来てくれるかどうか不安になる‥‥。もしかしたら、昔はこんな顔の方が、一般的だったのかもしれませんね。

この子たちと、棚の上でずっと一緒に並んでいる、ビートたけしさんの招き猫、「たけし猫招き」にも出てきてもらって、久しぶりの記念写真。 テレビ番組「天才・たけしの元気が出るテレビ!」で登場したものですが、もはや懐かしいグッズになってしまいましたね!

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そうそう、愛用しているカメラを修理に出したら、セピア色での撮影ができる機能が追加されて、戻ってきました。楽しくなって、遊びまわる娘やきれいな風景、それに大好きなガラクタたちを、片っぱしからセピアモードで撮りまくっている年の瀬です。


【 お ま け 】 

昨日は久しぶりに家族3人で、川に出かけてきました。年末の川辺から見た東京は、とても静かで、青い空が美しかったです。

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来年が、みなさまにとっても、わが家にとっても、よい年となりますように。

そして心身ともに元気に過ごせますよう、お祈りしています。 

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    さえきあすか -asuka saeki-
    忘れ去られてしまいそうな、昔なつかしいモノたちに魅せられて、コツコツ集めています。古くさいけど、あたたかくて、あたらしい。そんな愛すべきガラクタたちをご紹介します。

    旧サイト連載:
    駅前ガラクタ商店街
    …昭和以前の生活雑貨録

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