気になる街角の最近のブログ記事

全長6センチほどの小さなケースは、華奢な素材である、セルロイドでつくられていました。薄紫とベージュのマーブル模様という、上品な色合いの地紋の上に、ゆらゆらと揺れそうな葉っぱと、つがいの小鳥が金色で描いてあります。なんだか、とても乙女チックな感じがするのは、私だけでしょうか。手のひらにのせて、しばし眺めていたくなります。大きさからマッチケースのような気もしますが、擦るところはありませんし、いったいなにを入れていたのでしょう。女の子の机のひきだしに、このケースがそっと入っていたら、中味は切手かも知れない、なんて、想像するのも楽しいです。

葉っぱといえば、今年も新緑の美しい季節がやってきました。美味しそう(?)な黄緑色の葉っぱが、太陽の光をあびてキラキラと輝く様子は、見ているだけで、癒されるといいますか、気持ちのいい景色です。そして、小鳥たちの声も元気いっぱい。だって、家族をつくる季節でもありますから‥。今年も雛に、何度逢うことができるでしょうか。楽しみのひとつです。


ところで、文京区にある根津神社の"つつじまつり"に、はじめて行って来ました。先日娘に桜を見せたから、今度はつつじだと思い、自転車&スッピン(懲りてない)で、軽い気持ちで行ったのです。‥‥が、行ってビックリしました。ここは東京なのか? と思うほど、スケールが大きいというか、見事なつつじだったのです。視界に収まりきらないつつじ畑(?)は、下から見上げるもよし。上から見下ろすもよし。ただただ見入った私なのでした。

正直いうと、私にとって、つつじの花は、ありきたりな花というイメージがありました。丈夫な花ですから、公園の花壇や街路樹として、身近にあり過ぎるというか、よく見かけるので、わざわざ見にいくという考えがなかったのです。けれど、今回行ってみると、つつじの花って実に種類が多く、黄色い花もあるのですね。はじめて見ました。また、形をしっかり整えられることから、日本の庭園にふさわしい花だと思いました。これほど多くのつつじを、美しく育て上げるには、日頃のお手入れなど、しっかりしておられるのだと思います。

ちなみに花言葉は、「自制心」、「節制」、色によっては、「恋の喜び」、「初恋」、「燃える思い」だそうです。自制心、節制は、なんとなくぴったりな感じです。

そうそう、根津神社から歩いて5分ほどの場所に、"まぼろしチャンネル"の管理人であり(大変お世話になっております)、"昭和迷宮物件"の著者である、刈部山本さんの喫茶店"結構人ミルクホール"があります。隠れ家のような、懐かしい感じのする喫茶店で、しばし日常を忘れて、静かに時間を過ごしたい方にオススメです。私も娘がいなければ、ちょこちょこ顔を出したんですけど‥‥。今は入口でケーキを買うのがせいいっぱいかなぁ(美味しいです)。いずれ、刈部山本さんに交渉をして、きちんとご紹介したい喫茶店なのです。お近くにお寄りの際は、ぜひぜひのぞいてみてくださいね。

 

さて、セルロイドのケースのフタをそっと開けてみました。小さな空がつまっていました。もくもくと白い雲と青い空が‥‥。そんなふうに見えませんか? なにも入れずに、そっと閉じてしまいたくなる、とても小さな空です。

 


追記:4月25日、俳優の田中実さんが亡くなられました(No.2参照)。娘が大きくなってから、自慢をしようと思っていたのに‥‥とてもとても残念です。
ご冥福をお祈りいたします。

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1.福助.jpg

「火の用心!」カチカチ‥‥。「火の用心!」カチカチ‥‥。
毎年恒例夜回りの季節がやってきました。町内の大人に子供たちが混じって、元気な声と拍子木を打つ音が鳴り響いています。冬の寒い中、本当にごくろうさまです。
自分の暮らしている場所が、本郷台という台地の崖下だと、旦那サンに聞いてから、よくよく町を眺めてみると、確かに低い土地に民家が密集しています。近年では、建て替えがだいぶ進みましたが、まだまだ連綿と続いてきた町の歴史を垣間見ることができる、古い町並みが残った味わい深い所なので、万が一火事が起きれば、被害が大きいであろうことは、容易に想像ができます。けれど、そこは土地柄といいましょうか、数年前に火事が起きた時に、町内の方々の機敏かつ一致団結した行動力には、目を見張るものがありました。どこからともなく出てくる、出てくる、人と消火器! 使用済みの消火器は、どんどん路上に積まれて、消防自動車よりも素早い対応に、役立たずの私はオロオロと眺めるだけ。ちなみに旦那サンは消火器持って走っていましたけど‥‥。幸いボヤ程度で済み、隣接した家屋には燃え広がらずに済みました。

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でも、「消火器ってパッと使える?」と聞かれると、ちょっと不安です。私の場合「えっと、このレバーは‥‥」とかいってる間に、被害が拡大してしまいそうです。そんな私でも簡単に使用できるのが、今回ご紹介する"消火弾119"です。使用方法は、火に向かって投げるだけ。達磨を連想する赤い色と卵のような形、そして、なんともいえない無表情の福助に惹かれ、つれて帰ったのは、もう何年も前のこと。消火に福助? おもしろいですよね。部屋のインテリアに合うようにデザインされたのでしょうか? 台所に置いても邪魔にならない大きさ(高さ15センチ)ですし、存在感があるので失くすこともなく、形が卵型ですから、上に物を積むことも出来ません。単体として置くしかない消火弾119は、よく考えられた構造だと思ったりして。その上「特許出願済、実用新案出願済、意匠登録出願済、商標登録出願済」とも書いてあり、ものすごい気合いを感じます。有効期限は25年前の昭和60年とありますから、そんなに古いモノではありません。ちなみに昭和30年に設立された日本ドライケミカル社製です。ちゃんとした製品だったのですね。私はこれ以外に見たことはありませんが、懐かしいと思われる方もおられるのでしょうか。
次にご紹介するのが、"理化學應用 粉末消火器"です。こちらは古く、間違いなく戦前の消火器です。金属の筒に粉末の消火剤が入っており、全長50センチ。大きくて重たいです。でも頑丈ですから、その辺に転がしておいても壊れません(へこんでいますが‥‥)。

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「ウラ梅印粉末消火器ハ 人身ニ無害、永久効力ヲ失ハズ、萬物ヲ汚損セズ、氷結爆發腐蝕等ノ虞ナシ」など、いかに素晴らしい消火器であるかが、全体にプリントされています。"ウラ梅印"というわけで、梅の花の裏面が商標というのもおもしろい! 永久に効力を失わないって、本当かなぁ? 思わず笑ってしまいますが、消火グッズもこうして2種類見ただけで、現在とはまったく違うデザインに、楽しくなるのでした。
さて、平成22年も残すところわずかとなりました。この時期は空気が乾燥しますから、火の元には、くれぐれも用心して過ごしたいですね。

おまけ 気になる街角 

4.猫.jpg

ドキッ、視線を感じました。

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11月のある日。テレビ東京の長寿番組『レディース4』の取材で、俳優の田中実さんが、わが家にやって来ました。いやぁ、生後6ヶ月になったばかりの赤ちゃんがいる家に、取材に来ていただくとは、なんて勇気があるのかって思われるでしょう‥‥? 以前は部屋が少しでも汚れていると、人に来ていただくことに抵抗があったのに、あらあら不思議。出産後って、一皮も二皮も剥けるというか、平気になってしまいました。だって、たくさん人が来るのです。お祝いや応援はもちろんですが、はじめてお会いする助産師さんたちもそう。助産師さんには、いっさい見栄ははれません。お母さんの体調から赤ちゃんの環境まで、しっかりとチェックされるのです。そして、口ぐちにでる魔法の言葉「赤ちゃんのいるお家は、汚くて当たり前」。私もそう思います。仕方がないんです。だからいいんです(?)。頭のネジが1本抜けてしまったような気がしないでもありませんが、子供にとってもいい記念になると思い、取材を快諾したのでした。

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しかし、俳優さんって、本当に顔が小さいのですね。ドラマやコマーシャルなどで何度も拝見しているとはいえ、本物の田中実さんは、身長が184センチと高く、大きい瞳がキラキラと輝いた、とても優しい、穏やかな空気を持っておられる方でした。書籍がとてもお好きなのか、うちの本棚をジッと見ておられ、ドキドキしました。撮影中もカメラは自分の目の前にあるのですが、田中さんの瞳に吸い寄せられ、終始田中さんを見て話してしまい、テレビで放映された時には、全部横向きで笑ってしまいました。
そんな吸い込まれそうな美しい瞳を持つ田中実さんにかけまして、うっとりと眺めてしまう、まさに吸い込まれそうな、美しいガラスのペーパーウエイトをご紹介したいと思います(ちょっと強引?)。形はいたってシンプル。プロペラのデザインです。透き通ったブルーとグリーンの美しいガラスを、手に取るたびに光にかざして眺めてしまいます。ところどころに気泡がポツポツ。つくられた当時の空気を忍ばせて輝いているのですね。全長は15センチ。手でつかむには、ちょうどいい大きさと重さで、中心には小さい方位磁石がはめ込まれているという、古いモノと思えないほど、無駄のない見事なデザインです。

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テレビの話に戻しまして、どんな内容の取材だったかというと、旧サイト『駅前ガラクタ商店街』の"その58 上野「十三や」のつげ櫛の巻"でご紹介した、戦前のつげ櫛を見せて欲しいとのお話で、田中さんがそのつげ櫛を持って、十三やを訪ねてくださり、お店の歴史、職人さんのつげ櫛づくり、そして、戦前のつげ櫛の素性をレポートされたのでした。私はチラリとつげ櫛を手に入れたいきさつをお話しました。それにしても、本当に丈夫な櫛です。私が使用してかれこれ12年経ちました。でも、未使用だったとはいえ、もともと戦前につくられた櫛ですから、70年以上昔のモノなのに、まったく壊れません。壊れたら買い替えようと思っているのに、こんなに壊れないと商売としても大変だなぁと思ってしまいます。乾燥するこの季節にも静電気が起きず、髪の毛に優しいつげの櫛。私の愛用品のひとつです。そんな櫛がテレビでていねいに紹介されて、嬉しくなりました。古い櫛たちも、スタジオに連れられてスポットライトを浴び、さぞかし驚いたことと思いますが、反面とても嬉しかったことでしょう。

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撮影が終わると、田中さんにサインをいただき、赤ちゃんを抱っこしてもらって記念写真を撮りました。抱っこの仕方が、とても優しいのに驚きました。全体から優しさがにじみでている感じで、スタッフの皆様もとても親切。醸し出される空気が穏やかなせいでしょうか。大勢知らない人がいるにもかかわらず、赤ちゃんは泣きだすこともなく、安心できた撮影となりました。

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おまけ 気になる街角

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不思議な扉を見つけました。どこへ行けるのでしょうか‥‥。

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    さえきあすか -asuka saeki-
    忘れ去られてしまいそうな、昔なつかしいモノたちに魅せられて、コツコツ集めています。古くさいけど、あたたかくて、あたらしい。そんな愛すべきガラクタたちをご紹介します。

    旧サイト連載:
    駅前ガラクタ商店街
    …昭和以前の生活雑貨録

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