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今回ご紹介するモノは、陶器でできた、ひよこの醤油注しです。ひよこが卵の殻を割って、頭をちょこんと出したデザインで、醤油はひよこの口から出てきます。実に凝った醤油注しで、とても可愛らしくて、大好きな一品なのです。でも、残念ながら使ってはいません。お皿は毎日大活躍しているのですが、一番よく使っている醤油が、香川県の鎌田商事株式会社で造っておられる"カマダ だし醤油"で、紙パックに入っているので、容器に移し替える必要がなく、そのまま使っているのでした。

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でも、このひよこ醤油注しが、食卓に置いてあったら、なんだか楽しくて、子供たちは喜んだに違いありませんね。

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裏面を見ると、「駒込一丁目 株式会社 西 三河屋 電(94)二、九二七」と描いてあります。「三河屋」っていうと、サザエさんに出てくる酒屋が浮かんできますが、この三河屋は、どんなお店だったのでしょうか。株式会社なので、小さな酒屋や、小料理屋などでは、ないような気がするのですが‥‥。景品として配られたモノのように思います。 

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それにしても、日本の調味料の代表選手ともいえる醤油を入れる容器って、昔からいろんな種類があります。大きな瓶で販売されていたから、移し替える容器は必要だったのでしょうが、ガラスの醤油瓶なんて、コレクターも出現するほどですし、色だって無色透明にはじまり、グリーン、ブルー、ピンクとカラフル。その上、樽型やオシドリの形の醤油瓶をはじめ、花や星、格子模様など、さまざまな模様が施されていたりと、本当に多種多様です。陶器製の醤油注しだって、どれくらい存在するのか、想像もつきません。「日本の食卓には醤油ありき」って感じで、重要な調味料として、古来より活躍してきたことの表れですね。

  

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米子には、ずらりと長く続く、アーケードのある商店街があります。"笑い通り商店街"、"米子ほんどおり商店街"、"元町サンロード商店街"と、3つの商店街名にわかれていて、帰省して5日目、その中の米子ほんどおり商店街にある骨董屋で、この小皿と出会いました。雪だるまのような、つぶれた鳥の絵柄に惹かれ、今回の里帰りの記念にと、瞬時に購入したのです。‥‥なぜ、瞬時かというと、抱っこしている娘が、歩きたがってぐずりますから、なによりスピードが命なのでした。このお店は、6年くらい前から営業しておられるそうですが、店内には染付や印判などの食器類に、古民具や古時計、箪笥などが並んでいました。余裕があれば、じっくり見たかったのですが、仕方がありません。簡単に包んでもらい、リュックにポンと入れて、慌ててお店を出ました。

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この日は、旦那サンが朝一番の飛行機で到着。近所の神社でお参りをし、お墓参りをして、皆生に宿をとりました。荷物を旅館に置いてから、ふらりと商店街の探検です。しかし、2年ぶりに訪れた米子ほんどおり商店街は、様子が一変していました。途中のアーケードがなくなっていたのです。最初に見た時は、自分の長年の記憶にない景色が、突如として現れたので、一瞬どこにいるのかわからないほどでした。それもアーケードがないだけでなく、歩道の両端に緑が植えられ、散歩道になっていたので、ものすごく雰囲気が変わりました。長年頑張っておられる書店も、明るいイメージになっており、驚きつつも、これはこれで、すっきりしていていいかも‥‥と思いました。

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アーケードを撤去した理由は、今年はじめの大雪も原因のひとつですが、なにより老朽化したアーケードを、修復する予算が不足しているからだそうで、今後アーケードは撤去されていくそうです。

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元町サンロード商店街に入ると、アーケードの撤去工事をしていました。鉄骨の骨組みがむき出しになったアーケードを見上げながら、私は工事を見ることができて、本当によかったと思いました。帰ってきた時に、全部のアーケードがなくて、商店街全体がイメージチェンジをしていたら、寂しい気持ちになったと思うからです。

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笑い通り商店街と、米子ほんどおり商店街の途中まで、平行して流れる旧加茂川には、商店街の商店や民家に向けて、沢山の橋がかかっています。つまり、アーケード側と川側から入ることができるわけで、この光景は、当たり前のことのように思ってきましたが、旦那サンに、「自分の家用に橋があるのって、かっこいいよなぁ」といわれ、考えてみたら、すごいことだと再認識しました。

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この橋がたくさんかかっている辺りは、米子ほんどおり商店街ですが、若い人たちが新たにつくりだしたお店が何件もあります。その中に、手づくりのモノをメインに扱っている雑貨店があり、デンと置いてある陶器製の茶色い湯たんぽに、戦前の代用品としての、陶器製湯たんぽしか知らなかった私は、「今も陶器製の湯たんぽって、つくっているんだ」と、新鮮な思いで眺めました。

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そして、そこで販売されていたのが、石巻市にある木ノ屋石巻水産の金華さばみそ煮缶詰です。テレビで何度も報道されていましたが、津波で流され、瓦礫の下に埋まった缶詰を、中身は問題がないということで、発掘して、ていねいに洗って販売した物です。私も買いたいと思っていたのですが、なかなかパッと買いに行くことができずにいました。そんな缶詰に米子で出会えるなんて(それも全額義援金になります)。ご縁と思い、買って帰ることにしました。東京に戻ってから、食べたのですが、缶を開ける時は、あの大きな津波の中を、沢山の瓦礫などと一緒に流れていたのかと思っただけで、言葉にできない気持ちになりました。味は濃くがあって、とても美味しく、今後も買っていきたいと思います。

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それにしても、海がすっかり気に入った娘は、この数日間で、動きがとても早くなりました。 

 

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8月のはじめに、一足早い夏休みをとった旦那サンと、娘と私の3人で、新潟に1泊旅行に行ってきました。3人とも新潟初体験です。それも、娘は新幹線に乗るのもはじめての経験で、人の多い駅、長時間の列車。いったいどうなることやら‥‥と、不安でしたが、勇気を出していってみることにしました(案外、おとなしくて、ホッとしました)。65-2.jpg

なぜ新潟なのかというと、旦那サンの希望なのですが、私的にはレンタサイクルがあったからです。それも、新潟市内の広範囲で乗り降りが自由にできる便利さで、なおかつ雄大に流れる信濃川を走る水上バス、ウォーターシャトルにも自転車を乗せることができるというのも、魅力でした。娘は日ごろから自転車には慣れ親しんでいますから、新潟にさえ着いてしまえば、どうにかなると思ったのです。そして、宿泊先は当然和室。食事も運んでもらえるところを選び、なるべくまわりにご迷惑をかけないように、私たちも疲れ過ぎないように配慮しました。

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新潟には、9時に到着。ホテルに荷物を預け、美しい建物の"新潟市歴史博物館・みなとぴあ"へ向かい、こちらで自転車を借りると、近くにある船着場へ。1日乗船券を購入し、ウォーターシャトルに乗り込みました。

信濃川の大きさに感激しながら、途中下船 。

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幸いお天気に恵まれ、気持ちのいいサイクリング日和となりました。

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自転車から見る、ひさしぶりの日本海の美しさに、何度も深呼吸をしました。一面の青、娘の目にはどう映ったのでしょうか。 

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それにしても、新潟のお店の多さには驚きました。信濃川を挟んで、伊勢丹などデパートのある新しい街と、たくさんのアーケードが連なる古くから栄えてきた街が、見事に共存共栄しているように見えました。恥ずかしながら、新潟というと、広大な田園風景ばかり想像していたので、正直驚いてしまいました。 

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レインボータワーも、とてもきれいです。

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萬代橋をわたって、白山神社を目指したのですが、途中には魅力的な街並みが続き、自転車でフラフラと、いっこうに神社にたどりつきません。大好きなアーケードもたくさんあり、ステキな喫茶店も、けっこうあったので、いつか入りたいと思いながら、通過しました。

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もっとたくさん撮影したかったのですが、娘を抱っこしての撮影は、どうしても動くので、ピントが合わず、どれもいまひとつの仕上がりに。"菊乃湯"もきちんと撮りたかったなぁ。

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美味しそうな野菜やくだものが並ぶアーケードも、時間があれば、ゆっくり見たかったです。

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ホテルに戻ると、さすがにヘトヘトでした。なんせ気温が36度もあったのです。でも、娘はハイテンション。ヨチヨチ歩きながら、部屋の探検をしています。窓から見える信濃川の美しさに、ホッとしながら、眼下の萬代橋を眺めました。

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翌日も、お昼過ぎまでは、新潟探検。新潟には、貯木場があることを知りました。川にプカプカと浮いている巨木を、ぼんやり眺めていると、のんびりした気分になります。

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そして、朱鷺メッセの31階にある展望室にいきました。展望室の名前は、"Befcoばかうけ展望室"というそうです。"ばかうけ"って、有名なお煎餅です。米どころ新潟のお菓子だったのですね。どうりで、売店では、いろんな種類のばかうけが売ってありました。朱鷺の人形も可愛いかったのですが、1ツより、複数のほうがいい感じです。思わず写真を撮っちゃいました。この展望室からは、新潟の街が一望できます。なんて美しいところなのでしょうか。信濃川が、黄土色なのは、少し前の大雨の影響です。ウォーターシャトルに乗っている時も、大きな木などが流されていたり、河川敷には、瓦礫も積み上がっていました。今年は本当に災害が多くて、悲しくなります。

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 またゆっくりと来たいなぁと思いながら、新潟をあとにしました。 

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そうそう、小さな骨董屋で、印判の小皿も求めましたよ。記念に。

65-16.JPG最後になりましたが、今回ご紹介するのは、戦前の新潟の絵葉書です。 新潟は、昔から栄えた街だったことがわかります。古町通六番町も通ったはずですが、テキトーに気の向くままに、自転車で走ったので、どこがどこだか、頭の中で整理できていません。ちなみに、私が自転車で商店街ツアーをしていた時は、旦那サンとは別行動でした。それにしても、全体的に、きちんと撮影できなかったのが残念です。立ち止まって、撮影したいところがたくさんありました。次回きた時は、ゆっくり撮影したいです。そして、萬代橋の絵葉書も戦前のモノです。自転車で渡りましたが、昔から大きく立派な橋だったのですね。

 

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    さえきあすか -asuka saeki-
    忘れ去られてしまいそうな、昔なつかしいモノたちに魅せられて、コツコツ集めています。古くさいけど、あたたかくて、あたらしい。そんな愛すべきガラクタたちをご紹介します。

    旧サイト連載:
    駅前ガラクタ商店街
    …昭和以前の生活雑貨録

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