文房具の最近のブログ記事

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これは、なんだと思いますか?

板の上に乗っている、目のまわりを赤くお化粧し、毛並みの一本一本まで彫り込まれたお猿さん‥‥ということはおわかりかと思いますが、実はこれ、クリップです。

ここまで凝ったかたちのクリツプって、今ではあまりお目にかかれませんよね。

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ピンク色の折り紙をはさんでみると、こんな感じ。うしろの四角い板に、紐を通す穴があいているので、壁のフックにかけることもできます。 

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時間を経て、全体に黒く錆びた色になったこともあり、なんともシブく、味わいがあります。 

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実は私、申年なので、干支にちなんで求めたのですが、どうも猿って、いまいち可愛くない(ゴメンナサイ)といいますか、あえて集めようという気持ちにはなりません。でも、このクリップに関しては、とてもていねいなつくりに惹かれました。

そういえば、お付き合いのある会社の専務をお訪ねしたら、寅年ということで、机上に陶器や水晶など、いろんな素材でつくられた寅が飾ってありました。生まれた年の干支グッズを集めておられる方って、結構おられるのでしょうか。

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味があるのはお猿さんだけでなく、背後の四角い板にも、桃が5個浮き出されています。うち2個は赤く塗られていて、桃はもちろんのこと、木の枝や葉っぱまで表現されている細かさ。嬉しくなっちゃいますね。 

  

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ご紹介するのは、"立花製菓"の銘入り"万年スタンプ台"です。横幅60ミリ、縦40ミリの小さなブリキのケースで、地味なデザインではありますが、手のひらサイズの小ささが可愛いなぁと思い求めました。 万年スタンプ台‥‥。万年筆と同様で、ずっと使えるスタンプ台ということなのでしょうか。

立花製菓というと、残念ながら私には馴染みのないお菓子メーカーですが、『おかしな駄菓子屋さん』(京都書院発行 入山喜良著)で紹介された、"キントンアメ"の解説によると、創業は明治40年と大変古く、キントンアメのほかに"日の丸キャラメル"のパッケージも紹介されていました。"TS"の文字がはいったトレードマークも、スタンプ台と同じです。

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フタを開けると、赤いインクが乾いて、上の写真のようになっていました。この万年スタンプ台の持ち主は、しっかり使用していたようで、中央がへこんでいます。立花製菓のお菓子を買うとついてきた景品なのでしょうか? 

‥‥と思っていたら、立花製菓の"日の丸キャラメル・キントンアメ"のポスターをネット上で見ることができました(リンクを貼りたいと思いましたが、お店の商品でしたので、遠慮しました)。なんでも、これらのお菓子の中から、金の船賞カードが当たると、カードの点数が2倍となり、点数に応じて、さまざまな景品が当たったそうです。

商品の点数は、20点から2000点まであり、最高点数の2000点だとカメラが当たり、次に最高点数700点だと野球のグローブや万年筆、以下、300、200、150、100、50、30、20点と9段階の点数によって、お人形やハーモニカ、卓球セットなど、さまざまな景品が当たるとか。その中の50点のランクに、この万年スタンプ台のイラストが描いてありました。50点集めるのに、どれくらい日の丸キャラメルやキントンアメを買ったのかはわかりませんが、当時このポスターを見た子供たちは、なにが当たるか、ワクワクしながら、買い求めたのではないでしょうか。

 

おまけ①

文京区の白山神社に咲いていた梅の木です。この木だけ満開になっていました。 

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おまけ②

小学館発行の幼児雑誌『めばえ』 についていた、アンパンマン雛人形です。しばらくすると、娘が分解しちゃうので、その前にパチリ。小さいけど、可愛らしくまとまった雛人形です。

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それにしても、アンパンマンには本当にお世話になっています。気がつくと、私のカバンにも、キーホルダーがついていたりして‥‥。 

  

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前回につづいて、時計関係のグッズをご紹介します。真鍮製のクリップなのですが、マルの中に描かれた建物の下に、小さく右横書きで「精工舎」(現・セイコーホールディングス株式会社)と書かれています。この建物は、昭和初期頃に竣工された工場のようで、竣工記念としてつくられたのでしょうか?

TIMEKEEPER古時計どっとコムさんでは、当時の絵葉書をご紹介しておられますが、その絵葉書にもこの建物が写っていました。歴史についても詳しく書いておられ、本当に参考になるブログです。

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大きくしてみると、デザインの細かさといい、建物もお見事。さすが、時計メーカーの老舗、精工舎のクリップですね! このクリップとは、骨董屋さんで出会ったのですが、状態もよく、ひと目で気に入りました。

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クリップに似た物といえば、わが家で活躍しているのは、恥ずかしながら洗濯バサミだったりします。乾物などの食品を開けた時に、パパッとしめるには、便利といいますか、気がつくと洗濯機と台所を行き来している洗濯バサミなのでした。でも、不思議と紙などは洗濯バサミではとめません。 私にとって書斎の机上は神聖な場所(?)なのか、いつか古い文房具を並べて、ごそごそと作業としたいという、あこがれの場所だったりします。

‥‥今は、娘の落書きやシール貼りと格闘しているので、そんな余裕はありませんが、このクリップを見ると、子供の頃からあこがれた、書斎の様子が浮かんでくるのです。 

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そういえば、以前ご紹介した「山田輪盛館」の企業クリップも、見事なデザインです。 

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2つ並べると、こんな感じ。ちなみに精工舎クリップの大きさは、最大横幅60ミリ、縦65ミリ。

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地味といえば、地味なんですが、渋くて、歴史が感じられるクリップ2点なのです。 

 

おまけ

14日月曜日、東京の雪はすごかったです。

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娘と2人で1時間ほど近所を探検しました。手袋嫌いな娘は、素手で雪をつかんで大喜び。びしょ濡れになりましたが、童心に戻って、雪だるまをつくったり、雪を投げ合ったりして、楽しかったです。 

 

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    さえきあすか -asuka saeki-
    忘れ去られてしまいそうな、昔なつかしいモノたちに魅せられて、コツコツ集めています。古くさいけど、あたたかくて、あたらしい。そんな愛すべきガラクタたちをご紹介します。

    旧サイト連載:
    駅前ガラクタ商店街
    …昭和以前の生活雑貨録

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