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8日午後、前回もお話しした、横浜骨董ワールドに行くことができました!

娘の手を引いて会場に入ったとき、主催者のお1人である竹日さんにばったり。骨董ワールドがスタートした頃には、想像もしなかった自分の姿に、なんだかおかしくなり、2人して笑ってしまいました。会場内でも、皆さんから「かえるちゃん、ひさしぶり。お嬢さん、大きくなったね~」といわれ、娘は日ごろ目にしないたくさんのおじさまにたじろぎながらも、はにかんだ様子でご挨拶していました。 

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例によって、子供と一緒ですので、昔のようにじっくりとモノと向き合うことはできませんでしたが、それでも今回は、いくつか気に入った品が目について、つれて帰ってきました。

上の写真は、兵隊さんごっこをしている男の子たちの図柄が描かれた、陶器の子供皿です。

直径20センチ、深さが4センチ近くあり、子供が使うことを考えたのか、厚みがあってずっしりと重たく、いかにも頑丈そう。本来の用途だけでなく、アクセサリーなど小物を入れる器とか、いろいろ使えそうですね。

 このテのお皿は、飛行船など乗り物が描かれたモノを見たことがありますが、私は持っていませんでした。重たいのはツライけれど、幸い大きなリュックできたので、よいしょと背負って帰ることに。

そうそう、幼稚園で、娘と同じ組の男の子たちが、仮面ライダーなどのテレビ番組の影響で、戦う遊びを始めました。いつの時代も、ヒーローが困っている人を助けるために戦うストーリーは、不変のテーマなのだと、しみじみ思ったものです。最近は男の子向けだけでなく、女の子のアニメだって、変身して戦っていますもんね! このお皿が売られていた時代の子供たちのあこがれは、きっと強い兵隊さんだったのでしょう。

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次は、ひよこの商標が描かれた湯呑です。下の写真のように、反対側には、井桁に三本線の紋をあそらった周りに、「完全飼料」の文字が入っていました。

ひよこの図柄からして、養鶏のための飼料をつくっていた会社の、お配りモノといったところでしょうか? お尻に卵の殻を残した、生まれたてのひよこが可愛らしく、パッと目線が吸い寄せられました。 以前、ひよこの醤油注しをご紹介しましたが、ひよこグッズ、探してみればもっとありそうですね。

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高さは75ミリで、少しどっしりめの感じ。 鳥好きの旦那サンも、「かわいい」と喜んでいました。

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旦那サンを意識したわけではありませんが、もう1つもこれまた、鳥がモチーフの器です。ふちに留まっているのは、長良川の鵜飼でおなじみの鵜。池や川など、水辺にお散歩することが多い我が家では、すでにおなじみの鳥さんで、「う~ちゃん」と呼ばれて親しまれているほど。

直径60ミリほどの大きさと形からして、楊枝入れなのでしょう。魚の入った魚籠(びく)に留まり、中をのぞき込んでいる鵜の様子が、とても生き生きと表現されているのに感激して、思わず手に取りました。

ご存じない方も多いかもしれませんが、東京には野生の鵜が、たくさんいるのですよ。旦那サンや娘とお散歩のたび、水上をすいすいと泳ぐ姿や、羽根を広げて乾かしている様子をよく見ていたので、これはよほど鵜を観察した方でなければ、作れないに違いないと思ってしまいました。ウチの旦那サン同様、鳥好きの陶芸家さんだったのかもしれませんね!

 

【 お ま け 】

自宅を出発したのは午後遅くとあって、骨董ワールドとお別れし、よこはまコスモワールドにある大観覧車「コスモクロック21」を降りた頃には、すっかり暗くなっていました。会場では緊張(?)のあまり、いまいち元気のなかった娘も、遊園地は楽しかったようで、夜景を眺めては喜んでいました。それにしても、ずいぶん陽が短くなりましたね‥‥。 

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そして2日後、10日は浅草は鷲(おおとり)神社の酉の市でした。今年は二の酉までだからでしょうか、とてもたくさんの人でにぎわっていました。よく晴れて、しかも気温が22度と、例年にない暖かさだったのもあるでしょう。いつもならコートを着こんでお参りするところですが、軽装で出かけられたのも嬉しかったです。 

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参道を埋めるように飾られていた熊手の中で、一番惹かれたのは、ご覧の版元さんの熊手です! 今年の世相を盛り込んだつくりですが、一方でふなっしーや妖怪ウォッチなど、娘とテレビでいつも見ているキャラクターも見られて、可愛らしかったです。そうそう、妖怪ウォッチのキャラクターを模した、手づくりの飴もずらりと並んでいたりして、すごい人気なんだなぁと思いました。

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今回ご紹介するのは、金で縁取られたピンク地に、可愛らしいお花をあしらった絵柄がステキな、ノリタケのデミタスカップです。

求めたのは1991年、もう23年前になるのですね。子供だったら、成人式を過ぎて社会に出ている年頃だなあ‥‥と、あらぬことを考えてしまうほど、長い時間を一緒に過ごしてきただけあって、思い出が多く、愛着も深いひと品なのです。

このカップは、同じものが5客あります。ポット、ミルク入れ、砂糖入れとセットになっていて、当時出会ったお店のガラスケースの中でも、ひときわ輝いて見えたものです。

ひと揃えのものとあって、やはり勇気のいるお値段でしたが、この可愛らしさに一目ぼれした私には、あきらめてこの場を去ることなどできそうにありません。思い切って銀行に走り、我がものとしたときの嬉しさったら! 今でも、この時のワクワクした気持ちを思い出すと、心が安らぐというか、ほんわかした気分になります。

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ちなみに、はじめて買ったノリタケです。裏面のマークで、つくられた年代がわかるというのも、このとき知りました。

名古屋にあるノリタケ本社に問い合わせたところ、このカップは輸出用で、明治41年製造とのこと! そんな長い時を経たものだと知ったときは、嬉しくて、嬉しくて仕方がありませんでした。

自分が産まれるうんと前につくられ、海をわたってアメリカの地で暮らしていたこのカップたちが、業者さんの目に止まって日本へ里帰りし、わが家に長年住んでいる不思議さ。その道のりをあれこれ想像するだけで、楽しくなるのです。

 

さて、気がつくと10月も残り少なくなりました。正直言ってこのひと月、コーヒーをゆっくり飲むひますらないくらい、目の回るような忙しい毎日でした。

8月に亡くなった、父の四十九日を終えてホッとしたのもつかの間、娘の幼稚園の行事が盛りだくさんで、運動会がなぜか2回もあり、遠足、環境部のお手伝いなど、息つくひまもないほど。疲れもたまったのでしょう、一度ひいた風邪がなかなか治らず、薬を飲み続けながらふらふらのありさまで、日々を過ごしていました。

来月は横浜骨董ワールドも開催されるので、それを楽しみに体調を建て直し、たくさんのアンティークを眺めて、気分をリフレッシュしたいですね。

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そんな忙しい中、久しぶりに家族3人で過ごせる時間が取れたので、水郷のコスモス畑を見に行きました。

コスモスの花の色は、ノリタケのカップに似たピンク色。可愛らしい花が一面に咲き乱れるさまにうっとり。疲れているときって、ピンクのものを眺めていると、癒され方がはんぱじゃありませんね。新しい発見でした。 

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昨日で7月も終わり。トシをとったせいでしょうか、この一ヶ月、本当に早く感じました。時間の経過が、年々加速しているような気がします。

月が変わって8月の1日からは、そう、"骨董ジャンボリー"です! 初日に行きたいのですけれど、ちょっと無理そうなので、2日か3日に娘をつれて行ってみようかと思っています。子供のこともあって、なかなか自分の思うように時間が使えないでいますが、誰しも、そういう時期があるのでしょうね。

さて、今回ご紹介するのは、自転車の銘板‥‥昔の自転車のハンドル軸の前面に、誇らしげに掲げられていた、アレです。結構な数を集めたのですが、今回は富士山がデザインされているモノだけ、いくつか選んでみました。

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まずは、「美國」の2枚。上は曲がっており、下は平べったくなっていますね。ハンドル軸の形に合わせ加工した後と、加工前のモノなのでしょうか。

アルミ板をプレスして、絵柄を浮き出させたやり方は同じですが、上は塗装も丁寧で、七宝焼きを思わせる、高級感あふれる作りなのにくらべて、下はツヤもなく、アルミの生地むき出しで、ちょっとチープな感じ。物資が不足した時代のモノかもしれません。

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次は「最高峰」と書かれた銘板です。最高峰というからには、富士山かしらと思って選んだものの、よ~く見ると、どうも形が違うような‥‥。考えてみれば、戦中までの日本最高峰は、台湾の新高山(現在の玉山)でしたから、もしかしたらそれかもしれません。早くも「富士山づくし」が崩れてしまいました。ゴメンナサイ!

ともあれ、雪をいただいた山の上に日の出という、素晴らしいデザインにまずうっとり。下に描かれた、雲の模様もステキですよね。

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気を取り直して、こちらは正真正銘、まごうかたなき富士山ですよ! だって、真ん中に「FUJI」って書いてあるし、銘柄も「富士覇王號」! 磨き出し風なのが渋くて、「覇王」の名にふさわしい感じですよね。「日米商店」というメーカー名も入っています。

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おしまいは、どこかモコモコとした、可愛らしい富士山。やはり日の丸がバックで、銘柄は「進出」。以前、"駅前ガラクタ商店街 その3"でもご紹介しましたよね。

 

自転車といえば‥‥、幼稚園でご一緒するママたちの中で、電動自転車でないのは私だけです。我が家の周りは、坂道が多い土地ということもあり、ママたちにも「替えたほうがいいよぉ~」といわれるのですが、電動に替えたら、もう戻れないというか‥‥なにかに負けたような気がして(なにと戦ってるんだ?)、いまだに乗り換えることができないでいます。不便でも、愛着があるのでしょうね。

今の私でさえそうなのですから、これらの銘板が掲げられていたころの自転車って、今の何十倍も重宝で、大事にされていたに違いありません。 古い銘板たちの金属の感触を楽しみながら、そんなことを思ってしまうのでした。

 

 

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    さえきあすか -asuka saeki-
    忘れ去られてしまいそうな、昔なつかしいモノたちに魅せられて、コツコツ集めています。古くさいけど、あたたかくて、あたらしい。そんな愛すべきガラクタたちをご紹介します。

    旧サイト連載:
    駅前ガラクタ商店街
    …昭和以前の生活雑貨録

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