気になるお店の最近のブログ記事

124-1.JPG

ひさしぶりに故郷のお話をしたいと思います。

実は、すごくステキな喫茶店と出会ったのです。それも、実家からわりと近くて、「なんでこんな場所に?」と、思わず声をあげてしまったほど‥‥。ご紹介するお茶碗は、その喫茶店のオーナーに教えていただいたお店で買いました。

124-2.JPG

やってきたのは、戦前の子供茶碗2つです。左は旭日旗と戦車、飛行機が描かれ、右は旭日旗と、手をつないだ男の子と女の子、そして「オテテ ツナイデ」とカタカナで描いてあります。このテのお茶碗は、いろんな種類がありますが、いったい何種類あるのでしょう。うちにも数種類ありますが、「オテテ ツナイデ」は、はじめて見ました。

124-3.JPG

戦車が描かれたお茶碗の底には、「岐1041」とあります。

124-4.JPG

お茶碗がやってきたお店は、こんな店内です。骨董屋さんってわけではないんです。ちなみに、島根県にあります(撮影は、お店の方に許可をいただきました)。そういえば、このお店の方いわく、今30代の若い方々が、いろんなお店を開業しておられるそうです。いつまでも、若いつもりでいましたが、静かに世代交代は進んでいるのですね。

 

さて、話が前後していますが、肝心な喫茶店のお話に戻しましょう。鳥取県境港市財ノ木町にある、"モダン珈琲"さんです。

124-6.JPG

どこが気に入ったって、店内を見てください。こだわっておかれたアンティークな家具たち。 

124-7.JPG

オーナーが長年集めてこられたそうで、モノへの愛情が伝わってきます。

124-8.JPG

ブルーのロッカーも、アクセントになっていてステキですね。 

124-9.JPG

静かに流れるジャズのレコードに、故郷にいることも忘れてしまいます。 

124-10.JPG

個人的に気になったのは、地元「中浜村巡回文庫」と書かれた本棚です。いいなぁ、コレ。 

124-11.JPG

オーナーとは、もっとお話してみたかったのですが(次回お会いできることを、楽しみにしています!)、娘はいるし、骨董にまったく興味のない妹も一緒だったので、次回は、ひとりで行ってみたいと思っているのでした。そうそう、オーナーと「ブログで紹介したい」って話をしていたら、お店の常連さんに、「ブログに書かれると困るなぁ。知られたくないんだけどなぁ」といわれちゃいました。本当に好きな方にとって、隠れ家のような、大切に思われているモダン珈琲さんなのです(書いちゃいました。スミマセン)。

肝心の行き方ですが、米子空港から徒歩7分くらいでしょうか。空港から日本海に向かって歩いていくと、左側にあります(小さな看板も出ていますよ)。 

 

124-13.JPG

モダン珈琲から、つきあたりにある日本海。大好きな海です。

124-14.JPG

日本海を眺めて、リフレッシュして、お茶を飲むのもいいですね。

 

おしまいに

とても嬉しい出会いがありました。ジャーン!見てください。

124-12.JPG

こういうのも現役で活躍している、故郷なのでした。 

 

人気ブログランキングへ  

111-1.JPG

「なぜに、マンドリン?」手に取った瞬間、不思議に思いました。 そして、「マンドリンって、どこの国でできた楽器だっけ?」とも。調べてみると、イタリアが発祥の地なんだそうです。このマンドリン、いったい何かというと、鉛筆削りなのでした。デッドストックだったので、とても状態がよく、新しいモノかと思いきや、箱にラベルが付いており、右横書きで「鶴亀鉛筆削機 専門工廠」と書いてあります。「結構古いんだ~」と驚いて、つれて帰りました。

111-2.JPG

日本でのマンドリンの歴史ですが、明治27(1894)年に、四竈訥治さんがイギリス人から贈られ、演奏した記録が一番古いそうで、その後、明治34(1901)年に比留間賢八さんが、イタリア留学から持ち帰って普及させたのだとか‥‥。そして、大正時代にはマンドリンブームなるものがあったそうです(おもいで チューズデー参照)。なるほど~。音楽にウトイ私ですが、国内でのマンドリンの歴史も、古いのですね。参考になりました。 

111-4.JPG

元箱入りの鉛筆削りって、なかなか出てこないのですが(私が持っているのは、これだけかも)、マンドリン鉛筆削りは、入っている箱が特にステキなのです。紺色の地に、金色で月と星、土星が描かれたカッコイイ箱で、マンドリンがぴったりおさまります。ちなみに箱の大きさは、縦25ミリ、横70ミリ、高さ20ミリです。

111-3.JPG

鉛筆の削り口はこちら。 

111-9.JPG

削りカスはたまるようになっていて、捨てる時は、このようにパカッとはずします。‥‥もしかすると、マンドリンの演奏会などで、配られたモノかな? と思ったり。見れば見るほど、気になるマンドリン鉛筆削りなのでした。

 

話は変わりますが、私の身辺整理?は続いております(No.106参照)。着れなくなった洋服の整理、着れる洋服の追加。身体のサイズが変わるというのは、本当に大変ですね。当然、指輪のサイズも変わりました。指輪が指に入りません。仕方がないので、3年ぶりに湯島にある宝石店、JUJIYAこと、十字屋商店(以下十字屋商店)を訪れたのです。

111-5.JPG

話の流れから、不要の金を下取りしてくださると聞き、指輪を2つリフォームすることにしました。「月の石」といわれる、乳白色の美しいムーンストーンと、ブルーとグリーンが美しい縞瑪瑙(シマメノウ)です。 実はこれらの石は、実家のリフォームをした時に、ひきだしの片隅からでてきた母の指輪でした。それも、娘時代に母が身につけていたモノで、かれこれ45年以上前の指輪です。台座はゆがみ、石には細かい傷がたくさんありましたが、私も惹かれる石だったので、手元に置いていました。 

111-6.JPG

2つの石を見せると、十字屋商店のご主人は、「研磨すれば再び美しく仕上がるよ」と話してくださいました。これはご縁とばかりに、リフォームをお願いすることに‥‥。後日完成したリングを見た時は、感激しました。ご主人のお言葉どおり、石の傷がなくなって、生まれ変わったように美しくなったのです。シンプルなデザインも、とても気に入りました。そして、このリングを受け取ったのは4月の新月の日。物事のスタートによいといわれる日で、ちょっと嬉しかったりして‥‥。

思えば、疎開後慣れない土地で、成人した母が求めた指輪でした。現在のように物はなく、安易に買うことも出来なかった時代です。私にとって、意味ある指輪となりました。十字屋商店に感謝です。ちなみに、娘も一緒にご来店。3代目の若旦那に遊んでいただき、しばらく帰ろうとせず、まいりました。

111-7.JPG

十字屋商店では、こんなステキなブローチなども、つくっておられます。使っておられる石は多種多様で、お値段もお手頃価格から、手を合わせて拝みたくなるモノまでと幅広く、お店の前を通るたびに、ついついショーウィンドウをのぞき込んでしまう宝石店なのです。

111-8.JPG

そうそう、軽く"3代目の若旦那"なんて書きましたが、十字屋商店は、平成18(2006)年に、創業100年を迎えた老舗でもあります。湯島は、まだまだ知らないお店が多い場所ですが、歴史の古いお店が結構あり、いずれ馴染みのお店を増やしたいと、思っているのでした。

 

111-10.JPG

余談ですが、ここから徒歩圏内に不忍池があります。写真は4月12日の不忍池です。今年の桜は、散るのが早かったです。

 

111-12.JPG

不忍池湖畔には、No.48でご紹介しました蓮見茶屋もあります。

 

111-11.JPG

そして、つげ櫛で有名な十三や櫛店も近所にありますよ(No.2参照)。 

 

人気ブログランキングへ  

109-1.JPG

下北沢の、今はなき露崎商店(建物がなくなった時は、本当に驚きました)の2階に、古道具・月天があった頃、出会ったのは横幅74ミリ、縦40ミリ、厚さ15ミリの、細長い箱でした。金属製で、箱に描かれていたのは、"BUNGUBAKO"という文字。とっさに、「文具箱なんだ。可愛い!」とつぶやき、手にとってみると、小さいながらも、きちんとしたつくりで、手のひらにのせてギュッと握れるサイズも、ちょうどいいなぁと思いました。錨と桜が描かれているので、海軍が連想されますが、どうなのでしょう?

109-3.JPG

フタを開けてみると、 朱肉に墨、残念ながら筆は入っていませんでしたが、筆記具が入るスペースもあり、筆が取り出しやすいように、フタを開けるとバネで筆が持ち上がる構造になっています。携帯用文具箱として、シンプルでありながら、実に機能的といいますか、凝っていますね。店主のTさんいわく、「携帯用の筆記用具入れは、たまに見かけるけど、もう少し小さいモノが意外と多く、だいたいシンプルな箱だから、文字がプレスしてあるこの文具箱の意匠は、出来のいいモノだと思うよ」と話してくれました。

109-2.JPG

携帯用文具箱といえば、料理家の飛田和緒さんが、小さい桐の小箱に入った懐中硯を持ち歩いておられ、旅先などで葉書を書かれるという話を、ずいぶん前に読んで、いいなぁと思ったことがありました。左利きの私にとって、毛筆はうまく書けないので、敬遠しているのですが、筆で文字が美しく書けるのって、あこがれています。

 

気になるお店 雑貨&喫茶のお店・包み計画 

私の中で、関西が大ブームの時期がありました。カレンダーで21日が休日だとわかると、ワクワクしながら計画をたて、向かった京都、大阪、神戸。メインはもちろん骨董市。東寺、四天王寺をまわって、お気に入りの骨董屋、古本屋などのお店もまわること。今みたいにインターネットや携帯電話での情報収集はできなかったから、紙媒体から情報はゲット。モノとの出会いも今より緊張感がありました。だって、ヤフーオークションもないわけですから、探すのも大変というか、でも楽しい大変でした。

そんなモノ探しの旅の途中で、楽しみなことがもうひとつ。ステキな喫茶店で、コーヒーを飲むことです。純喫茶などを見つけては入り、出会ったモノを眺めたり、次に向かうエネルギーを補給したり、欠かせない場所でした。当時はデジカメもなかったから、写真に残っていないのが残念ですが、京都では特に、裏道に「こんなところに、ステキな喫茶店があるんだ」と思わされたものです。

そんな気持ちを、思い出させてくれたお店が、包み計画(クルミケイカク)です。

109-7.JPG

もう時期オープンしてから1年が経ちます。見つけるのが難しいのではないかと思われる路地裏に、厳選された雑貨たちが並び、喫茶店も兼ねているお店、クルミケイカク‥‥。包むという文字が、包んであるものをはめこんだロゴもステキです。 

109-8.JPG

育児に必死だった1年前から、散歩の途中に見つけて以来、何度か訪れました。古い家屋のせいか、それともオレンジ色のあたたかい照明のせいなのか。どこか懐かしく、時間がゆっくりと流れる感じがするお店なのです。なんでかなぁと思ったら、京都でこんな感じのお店があったのを思い出しました。 入口の大きなガラス戸のせいかな‥‥。

109-9.JPG

真っ白な壁と、木目の美しい家具もステキです。ところどころに飾られた、ディスプレイ用のアンティーク雑貨や、手にとってみたくなる料理や雑貨などの書籍からも、店主のこだわりが伝わってきます。もちろん、コーヒーもケーキも美味しくて、エネルギー補給場所としては、うってつけなのでした。

109-4.JPG

そして、すごーく個人的な思いですが、ここの女性店主が、前回ご紹介をした小さな哺乳瓶を譲ってくれた業者さんに、なんとなく似ているということもあり、余計に京都を思い出してしまうのかもしれないと思いました(京都の骨董屋から来た哺乳瓶でした)。

109-5.JPG

見ているだけで楽しくなる、選び抜かれた雑貨がズラリ。 カフェオレを飲みながら、大きなガラス戸越しに、ぼんやり外を眺めます。

109-6.JPG

ちなみに、包み計画のあるこの辺りは、明治45(1912)年に"三業地"に指定された場所でもあります。三業地とは、料亭、芸者置屋、揚屋(待屋)のある花街のことです。近年では、だいぶ建物の建て替えが進みましたが、現在も残る狭い石畳の路地や階段(井戸もあります)、丸窓の木造家屋などを眺めていると、当時の面影が偲ばれて、ワクワクします。昔の写真を飾ったお店があったり、着物のしみぬきや染物を商うお店もあります。詳しく知りたい方は、『東京 花街・粋な街』(上村俊彦著・街と暮らし社発行)を参考になさってください。街歩きも兼ねて、ほっこりしてみてくださいね。

 

おしまいに 

109-10.JPG

4月10日の夜、娘をおんぶして散歩をしていたら、背後の娘が「ふうせん~」といいだしました。「え~。夜に風船は飛ばないと思うよ~」と振り返って夜空を見上げると、光輝く飛行船の姿が! 「本当だ。すご~い。かっこいい~。カメラ持ってくればよかった~」と話していたら、2日後ベランダから飛行船を発見。どうやら都内のお花見を兼ねて、連日飛行船が飛んでいるようです。大慌てで撮影し、娘と眺めたのでした。幸せなひとときです。

思えば、いつまで娘を抱っこ(おんぶ)できるのかな? 本当にエルゴの抱っこ紐 にはお世話になってきました。2歳を目前に、そろそろ終わりかなぁと思い、調べてみたら、4歳くらいまで使用可能だと書いてありました(私の腰が耐えれるかは別として)。‥‥あと2年は使えるのですね。すご過ぎるゾ。エルゴ。

 

人気ブログランキングへ  
前の3件<… 1  2  3  4  5  6  7 …>
...トップページへ

Author


    さえきあすか -asuka saeki-
    忘れ去られてしまいそうな、昔なつかしいモノたちに魅せられて、コツコツ集めています。古くさいけど、あたたかくて、あたらしい。そんな愛すべきガラクタたちをご紹介します。

    旧サイト連載:
    駅前ガラクタ商店街
    …昭和以前の生活雑貨録

さえきあすかの本

Powered by Movable Type 5.03

2015年11月

1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          

このアーカイブについて

このページには、過去に書かれたブログ記事のうち気になるお店カテゴリに属しているものが含まれています。

前のカテゴリは書籍です。

次のカテゴリは気になる街角です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。