暮らしの最近のブログ記事

1.おしどり絵皿.JPG

池袋の西武デパートにて"暮らしの中の骨董マーケット"が、2月16日(水)から22日(火)まで開催されています。『開運!なんでも鑑定団』の鑑定士、岩崎紘昌さんが出店しておられ、前回はトークショーもありましたが、今回はどうなのかな? そう思いながら会場へ行きました。そういえば、トークショーには、鑑定士の安岡路洋さんも出ておられたっけ。‥‥という話から、1月末に永眠されたことを知りました。
安岡さんは、私がいまさら書くまでもなく、長い年月をかけて古民具を蒐集し、研究され、たくさんの書籍で紹介してこられました。私も何度かお話をしたことがありますが、楽しそうにモノと向き合う姿に、趣味はこうでなくては! と何度も思わされました。
心よりご冥福をお祈りいたします。

2.絵皿裏面.JPG

西武デパートへ行った一番の目的は、実は骨董市ではなくて、うちの赤ちゃんの記念撮影です。日程が、タイミングよく骨董市と重なったので、お世話になっている"人形骨董・たけひ"のご主人、竹日忠芳さんにご挨拶をしなければと思い、会場に入るなり、直行しちゃいました。お腹が大きい時にお会いしたので、大きくなった赤ちゃんに驚いておられましたが、お元気そうな相変わらずの笑顔に、私もニンマリと嬉しくなりました。ちょっと意外だったのが、竹日さんと話をしている時に、骨董好きなおじさまたちが、抱っこしている赤ちゃんを見て、「可愛い、可愛い」と握手をしたり、頭を撫でてこられたこと。こういう積極的な行動は、女性しかしないと思っていたので、古物好きな男性は、赤ちゃん好きなのかと思ったりして。まぁ、キューピーを集めている人もいますからね(?)。

3.あざみと小鳥.JPG

今回の骨董市は、北欧のアンティークが多かったです。家具から食器、玩具にファブリック、アクセサリー、洋服などなど。北欧のデザインって、本当に可愛くて人気があります。私も家具を買いたくて、探した時もありましたが、残念ながら縁がありませんでした。今回も購入にはいたらず、和物でも視界に飛び込んでくるモノがなく、イギリス製のアザミの花と小鳥が描かれた、小さなケースを買いました。小鳥が可愛かったので、つい‥‥。1950年代のモノだそうです。
デパートの骨董市といえば、同じく22日(火)まで、上野の松坂屋デパートで、"懐かし着物と古布の祭典"も開催しています。こちらには、No.8でご紹介した"Lunco"が「冬の青」をテーマに出店しておられます。また、23日(水)から3月1日(火)まで、新宿の伊勢丹デパートで、「春の大きもの市 Luncoの桜組集合」も開催されるそうです。
さて、鳥つながりで、古伊万里のお皿をご紹介します。お皿に描かれたおしどりが、なんともいえず可愛いのです。まんまるなのですが、表情の愛くるしいことといったらありません。鳥が好きでなければ、描けない表情だと思います。赤と白の色合いと、春を思わせる梅の花から、普段使いではなく、雛祭りの時に飾るお皿にしています。

4.あざみと小鳥.JPG

ご案内
3月1日(火)から7日(月)まで、銀座にあるBartok Galleryにて、『女流絵本作家4人展』が開催されます。4人の中のおひとり、たごもりのりこさんは、ミニコミ誌を作ってきた当時から、大変お世話になった女性で、あたたかい性格は絵にもよくあらわれています。会場では作品の紹介はもちろんですが、絵本の展示販売もしておられるとか。絵本といえば、読み聞かせが大事! と思いつつも、本当に種類が多くて、選ぶのも大変です。こんな機会ですから行ってみたいです。興味のある方もぜひぜひ。

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旦那サンが、オモチャの電話を買って来ました。赤い公衆電話の貯金箱で、商品名は"電話銀行"。これがよくできているんです。遠目に見ると本物みたいですし(小さいけど)、10円玉を入れると音楽が流れます。それも日本人の心に届く昭和メロディということで、「あの日にかえりたい」「少年時代」「贈る言葉」「川の流れのように」「秋桜」などなど、懐かしい曲が10曲も入っているという素晴らしさ。おもしろいので、ついつい10円玉を入れて聞いてしまいます。ちなみに10円玉がいっぱいになると、目標達成を知らせてくれて、返金してくれるそうです。最近の貯金箱ってスゴイです。
公衆電話といえば、駅前は別として街中ではずいぶん減りましたね。たまに見かけると懐かしい気持ちになったりして(ちょっと早すぎ!)。でも、どの電話ボックスもきれいにしてるなぁって眺めていたら、以前はいろんなチラシを貼られて、問題になっていたことを思い出しました。チラシって今は貼ってないのかな? そう思い、チラシがたくさん貼ってあった、西武池袋駅西口前の、ずらりと並んだ電話ボックスも見てみましたが、ボックス内にチラシは貼られておらず、外側に2種類貼ってあるだけ。宣伝がチラシである必要がなくなったのだと、あらためて思いました。

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でも、チラシが問題になっていたことも、こうもあっさり過ぎていくと、電話を取り巻く環境が、いかに激変したかを思い知らされます。私自身、公衆電話はずいぶん使っていませんし、テレホンカードも、最後に使ったのはいつだったか思い出せないくらいです。携帯電話の普及により、公衆電話の存在ですら、こんな感じですから、"電話料金箱"の存在なんて、遠い彼方って感じでしょうか? いえ、世代によっては彼方にすらないですね。
電話料金箱とは、各家庭に電話がまだまだ普及していなかった頃に使用されたモノで、下宿などで呼び出しに使われた電話や、公民館など公共の場にあった電話の横に置かれていました。公衆電話のお金を入れる箇所が、外付けだったという感じでしょうか。公衆電話の普及とともに消えていったと思うのですが、電話料金箱は種類が多数ありますから、当時はそれだけ重要があったのでしょう。

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ご紹介するのは、あまり見ないタイプの電話料金箱で、木とセルロイドでできています。暗めの水色に金色の文字という組み合わせが、とても気に入っていて、文字の書体も昭和レトロといいますか、懐かしい感じがします。大きさもいろいろがありますが、これは小さいほうで、高さ13.5センチ、横幅7.5センチ、奥行き4.5センチです。電話機の横に置かれたり、柱などに掛けてあったのでしょうね。でも、見るからに簡単に盗まれてしまいそうな小さな箱です。当時は盗難被害とかなかったのでしょうか? まったくなかったとは思いませんが、それでも電話料金箱の存在を思う時、当時の人たちが電話を切ったあとに、きちんとお金を入れていた様子が思い浮かびます。そして、電話が今ほど身近で簡単に使える物でなく、貴重な存在であったことが偲ばれるのです。

お知らせ
プラスチックでできた電話料金箱とご紹介していましたが、セルロイド製でしたので、セルロイドに訂正しました。詳しくは、"No.28 電話料金箱という存在を教えてくれた、木製電話料金箱"をご覧ください。

ご案内
1月22日(土)から26日(水)まで、豊島区目白にあるアンティークショップ、布と玩具 LUNCOで、「振袖、訪問着そしてうさぎ」と題して、うさぎ柄の着物、帯、帯留、帯〆、布、うさぎの玩具などを販売されます。
LUNCOのオモシロ着物柄 (Marble books)古いモノを商う人を見ていると、パワフルな方が多いのですが、LUNCOのオーナーであり、『Luncoのオモシロ着物柄』(Marble books発行)の著者である永田欄子さんも、半端じゃないくらい元気な女性です("その49 『Lunco』と『小さなレトロ博物館』、着物だらけの1週間"参照)。集まってくる着物も、とてもおもしろいモノばかりで、よく底をつかないものだと思うのですが、それだけ着物の歴史は、奥が深いということなのでしょう。

8-ランコ.jpg

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子供の頃、卯年生まれになりたかったです。理由は、十二支の中で一番可愛かったから。申年生まれの私にとって、申はぜんぜん可愛くないし、父には「エテコー」と冗談交じりにいわれるし、母は卯年生まれなもんだから、自分のことをウサギに例えたりして、それも嫌でした。思い起してみると、日常的に干支の話は多かったです。祖母にいたっては、干支によって性格を決めつけていましたし‥‥。干支は、祖母と両親と子供を繋ぐものとして存在したように思います。そのせいでしょうか。私は年齢を聞くより先に、干支を聞くようになりました。聞くたびに「干支聞く人は、最近珍しいよ」っていわれます。

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今回ご紹介するのは、卯年のカレンダーです。嬉しいことに素性がはっきりしていて、京都の四条高倉にある大丸百貨店の名前と電話番号、休業日がカレンダーに印刷されています。大丸で販売したのか、お得意様に配られたのでしょうか? それにしても、なんて素晴らしいデザインなのでしょう。陶器でできた波の上を跳ねるウサギ2羽に、差し込み式になったカレンダー部分が神々しく、手をあわせたくなるような、見事な日の出、御来光が表現されています。"賀正"の文字もおめでたい感じでインパクトがあり、年号は"2599"と書いてあることから、神武天皇即位の年を元年として起算した、皇紀2599年(西暦1939年)だとわかります。かれこれ72年前の昭和14年のモノで、私の母と義理の父が生まれた年用につくられたカレンダーなのでした。底面には大丸の刻印があり、その年が終わっても使えるように、時間表がついているのはさすがで、子供の机に置くには、少々もったいないような、凝ったつくりだと思うのですが、横幅13センチのカレンダーは、机の上を華やかにしてくれるだけでなく、1年間を力強くサポートしてくれたのではないでしょうか。ちなみに、大丸百貨店が四条高倉に開店したのは明治45年で、当時は大丸呉服店でした。商号が大丸に変わったのは昭和3年のこと。いまさらながら、歴史ある百貨店なのですね。

5-3.時間割.jpg

私にとってもカレンダーは、なくてはならない物のひとつです。たくさん飾った時期もありましたが、現在は毎年いただく日めくりと、シンプルで書き込みのできる特大サイズの物と、月の満ち欠けと潮の満ち引きがわかる『月と波のカレンダー』3点を飾っています。こだわっているのは、どれも六曜、九星、干支が最低限書かれていること。今日が私にとってどんな日か目安にしているのです。
妹から携帯にメールが届きました。私の赤ちゃんの話題になり、最後に「寅年だから強そうだね」と一言。
‥‥‥。

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ウサギといえば、日常使っている器の1枚が、ウサギが描かれた印判の小皿(全長10.5センチ)です。ウサギ5羽と植物が描かれた上品なデザインですが、昔のお皿って、このサイズは結構多いので、離乳食で大活躍中なのです。電子レンジにも使えますし、とても重宝しています。

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    さえきあすか -asuka saeki-
    忘れ去られてしまいそうな、昔なつかしいモノたちに魅せられて、コツコツ集めています。古くさいけど、あたたかくて、あたらしい。そんな愛すべきガラクタたちをご紹介します。

    旧サイト連載:
    駅前ガラクタ商店街
    …昭和以前の生活雑貨録

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