昼間は渋谷と恵比寿の間にいることが多いので、自然と食事をとるのもそのあたりが多い。ただ、ランチタイムには、諸事情があってなかなか外に出ることができないので、食事は大体15時過ぎとなる。
そういう場合の選択肢としてよく出てくるのが渋谷区のひがし健康プラザの食堂。ここはeatという直球な名前。定食も豊富で大体600円台でボリュームと栄養が満点なのだ。
さて、秋風が吹き抜ける9月末の15時過ぎ、この食堂を訪れる。
食堂内は私同様遅い昼食タイムのおやじたちと、区の施設の利用にやってきたおばさんたちが少しいる程度。奥にある券売機の前に立ち、何を食べようかと思ったが、ざる(そば・うどん・中華)半カレーセット550円が気なったのでこれにしよう。カレーを食べると、帰宅して家の夕食メニューが大体カレーであることがなぜか多いけど、まあいいや。
券を買って、麺は中華でお願いすると番号札をわたされる。しばらくかかるので水を飲みつつしばし待つことに。テレビの国会中継を見ていると、番号を呼ばれたのでとりにいく。
おお、こりゃ立派なセットだ。薬味として、福神漬とラッキョウがついているが、カウンターでサービスの沢庵もいただいて着席。
まずはカレーから。半カレーといえども立派な量で、じゃがいも、にんじん、肉がたっぷり入っている。食べると家庭的な味わいのうまさ。
これはしみじみうまいなと思いつつ、今度はざる中華を。薬味でネギとともにテンジャンがついているのがユニーク。つゆも中華麺用のものらしく、脂も浮いている。食べると、つるつるとステキなのどごし。茹で具合もグッドでシコシコしていて、食べ応えがある。
両方ともものすごくうまいわけではないが、まあまあうまい。この値段でまあまあうまいのはとてもエライことなので、これからもここにはよく来るだろうなと思いつつ、麺をつるつるすすったのであった。
2011年9月に記す
中野の方南町で用事があった。時間があまりないが食事をしなくては行けない。13時前。こんなときはあなた、方南町名物、「地下鉄そば」ですね。地下鉄への入り口に隣接しているのだ。
ここは自家製天ぷらがとても豊富。かけそば270円+天ぷら大体80円という組み合わせで350円くらいだ。ご飯ものも食べたいなと思っていると天むす80円がある。これとかけそば270円にしよう。
ここはそばの温度が三段階で、「あたたかい」「ぬるい」「冷やし」とあり、冷やしだけ30円増しとなるシステム。さて、カウンターで「かけそば、ぬるいので、天むす一つつけて下さい」とお願いする。するとおばさんがかけそばをすぐつくってくれて、天むすとともに渡してくれるので350円を引き換えに渡す。
おお、うまそう。まずはおつゆを。ここはしょっばめ。今日は暑いので背筋がビシっとする感じでいいね。続けて麺。ゴギゴギ系のいつもの味。ああ、立ちそば的うまさ。たっぷり入ったネギのサクサクもステキ。続けて天むす。ここの名物の一つのむきエビの天ぷらをおにぎりしているようだ。食べると結構塩味が効いていてうまい。さらに驚いたのは、エビの天ぷらがおにぎりの外だけでなく中にももう一つ入っていたことだ。いやあ、なんとも誠実な店だなあと感じ入った次第であった。
2011年7月に記す
あまりないことだが、秋津で用事ができた。東急東横線の武蔵小杉からJR南武線に乗って府中本町で武蔵野線に乗り換える。いやあ、ふだん乗らない電車に乗るのは楽しいね。それにしても、武蔵野線は地下を走る秘密電車のような雰囲気もあってなかなかいいね(特に新秋津のあたり)。
かくして新秋津駅で降りて、西武線の秋津駅まで歩く。この2駅は乗り換える人たちが多いけど、結構な距離があるのに途中の商店街にはアーケードがあるわけでもなく、雨などが降れば、人々は傘を差してただ黙々と歩き続けるのであった。「全国つらい乗り換え駅選手権」があったしたら、かなり上位に食い込める気がする。
さて、この2駅間にはステキそうな店もあるが、いつもタイミングが悪くてナカナカ入ることができない。その代わりにといっては何だけれど、とてもチェーン店が充実している。「おかしのまちおか」まである!と喜んで、いきなり亀田製菓の「海苔ピーパック韓国のり味」などを買う。
さて、それにしてもお腹が空いていたので、何か食べて行こうと考えていると、なか卯で和風牛丼250円セールをやっている。
これと冷たい小うどんのセット410円でいいやと思って入店。16時という中途半端な時間なので店はガラガラ。店のおばさんが「もうどこにでも座ってください」とステキな笑顔。こりゃいいやとテーブル席に座らせてもらう。トイレから帰ってくると、セットが登場。
まず牛丼から。おばさん、牛丼のもりがいいなと思ったら、つゆがダクダク。おばさん、汁までサービスしてくれたのね。でも私は汁抜きが好きなのよと心のなかで呟きつつ、汁を少し別皿(うどんの薬味入れ)に移して食べたのであった。
いずれにしても気持ちのよいおばさんだ。ここはいい街だなと思いつつ、やはりまだ汁気の多い牛丼を「さらさら」と食べたのであった(うどんもうまいよ)。
2011年5月に記す